2012/12/28

八の字セロ

 ここ数日の寒波の影響で、外出するのがためらわれるほど寒い毎日が続いていますね。寒いのが苦手なネギは暖かいところを家中探しまわって、見つけたら動こうとしませんが、寒くても外に出たいのはワンコたち!妹カップルのところのセロも他のワンコと同じく、寒かろうが吹雪いていようがお散歩が待ち遠しくてしかたありません。

 写真は「お散歩はまだ?」という表情のセロ。リラックスしている証拠に前脚がやたらに広がっていますが、夕方になってもお散歩に連れていかないと、次第に脚が閉じていき表情も真剣になっていきます。昨日は犬好きの知人が遊びにきてくれたので、セロはたっぷり遊んでもらったはずですが、それはそれ、これはこれ、ということかな?

2012/12/24

ビュッシュ・ド・ノエル

 今年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?今日はクリスマスイブということで、妹カップルと一緒にフランスのクリスマスケーキ「ビュシュ・ド・ノエル」を作りました!

 「ビュシュ・ド・ノエル」とは「クリスマスの薪」という意味で、クリームで丸太のようにデコレートしたロールケーキのこと。よく見かけるのはチョコレートクリームのものですが、今回はラム酒のきいたマロンクリームで作ってみました。写真では見にくいかもしれませんが銀色のアラザンとホワイトチョコレート、粉砂糖などをトッピングしてあります。味はなかなか濃厚で、一切れで大満足!

 私はお菓子作りの経験が少ないので、今回はサポート役に徹するつもりだったのですが、なぜか表面のクリームを絞り出す係りに任命されたので、ちょっとプルプルしながらもなんとか頑張りました。食べる喜びはもちろん、作る楽しみもしっかり満喫したクリスマスになりました!

 ここ数日は師走の忙しさにドタバタしていましたが、年内の仕事も全て終え、あとは来年の準備をするばかりとなりました。12日の本番も無事に終えることができ、ここから先しばらくのんびりしたら年明けには山のような試験が待っています。学生の皆さんは年度末の忙しい時期になりましたが、年末年始は家族と一緒の時間を過ごして英気を養ってくださいね!

 では、皆様素敵なクリスマスをお過ごしください。Joyeux Noël !!

2012/12/10

猫の声のような・・・

 先日、勤務先までちょっと遠回りして人通りの少ない道を歩いていたら、日当たりの良い場所に何匹か猫がいました。みんなそのあたりに住みついている野良のようでしたが、まるまると太って毛艶も良く、耳には去勢を表すカットが入っている子までいました。どなたかきちんと世話している方がいるんですね。その中の一匹がとってもひとなつこくて、しゃがんでなでていた私の膝によじ登り、甘えた声で鳴いて気持ちよさそうに目を細める姿にすっかりノックアウト!それからは特に用がなくてもその道を通ってしまいます。ネギも朝だけでなく普段からこうだったらいいのにー。

 さて、そんな猫たちにデレデレな私ですが、オンド・マルトノの音も猫の声に似ていると思うのです。もう何度もこのブログでも紹介していますが、オンド・マルトノとはフランス生まれの電子鍵盤楽器で、なんとも形容しがたい不思議な音が出ます。鍵盤の手前には指輪がついているワイヤーが張られていて、そこに指を嵌めて動かすと、まるで弦楽器のように音と音の継ぎ目が滑らかなグリッサンド奏法ができ、中高音域でこのグリッサンドをすると猫の声ような音が出ます。他にも弦が張ってあるスピーカー、銅鑼が吊るしてあるスピーカーなどに音を響かせて、柔らかな音色やキラキラした音色が出せて、そういう音色を聞いていると雲の上にいるようなフワフワした気分になります。そんな素敵な気分を味わってみたい方はこちらへどうぞ!

≪ La nuit d'onde vol.5 ≫

オンド・マルトノ:久保智美
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ヘクスター/マップ(オンドソロ)
J.S.バッハ/ソナタ 作品1031(オンド+ピアノ)
ダオ/バイ・タップ(オンド+ピアノ)
ウー/・・・・・・タメライ -委嘱作品-(オンドソロ)
ナンカロウ/タンゴ?(オンド+ピアノ)
伊澤啓太郎/母の光(オンド+ピアノ)
松本淳一/スキッピン・ミラーズ(オンドソロ)

日時:12月12日(水)19時半開演(19時開場)
会場:渋谷・公園通りクラシックス(150-0042 渋谷区宇田川町19-5 B1F)
チケット:当日3500円 前売り3000円 
ご予約・お問い合わせ:公園通りクラシックス(03-3464-2701 17時-22時月曜休)
Mail:info@tomomikubo.com

 2日後の本番と告知が遅くなりましたが、まだまだ残席ありますので、皆様お誘いあわせの上聴きにいらしてください!

2012/12/04

楽落らいぶとネギの本当のお母さん

 先日の「楽落らいぶ」には、想像以上にたくさんのお客様にご来場いただき、私達音楽家も楽しく演奏することができました!特に第2部の落語は大盛り上がりで、どんな曲を差し挟むか時間をかけて選んだ甲斐がありました!

 この企画には、落語に合わせて選曲してくれるアドバイザーのような方がいなかったので、そのあたりは音楽家が全て考えなくてはいけませんでした。事前に渡された台本とDVDを見ながら、どんな感じの曲が合うか考え、その回の編成に合わせて作曲家にアレンジをしてもらい、それが出来上がったら落語家とのリハーサル。ここでまた、ああでもないこうでもないと演出やら選曲やらを考えたのですが、普通は全体を監督する方がいて演奏家は与えられた指示をこなすだけなので、今回の試みは不安な反面、いろいろと面白い発見もありました。音楽家の果たす役割が大きくて責任も重大ですが、きっと次回も演奏家の個性に合わせた楽しい会になることと思います。それを聴き比べるのも面白いかもしれませんね!

 さて、ずっと忙しくてネギにかまう暇もありませんでしたが、最近はすっかり寒くなったせいか、ネギは私の毛布の上で寝るようになりました。それも私より早く、布団の真ん中で。しょうがないので、寝ているネギを避けて、くの字に布団に入り込む私。私はあまり寝返りを打たないので、朝までお互いその体勢でいることが多く、縮こまって寝ているせいか疲れも抜けずに翌朝起きると、今度はネギの抱っこ攻撃が始まります。

 ネギは普段は甘え下手なのに、なぜか寝起きだけはすこぶる甘えっ子になって、寝起きで布団の上にボーっと座っている私の膝の上にニャーニャー言いながら上がってきます。そのままゴロゴロ言いながら丸くなって寝ようとするので、5分くらいは撫でてあげるのですが、後は無理矢理下ろします。なんたってこっちは仕事に行くのに5時半起きですから!ただでさえ低血圧の私が早起きするのは辛いのに、ネギにつられて二度寝なんかしたら遅刻確定です。

 写真は毛布の上でご満悦なネギさん。この毛布は肌触りが柔らかくて、ネギの大のお気に入りです。いつも寝る前にはこの上で一人ゴロゴロ言いながら毛布をにぎにぎしています。その上最近買った私のパジャマもこの毛布のような肌触りなので、朝方ネギがすり寄ってくるのも無理もありません。うちではこの手の肌触りの布地のことを「ネギの本当のお母さん」と呼んでいます。

2012/11/27

チョココロネにまつわるいろいろ

 日に日に冷え込みが厳しくなってきて、夜はイルミネーションが綺麗な時期になりました。お店も綺麗にデコレーションしてあって、見ているだけでもワクワクしてしまいますね!

 そんな気分だけで盛り上がれる私はウインドウショッピングが好きなんですが、今日は仕事でよく使う駅中のショッピングモールに、チョココロネのお店がニューオープンとのチラシを見つけました!チョココロネが看板商品ってちょっと珍しくありませんか?しかも30日の本番のキーワード!皆さんもチョココロネにピンときたら、ぜひお運びを!

 《 創遊・楽落らいぶ Vol.22 》

落語:六代目古今亭今輔
ファゴット:依田晃宣
ホルン:堂山敦史
ピアノ:藤田朗子
作曲:井元透馬

【 第1部 ミニコンサート 】

曲目:
ブリテン/深紅の花弁は眠りにつく
マドセン/ディヴェルティメント
パガニーニ/演奏会用小品

【 第2部 落語と音楽のコラボレーション 】

 創作落語「チョココロネ政談」

日時:11月30日(金)11時開演(10時半開場)
会場:東京文化会館小ホール(110-0007 東京都台東区上野公園5-45)
料金:500円(未就学児童の入場はご遠慮いただいております。)
チケット取り扱い:東京文化会館チケットサービス(03-5685-0650)
           イープラス http://eplus.jp/t-bunka/
お問い合わせ:東京文化会館事業企画課(03-3828-2111)
          http://www.t-bunka.jp/

 一緒に演奏するホルン奏者の堂山さんは大学の先輩で、その頃からよく一緒に演奏させていただいています。ファゴット奏者の依田さんは、貫禄のある見た目ですがまだお若く、同じく藝大の後輩にあたります。作曲の井元さんも藝大出身で、私は留学先で知り合いになりました。どこの世界でもそうだと思いますが、同じ大学出身者が集まると学生に戻った気分で楽しいです!そんな和気藹々とした雰囲気の音楽家グループですが、今輔師匠の落語にどう絡むのかは、見てみてのお楽しみ!

2012/11/21

苺大福とチョココロネ!

 毎日忙しい中、楽しみと言えばネギと食。もう長いことまとまった休みがない気がしますが、この2つに癒されて頑張っています!

 今日は家人がとっても美味しい苺大福を買ってきてくれました!かなり大きかったので一つを半分こしましたが、その時の写真がこれ!昔は食べ物の断面なんて興味なかったのに、今はこの美しさにすっかりやられてしまいます!これは苺大福を考案した老舗和菓子屋大角玉屋さんの苺豆大福。お餅はほんのり甘みがあって柔らかく、あんこは上品な甘さで苺の酸味とよくあいます!ただいまキャンペーン中で、大福の下にくじが入っているのもおもしろい!私達が食べたのは残念ながらはずれでしたが、当たったら何がもらえるのかは書いていませんでした。私なら苺豆大福もう一個もらえたら嬉しいなー。

 さて、そんな癒しを求めがちな私ですが、次の本番はこちらです!今回は音楽家と落語家のコラボレーションというユニークなステージで、東京文化会館の人気企画です。今回ご一緒させていただく落語家の六代目古今亭今輔師匠は若手落語家のホープ!古典もお得意だそうですが、今回のお噺は、チョココロネを細い方から食べた男が、周りから非難をあび追い込まれていく・・・、という創作落語「チョココロネ政談」です。ちなみに私は苺大福も好きですが、チョココロネも大好きです!

《 創遊・楽落らいぶ Vol.22 》

落語:六代目古今亭今輔
ファゴット:依田晃宣
ホルン:堂山敦史
ピアノ:藤田朗子
作曲:井元透馬

【 第1部 ミニコンサート 】

曲目:
ブリテン/深紅の花弁は眠りにつく
マドセン/ディヴェルティメント
パガニーニ/演奏会用小品

【 第2部 落語と音楽のコラボレーション 】

 創作落語「チョココロネ政談」

日時:11月30日(金)11時開演(10時半開場)
会場:東京文化会館小ホール(110-0007 東京都台東区上野公園5-45)
料金:500円(未就学児童の入場はご遠慮いただいております。)
チケット取り扱い:東京文化会館チケットサービス(03-5685-0650)
           イープラス http://eplus.jp/t-bunka/
お問い合わせ:東京文化会館事業企画課(03-3828-2111)
          http://www.t-bunka.jp/

 今輔師匠とはすでに合わせを始めていますが、お互いあまり接したことのない分野の者同士、いろいろと相談しながらタイミングや曲目を決めています。会場は音楽ホールなので、残響や音楽とのボリュームのバランスなど、普段ならあまり気にしないポイントにも気をつけなくてはいけないので、まだ全体像を把握できる余裕はありませんが、楽しいステージになるよう頑張ります。第1部・第2部あわせても1時間程度ですので、平日のお昼ですが皆様ぜひお誘い合わせの上お越しください!

2012/11/03

「花のズボラ飯」メニュー再現!

 今私が最も注目しているグルメドラマが2本あります。一つは「孤独のグルメ」という、独り身の男性が黙々とご飯を食べる内容で、とにかく美味しそうだし、独りで食べている分わがままとも言うべき独白に味があります。もう一つは「花のズボラ飯」で、こちらは単身赴任の夫を想いつつ自堕落な生活を送っている主婦が、家にあるものだけで簡単で美味しいご飯を作って独りで食べるという内容。こちらも料理や味に対する想いが、独白としてとめどなく流れ出るのですが、ポイントはやはり独りで食べるからこその味に対する素直な欲求と幸福感でしょうか。

 この2つ、夜中に見るとかなりお腹が空いちゃう危険なドラマなんですが、原作はどちらも久住昌之さんという方で、とにかく目のつけどころがいい!決して高級食材を使っているわけでもないし、高いお店に入るわけでもなく、どちらかというとB級グルメの部類に入るメニューが多いのですが、料理の描写がとても愛に溢れていると思います。それと主人公の食べっぷりがいいのも魅力です!美味しそうにたくさん食べて幸せそうな人を見ると、こちらも幸せになってしまうから不思議ですね。

 で、どうしても食べてみたくて作ったのが、写真の「明太子豆腐丼」!「花のズボラ飯」のメニューだけあって、作ったとは言えないくらい簡単なレシピ!ご飯の上に手で崩した豆腐を半丁のせて、その上から明太子とネギをちらし、バターをのっけてレンジで1分温め、最後に鰹節と醤油をかけただけです!これ、背徳的なまでに美味しくて、気をつけないと明太子が家にある日はこれを作ってしまいそうです。カロリーを考えるとちょっと恐ろしいですが、バターは思い切ってたくさんのせるのがポイント!

2012/10/27

仕事、家事、ネギのいたずら対策!

 ちょっときつかった今月一番の仕事も終わり、昨日・今日は久しぶりの家事デー!まずは家中の掃除とお洗濯。次にこの夏からピアノの上に積み重ねていた本番を終えた何十冊もの楽譜たちを整理して、ジャングル化していた庭もちょっとだけ手入れして、ストックがなくなっていたコーヒーを買い足しに行って、知人の結婚祝いも選んで、ついでにネギの押入れ侵入対策につっぱり棒も買った!ふー、本番前にいろいろと気になっていたことを全部やれてスッキリしました!

 きつかった仕事というのは、若手音楽家の登竜門である日本音楽コンクール本選会の伴奏でした。私が伴奏したのは、今年の2月にリサイタルでもご一緒させていただいたトランペット奏者の川田修一さん。審査の結果は入賞でしたが、音色と音楽は本当に素晴らしかった!私は彼と一緒に音楽できて本当に楽しかったです!コンクールの様子はNHKのラジオとテレビで放送されます。放送予定は左の「CONCERT & MORE」に載せていますので、興味のある方は聴いてみてくださいね。ちなみに川田さんはこの秋から藝大フィルハーモニアの一員になられたので、きっとこれから学食の教員スペースでお会いすることが増えるのではないかと思います。

 さて、本番数日前から夜中にネギが寝室の押入れに侵入しようとするので、安眠できずに困っていました。中に入られても困るようなものがなければいいのですが、客用の布団をしまっている押入れにも入ろうとするので、これは何か対策を考えなければと思いつつ、本番前は忙しくて放置するしかなく・・・。で、本番が終わってから「もうつっぱり棒しかない!」ということになり、押入れ2つ分、計4枚のふすまにかませるつっかえ棒を買ってきた訳です。昨晩はネギも警戒したのか近づきませんでしたが、これからどうなるかちょっと楽しみ!ふふふ。

 写真は「僕何も悪いことしてないよ?」的なネギ。毎晩3時頃押入れのふすまをガタガタいわせて、叱るとやめるし、こちらが見ている間は大人しくしているのですが、寝るとまたまたガタガタいわせるという、こまったちゃんです。まあ、猫に開けられるくらい軽いふすまもどうなのかと思いますが。

2012/10/20

ストーブラブ

 ここのところの冷え込みに耐えかねて、我が家ではとうとう電気ストーブを出しました。それまで日の当たる部屋で日向ぼっこをしていることが多かったネギですが、急にストーブの置いてある台所に出没するように。ネギはストーブに近づきすぎてお尻の毛を焦がす(!)という過去を持っているだけあって、心の底からストーブラブです。写真はストーブ前の特等席でまったりしているネギさんですが、あまりにべったり床にくっついているので、まるでカエルかツチノコのよう。料理している時にこの状態になると、何かの拍子に踏んでしまいそうで迷惑なことこの上ないのですが、ネギが幸せならいいかとあきらめています。

 ネギは夜私が寝る時には必ず布団の中を覗きに来ます。興味津々で中に入りたそうにするので、ちょっと毛布を持ち上げて「入る?」と聞いてみても、大抵は入らないし、入ったとしてもすぐに出ていってしまいます。人の傍にいるのは好きだけど、密着するほど近づくのが嫌いなネギにとって、みんなが同じ部屋にいて、その部屋のストーブの前でぬくぬくしているくらいの距離感が丁度いいのかもしれません。

2012/10/17

スニフとニョロニョロ!

 朝晩冷え込むようになってきましたね。今月もバタバタしているうちに月の半分が過ぎてしまいました。大学が始まると授業の準備にとても時間がかかるので、時間の流れが普段の何倍も早く感じます。その合間にどうにかこうにか練習時間を作るのですが、いろいろと間に合っていない感のある今日この頃。

 ところで、もうすぐ誕生日を迎える家人のために注文した、スニフのマグカップが届きました!スニフはムーミンのキャラクターですが、グッズが極端に少なく、一番メジャーなのがフィンランドのテーブルウェアメーカー「アラビア」が出しているムーミンの食器シリーズ。ムーミンはもちろん、ミーやスナフキンのグッズはたくさんあるしどこでも手に入るのに、スニフ好きとしてはもっと彼のグッズも出して欲しいところです。スニフはかわいい外見とは裏腹に小心者でちょっとずる賢いので、あまり人気がないのかもしれませんが、綺麗なものが好きだったり小さな動物には優しいんですよ?カップの柄でも猫をだっこしていて、とってもキュートです!

 で、ついでに自分にもニョロニョロのマグカップを買いました!ニョロニョロもムーミンのキャラクターの中ではスニフに次いで好きです!柄では膝にティーカップを乗せてお茶しているようですが、あの手で届くんでしょうかね?カップの裏側にはたくさんのニョロニョロの後姿が描かれていて、賑やかで楽しいです!

 来週にはちょっと大変な伴奏の仕事があるので、このカップでお茶をしながら乗り切ります!仕事が立て込んでくると、食べること、寝ることがどれだけ大切か、よーくわかります。その2つを楽しくしてくれる小物も、とても大切なパワーアップグッズです!

2012/10/08

秋色のプレゼントいっぱい!

 先日の南千住ぶらり下町音楽祭は、おかげさまでどの会場も賑やかな3ステージ終えることができました!当日の日中はまだちょっと暑かったのですが、その中を聴きに来てくださったたくさんの方々には厚く御礼申し上げます。

 私が演奏したのは歴史のあるお寺の本堂でしたが、靴のまま上がれるフローリングの床に椅子が並べられ、窓にはステンドグラスがはまっている素敵な会場でした。演奏中はご本尊の前に大きなカーテンがひかれていたので、一見すると教会のような印象でしたが、現代の生活スタイルにあわせて人が集いやすいよう工夫されているのに感心してしまいました!

 実は演奏会の数日前にネックレスで金属アレルギーを起こしてしまい、首がかなりかぶれていたので、当日私は首周りが隠れるホルダーネックのドレスしか衣装の選択肢がなかったのですが、共演の吉川さんは会場にあわせて着物の布地を使ったドレスを着られるとのことだったので、二人の衣装がちぐはぐに見えないかちょっと心配していました。でも会場が和洋折衷でレトロな雰囲気だったので、かえってよかったかもしれません。

 さてさて、今回もたくさんプレゼントをいただきました!わざわざ聴きに来ていただけるだけでも嬉しいのですが、プレゼントをいただくと、私のために時間をかけて選んでくれたその気持ちにさらに嬉しくなってしまいます!季節柄ハロウィンカラーが多い今回の皆様からのプレゼント、いろいろありますが、写真だとちょっとわかりづらいのは、左手前の金太郎飴と中央手前の手鏡かな?

 金太郎飴はなんとドビュッシーの顔なんです!これは生徒さんからいただいたものですが、現在ブリヂストン美術館で開催中のドビュッシー展のお土産ですね。ドビュッシーの顔を舐めるのは恐れ多いような気もしますが、しばらく眺めて楽しんだら美味しくいただきます!実は別な生徒さんからもこの展覧会のフォルダをいただきました。私はまだ行けてないのに、みんないーなー!

 手鏡は吉川さんからいただいたもので、裏に青い布が貼ってあり、そこに鯛を咥えた猫の刺繍がしてあります。実は吉川さんも猫が大好きなんですが、ご自身では飼っていらっしゃらないので、うちに来る度にネギとたくさん遊んでくれます。そんな吉川さんが選んでくれた、白毛にぶち模様・短尾で、お頭付きの大きな鯛を咥えて今にも逃げ出そうとしている猫、まさにネギにそっくり。よくよく見るとちょっと耳が引けちゃっている小心者っぷりまでネギっぽい!

 他にも写真を撮る前に食べちゃった(!)お菓子とかもあったのですが、本当にいつもお気遣いいただきありがとうございます!お菓子は美味しくいただき、お花はいつもの席に飾って、猫グッズは大切に使わせていただいています!

2012/09/28

声楽ブース詳細プログラム決定!

 ここ数日、久しぶりにまとまった休みがとれたのでのんびりしていますが、急に秋らしく過ごしやすい気温になったので、ここぞとばかりに譜読みしています!楽譜を読んで手に馴染むまでさらうのは気力や体力がいることなので、あまり暑かったり寒かったりすると捗りません。個人差もあるようですが、私にとっては春と秋が譜読みのベストシーズンです。

 さて、気がつけば1週間後に迫った南千住ぶらり下町音楽祭。共演の岡田さんは関西にお住まいなので、合わせは来週半ばからドドッとまとめてやってしまいます。今はそのための資料を研究中というところ。声楽ブースの詳細プログラムも決定しましたので、お知らせいたしますね。今回も日本歌曲からオペラまで、ヴァラエティーに富んでいます!

《 第2回 南千住ぶらり下町音楽祭 》

〈クラリネット〉
  山根孝司(クラリネット)・大宅さおり(ピアノ)
〈邦楽 ~東北支援~〉
  朝倉盛企・山中裕史(津軽三味線)
〈バロック〉
  浅井愛(リコーダー)・長久真実子(チェンバロ)
〈声楽〉
  吉川真澄(ソプラノ)・岡田健太郎(バリトン)・藤田朗子(ピアノ)
〈バグパイプ〉
  近藤治夫(バグパイプ)
音楽ディレクター:渡辺佳代子


【声楽ブースのプログラム】

〈岡田健太郎さんのソロ〉
草川信/夕焼け小焼け
佐々木すぐる/月の砂漠
大場陽子/ゆきむすび
トスティ/悲しみ
ベッリーニ/優雅な月よ
ドナウディ/ああ愛する人の

〈吉川真澄さんのソロ〉
渡辺茂/たきび
服部良一/蘇州夜曲
本居長世/七つの子
シューベルト/鱒
ヴォルフ/見捨てられた娘
R・シュトラウス/なにも
ロッシーニ/アラゴネーズ

〈二重唱〉
中山晋平/しゃぼん玉・砂山
モーツァルト/オペラ「フィガロの結婚」より
          「憎いぞ!なぜこれまで私をこのように焦らしおった?」
         オペラ「魔笛」より「恋を知るほどの男の方々は」
         オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より「お手をどうぞ」


日時:10月6日(土)
    〈第1回公演〉          13時30分~14時
    〈第2回公演〉          14時30分~15時
    〈第3回公演〉          15時30分~16時
    〈クロージングコンサート〉   16時30分~17時(西光寺のみ)
会場:南千住の5会場
    〈クラリネット〉         南千住第二中学校(荒川区南千住7-25-1)
    〈邦楽 ~東北支援~〉   犬竹魚店(荒川区南千住5-36-13)   
    〈バロック〉           大黒湯(荒川区南千住5-23-14)
    〈声楽〉             西光寺(荒川区南千住5-16-19)
    〈バグパイプ〉         南千住駅前ロータリー(荒川区南千住7-1)
チケット:前売りフリーパス1800円/フリーパス2000円
      1会場券1000円/ペアチケット3600円
      小学生以下は無料です。
      ただし定員を超える場合はチケットをお持ちの方を優先します。
チケット販売:公益財団法人 荒川区地域振興公社 (03-3802-7111)
         BARBER'S SHOP AB (03-3802-2051)
         野田屋酒店森谷 (03-3801-6650)
         犬竹魚店 (03-3801-5223)
お問い合わせ・お申し込み:info@senju-sumidagawa.org

 昨年と同じく、どの回でどのプログラムを演奏するかは当日蓋を開けてみないとわかりませんが、それもお祭りみたいで楽しいですよね!今回は日本歌曲のお洒落なアレンジも聴き所です!

2012/09/18

だら~ん

 先日我が家にはリフォームが入りました。その際部屋にあった本を適当な段ボール箱に詰めて、リフォーム後も戻す暇なく置いていたのですが、どうやら段ボールフェチのネギが気に入ったらしく、ここのところ日中はその箱の上で寝ています。

 で、しどけなく後ろ脚をなげだすネギさん。なんと見事なだらけっぷり!あーもう、私も猫になって日がな一日だらだらしたい!陽の入る明るい部屋でまったりお昼寝したい!それで飼い主さんに撫でられたりちやほやされたり遊んでもらえるなんて、うらやましーい!

2012/09/14

今年も南千住をぶらりとしてみませんか?

 9月はコンクールの伴奏が多くて表舞台に立つような本番はありませんが、10月に入ってすぐの本番はこれ!昨年に引き続き南千住ぶらり下町音楽祭に参加させていただきます!

 ぶらり下町音楽祭とは、もともと墨田区で行われていた小さな音楽祭でしたが、下町の商店や学校などを会場とした地域密着型のスタイルが話題となり、今ではテレビなどのメディアでも取り上げられるようになりました。その墨田ぶらり下町音楽祭の姉妹企画として昨年からスタートしたのが当音楽祭。昨年は南千住のコツ通り商店街付近を会場としていましたが、今年はもうちょっとエリアを拡大して南千住駅付近でもいろいろ聴けちゃいます!

《 第2回 南千住ぶらり下町音楽祭 》

〈クラリネット〉
  山根孝司(クラリネット)・大宅さおり(ピアノ)
〈邦楽 ~東北支援~〉
  朝倉盛企・山中裕史(津軽三味線)
〈バロック〉
  浅井愛(リコーダー)・長久真実子(チェンバロ)
〈声楽〉
  吉川真澄(ソプラノ)・岡田健太郎(バリトン)・藤田朗子(ピアノ)
〈バグパイプ〉
  近藤治夫(バグパイプ)
音楽ディレクター:渡辺佳代子

日時:10月6日(土)
    〈第1回公演〉          13時30分~14時
    〈第2回公演〉          14時30分~15時
    〈第3回公演〉          15時30分~16時
    〈クロージングコンサート〉   16時30分~17時(西光寺のみ)
会場:南千住の5会場
    〈クラリネット〉         南千住第二中学校(荒川区南千住7-25-1)
    〈邦楽 ~東北支援~〉   犬竹魚店(荒川区南千住5-36-13)   
    〈バロック〉           大黒湯(荒川区南千住5-23-14)
    〈声楽〉             西光寺(荒川区南千住5-16-19)
    〈バグパイプ〉         南千住駅前ロータリー(荒川区南千住7-1)
チケット:前売りフリーパス1800円/フリーパス2000円
      1会場券1000円/ペアチケット3600円
      小学生以下は無料です。
      ただし定員を超える場合はチケットをお持ちの方を優先します。
チケット販売:公益財団法人 荒川区地域振興公社 (03-3802-7111)
         BARBER'S SHOP AB (03-3802-2051)
         野田屋酒店森谷 (03-3801-6650)
         犬竹魚店 (03-3801-5223)
お問い合わせ・お申し込み:info@senju-sumidagawa.org

 私が担当するのは、昨年と同じく声楽ブースです!こちらの詳しいプログラムなどは、また後日お知らせいたします。

 なお、当日の会場整理などはボランティアの方々が担当してくださるのですが、なんと言ってもそのアットホームな雰囲気が当音楽祭の魅力だと思います!今年もまだ募集中とのことですので、もし「やってみようかな?」と思われる方がいらっしゃいましたら、NPO法人千住すみだ川(info@senju-sumidagawa.org)までご連絡ください!

2012/09/12

ロシア版クマのプーさんとかチェブラーシカとか

 先日YouTubeで「ロシア版クマのプーさん」なるアニメを見ました。ロシア語のミュージカル仕立てで、原作ともディズニー版とも違う、かわいいけれどちょっぴり不思議な雰囲気が漂う作品なんですが、その音楽がプロコフィエフっぽくて素敵なんです!色彩も華やかで、主人公のプーさんはタヌキにしか見えないのも私的にはツボ。チェブラーシカもそうですが、ロシアの子供向け作品って見ていてほっこりしちゃいますね!

 写真は妹カップルにもらったチェブラーシカのドロップ2種。ちょっと懐かしい形の缶に入っています。どちらかというと右側のお腹いっぱいなチェブラーシカが好みかな。バックのネギさんは、お気に入りの場所に置かれた缶にちょっとムッとしています。

2012/09/06

1コインコンサート「ドビュッシーと私」

 まだまだ残暑が厳しいですね。実は8月初旬から自宅練習室のエアコンの調子が悪かったのですが、忙しくてなかなか手をつけられず、9月に入ってようやく新しいものに取り換えることができました。それまで練習室の室温は平均30度と軽くサウナ状態だったのですが、何とか熱中症にもならずに音楽祭を終えることができてホッとしました!

 ところで、前回の続きで軽井沢国際音楽祭のお話。8月25日には今年生誕150年を迎えるドビュッシーをテーマに、10分の休憩を挟んだ20分のステージが8枠続くという、なんとも豪華で楽しいコンサートが開かれました!プログラムはドビュッシーの作品がほとんどでしたが、彼に影響を受けた作曲家の作品もいくつか取り上げられ、木管五重奏に始まり、ピアノ連弾、打楽器アンサンブル、ピアノトリオ、クラリネットとピアノのデュオ、フルート・ヴァイオリン・オーボエのソロ、ピアノソロ、ヴァイオリンソナタと、本当に盛りだくさん!中でもラストを飾ったジェラール・プーレさんの演奏は圧巻でした!プーレ家はフランスでも有名な音楽一家で、ジェラールさんのお父さまも著名なヴァイオリニストでした。ドビュッシーはそのお父さまにアドヴァイスをもらいながらヴァイオリンソナタを書き上げたそうです。そのため、ジェラールさんはこのヴァイオリンソナタのことを「我が家のソナタ」と呼ばれます。ドビュッシーの作品のことをそん風に呼べるなんて!伝統のある音楽一家には、こういう秘話がまだまだたくさんあるのでしょうね。なんて羨ましい!

 さて、私が演奏したのはピアノ連弾とソロの伴奏。まずは連弾作品「6つの古代の墓碑銘」ですが、こちらなんとも渋い作品で、あまり華やかさはありません。それでもドビュッシーらしい繊細な旋律があちこちに散りばめられていて、玄人受けする作品を言えばいいでしょうか。全体的に静かで詩的な雰囲気の作品ですが、この作品で一番苦労したのが腕の交差!ピアニスト二人が高音部・低音部をそれぞれ担当するのは普通の連弾作品と同じですが、中音域は腕をクロスしながら演奏する箇所がたくさんあり、どちらの腕を上にするか、どういう動作をすれば腕がぶつからないかと、共演の須関裕子さんと試行錯誤しました。

 そしてソロの伴奏。この枠ではフルートの無伴奏ソロと、ピアノ伴奏付きのヴァイオリン・オーボエのソロが演奏されました。出演者は若手女流演奏家ばかりで、皆さん見た目も美しく、素敵な演奏を聴かせてくれました!プログラムはフルートの無伴奏ソロ以外、ピアノソロや歌曲をアレンジしたもので、原曲の雰囲気のままに演奏するのか、新たにその編成としてアプローチを変えてみるか、いろいろと研究しました。でも大体同じような年代の女性ばかりということで、合わせもステージ裏も和気あいあいとしていました!ちなみにオーボエの池田昭子さんは大学時代の同期です。

 写真は現地で行われていた気球試乗イベントの1シーン。真っ青な空にヴィヴィッドな気球のカラーリングが映えます!湿度が低い軽井沢は、晴れるとフランスの空気にそっくりです!

2012/09/03

あっという間に9月!

 怒涛の8月が終わり、あっという間に9月になってしまいました!8月は音楽祭の後、たまっていた諸々をこなすことに追われていましたが、気がつけば月も変わり残暑の中にも秋の気配を感じるようになってきました。

 いろいろ盛りだくさんの8月でしたが、まずは音楽祭の感想を。今回も大忙しの講習会スタートで、朝から晩まで続くレッスンをどうにかこなしてきました。しかも今年は軽井沢でも連日30度を超える気温が続き、ゲリラ豪雨にも数度見舞われ、林の中の講習会会場ではすぐ近くに落雷したりと、気候的には不安定でした。それでも乗り切れたのは、絶対ランチのおかげ!今までお昼ご飯は仕出しのお弁当が多かったのですが、今回は協賛企業様からのプレゼントで新鮮な野菜やチーズのサンドイッチ、軽井沢の野菜を使ったカレー、信州蕎麦やバーベキューと、例年よりはるかに豪華で美味でした!

 講習会の最終日には受講生達の結果発表であるコンサートが開かれ、若い音楽家達の一回り成長した演奏を地元の方や観光にいらした方に楽しんでいただきました。今回はお客様にコメントを書いていただくという初の試みもあり、きっと受講生達の励みになったことと思います。会場は日本で初めて室内楽コンサートが開かれた場所と言われている軽井沢ユニオンチャーチ。そんな歴史背景のある場所で演奏できたということは、受講生にとっても思い出深い経験になったのではないかと思います。

 そして受講生コンサートの後、都合で1日だけ自宅に戻り、24日から再度軽井沢入りし、その日のコンサート「軽井沢のシューベルティアーデ」を堪能しました。今回の音楽祭期間中、客席でゆっくり聴けたのはこのコンサートだけでしたが、本当に素晴らしかったの一言!特に八重奏は「あの演奏に加わわれないなんて!」と本気で嫉妬しそうなほど楽しかったです。今思い出してもにやけちゃうほど素敵なコンサートでした!

 長くなってきたので、私が出演した1コインコンサートについてはまた別の機会に。写真はクラリネットクラスの受講生達からのプレゼント。ストレーナー付のかわいいティーカップです!それと柄に猫のモチーフがついているティースプーン。実はこれ、前にどこかで見かけたことがあり、いつか欲しいと思っていたものでした!それにしても前回に引き続きまたもや猫グッズ。去年のネギ騒動でよっぽど猫好きと思われているのかな?まあ、猫好きなんですけどね!

2012/08/08

岩合光昭の世界ネコ歩き

 一昨日からNHK-BSで「岩合光昭の世界ネコ歩き」なる番組が放送されていますが、ネコ好きの皆さん、ご覧になりましたか?動物写真家の岩合光昭さんが旅をしながら、行く先々で出会うネコたちを撮影する番組で、旅番組とネコ番組を合わせたようなとっても素敵な番組です!

 この番組は3夜連続で、1夜目は「イスタンブール」、2夜目は「エーゲ海の島々」、そして今日の3夜目は「ソレントとカプリ島」です。私が見たのは1夜目のイスタンブール。海に面した坂と寺院の多い街中で、ネコ達は人々に大切に扱われて自由気ままに暮らしていました。「ネコはアッラーからの贈り物。世話をしていると幸せな気分になる。」と街の人は言っていましたが、人々に愛されているからか、人間を怖がるネコもあまり見かけませんでした。ネコとネコ好きにとっては天国みたいな環境です!今晩は最終夜なので、気になった方は見てみてくださいね。

 さて、うちのネギは一日クーラーの効いた部屋で寝ていますが、たまに起きては遊んでみたりと、こちらも気ままな生活です。写真はしっくりくるポーズを探してゴロゴロ寝がえりを打っているところ。よくよく見ると歯が出ちゃってます。

2012/08/05

今年もこの季節がやってきた!

 7月は31日まで各大学の試験に追われていましたが、ようやく前期も終り、待ちに待った夏休み!しばらく5時半起きの生活はお休みして、のんびり朝ごはんが食べれそうです。本当はこのまま1週間くらい仕事のことは忘れてゆっくりしたいところですが、毎年8月には楽しくも超過密スケジュールの軽井沢国際音楽祭が待っているので、これからしばらくはその準備にかかりきりになります。

 この音楽祭では連日豪華な演奏家陣による素敵なコンサートが開かれますが、そのうち何人かの演奏家の方々は1週間ほど早く現地に入って、講習会を担当されます。講習会の最後には成果を発表する受講生コンサートがあり、そちらは無料で一般公開されていますが、今日は公開されない講習会の内容をちょっとだけご紹介します。

 講習会にはいくつかのクラスがあり、毎年常設されるヴァイオリン・クラリネットクラスは2人の講師が担当し、各講師に2回ずつ、計4回のレッスンを受けることができます。その他のクラスは年によって変わるのですが、今年は打楽器クラスと、短期のチェロクラスが開講されます。

 常設2クラスの受講生は1クラス12~13人、それぞれ3~4曲のプログラムを用意していて、1コマ50分のレッスンが昼休憩を除いて9時半から17時過ぎまで続きます。これが1週間程続くのですが、大変なのは先生とピアニスト!中には無伴奏の曲もあるので、ピアニストにはまだ休憩がとれる可能性がありますが、先生は本当に働きづめです。さらにレッスンが終わった後にリハーサルが組まれていたりと、本当に過酷なスケジュール!私も毎年講習会から参加していますが、音楽祭の本プロが始まる前にエネルギーを吸い取られてしまいそうな勢いです。

 でもこれに関わっている音楽家の皆さんは本当にタフで、疲れていても演奏に支障があるようなことはありません。食事は外食続きで、私なんかは途中で胃もたれして脂っこいものを避けてしまうのですが、皆さん年齢に関わらずたくさん食べるし飲む!私のような若い音楽家よりお元気な先輩方が多く、演奏家として長く活動するには、これだけのスタミナや基礎体力が必要なんだといつも感心してしまいます。

 さて、こんなタフで素敵な演奏家の皆さんが出演する軽井沢国際音楽祭。今年も軽井沢大賀ホールをメインに、たくさんのコンサートが予定されています!今年はかなり気温が高くて暑い日が続いていますが、素敵な音楽と涼しい気候を満喫しに、当音楽祭へいらしてください!

《 軽井沢国際音楽祭2012 》

フルート:宮崎由美香
オーボエ:池田昭子
クラリネット:Emmanuel NEVEU・横川晴児
ファゴット:CHOE Young Jin
ホルン:福川伸陽
チューバ:橋本晋哉
パーカッション:植松透
ヴァイオリン:Gerard POULET・小林美恵・志村寿一・中島麻・長原幸太
ヴィオラ:安藤裕子・渡邉信一郎
チェロ:Ludovit KANTA・上村昇・向山佳絵子
コントラバス:相葉武久
ピアノ:小森谷裕子・川島余里・須関裕子・野平一郎・藤田朗子

日時:8月16日(木)~26日(日)
会場:軽井沢大賀ホール・ユニオンチャーチ etc.

 今年もたくさんの演奏家がいろんなコンサートに出演しますが、私の一押しは25日の「1コインコンサート」。今年生誕150年を迎えるドビュッシーをテーマに、1枠20分で500円のミニコンサートが8公演続きます。私も2枠出演しますが、一観客としてゆっくり楽しんでみたいと思える素敵なプログラムばかりですので、軽井沢にお越しの際はぜひお立ち寄りください!ちなみに通し券は4000円で、全部聴きたい方にはとってもお得です!

2012/07/16

「ないしょのサティさん」第2回目も無事終了!

 ここのところ関東は毎日30度を超える真夏日が続いていますが、皆様のお住まいの地域ではいかがですか?うちではネギが急な気温の変化についていけず、冷房をかけた部屋の中でずーっと大人しく寝ています。食欲も落ちているので、とにかく水だけはちゃんと飲むよう、こまめにかえて氷を浮かべてみたりしています。

 ところで、昨日は暑い中をたくさんの方にご来場いただき、どうもありがとうございました!プログラムはケージの声とクローズドピアノのための「花」に始まり、プラトンの対話篇をテクストに使ったサティの「ソクラテス」、サティ作品を敬愛するケージが「ソクラテス」の歌のパートを東洋の易を使って組み替えた「チープ・イミテーション」、そしてアンコールにサティの「エンパイア劇場のプリマドンナ」と、かなりマニアックなコンサートだったかもしれません。でも共演の工藤あかねさんと私、それに会場のお客様が共有した一瞬は、とても静謐で深い時間だったと思います。あの素晴らしい一瞬があるから、私は音楽をやめられない。

 サティ企画が無事終わり、ひと段落しましたが、この後は大学関連の試験が目白押しです。そして8月には毎年恒例の軽井沢国際音楽祭!今年はドビュッシー生誕150年のアニバーサリーイヤーで、フランスに縁が深い軽井沢国際音楽祭でもドビュッシープログラムが充実しています!大学の試験が終わったら早速音楽祭の準備にとりかからなくては!

 写真は2階の手すり上のネギさん。ちょうどネギの向かいには窓があって、そこから涼しい風が入る時は大抵ここにいます。ピョコっと後ろ脚が飛び出しているけれど、下から見上げるだけではどんな格好なのかはわかりません。

2012/07/12

ないしょのサティさん第2回目!

 各大学が試験期間に入りました。どこも節電対策で冷房が集中管理されているため、かなり室温が高い状態での試験に学生も大変そうですが、こちらもグッタリです。でもこれが終われば夏休み!休みが待ち遠しいのは生徒も先生も同じです!

 さて、夏休みを前に浮き足立ってしまいそうな時期ではありますが、今週末は「ないしょのサティさん」の第2回目です!今回のコンサートは、ある「色」がとっても重要な意味を持ちます。サティファンの方ならピンと来ると思いますが、「何色だろう?」と思った方はぜひ会場に足をお運びください!またサティを敬愛していたケージの「チープ・イミテーション」も演奏します!この作品は「ソクラテス」を元に書かれているのですが、出来上がった音楽の厳しさは、オリジナルと同じかそれ以上かもしれません。

《 ないしょのサティさん 》

ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

【第2回】

曲目:
ケージ/花(1950)
サティ/ソクラテス 3章からなる交響的ドラマ(1918)
  ソクラテスの肖像 イリソスの岸辺 ソクラテスの死
ケージ/チープ・イミテーション(1969 ピアノソロ)

日時:2012年7月15日(日) 14時開演(13時半開場)
会場:渋谷・公園通りクラシックス(150-0042 渋谷区宇田川町19-5 B1F)
チケット(1ドリンク付):当日3000円 前売り2500円 
ご予約・お問い合わせ:公園通りクラシックス(03-3464-2701 17時-22時 月曜休)
Mail:secretroom621@gmail.com(工藤)

 写真はシイタケのストラップ。奥の本物より大きくて、とにかくリアルです。今回作品を演奏するジョン・ケージはキノコ研究家としても有名で、「演奏が上手くいきますように!」と願掛けのつもりでキノコストラップのガチャポンにトライしてみたのですが、出てきたのはシイタケでした。本当は赤地に白い斑点の入った毒々しいのが欲しかったんだけど、シイタケの様に渋めの路線でいくことに決めました!

2012/07/07

JINS PC

 最近パソコンを使う機会が多いせいか頭痛が増えてきたので、JINS PCを購入しました!このメガネ、かなり大々的に宣伝しているのでご存知の方も多いと思いますが、パソコンやモバイルなどのブルーライトを45%カットしてくれて、目に優しいのだそう。

 私は今のところ裸眼でも苦がないので、度なしのものを選びましたが、もちろん度入りにもできるし、とにかく軽くて楽!私のようにメガネに慣れていない人にも、そんなに違和感なく使えると思います。

 写真がそのJINS PC。パソコンを外で使う機会はそんなにないので、普段は選ばないポップなカラーを選んでみました!自分ではこういう色はあんまり似合わないだろうと思っていたのに、かけてみたら案外しっくりきたのでちょっとビックリ。そうやって店頭でいろいろ試せるのもJINSのいいところですよね。メガネ拭き用のクロスでできたポーチもついていて、これも意外に使えます!

2012/06/29

リラ冷えと蝦夷梅雨

 今年の梅雨はあまり雨も降らず気温も上がらないので、なんとなく地元北海道の気候と似ている気がします。

 北海道には梅雨がないと言われていますが、6月には「蝦夷梅雨」という雨がちの時期があります。そのちょっと前の5月下旬には、徐々に上がっていた気温が低くなる時期があり、ちょうどその頃にライラックが咲き始めるため、この現象のことを「リラ冷え」いいます。リラとはライラックのフランス語読み。ライラックはラフマニノフが大好きだった花で、ロシアでは日本の桜のように春を象徴する花ですが、北に位置する北海道でも同じように春の花として愛されています。

 でも近年は温暖化の影響で、梅雨の時期は他の地域と同じくムシムシするようになってきたし、平均気温もどんどん上がっています。私が子供の頃はひと夏の間でも30度を越える日は数日だったし、お盆を過ぎると水温が下がって海水浴もできないくらいだったのに。この夏は暑くなると長期予報が出ているそうですが、もうこれ以上地元の夏が暑くなるのはやだなー。

 写真は大分夏毛に生え変わったネギさん。またしてもアマゾンの箱に入り込もうとしています。今回の箱はかなり薄いので、多少冬毛が抜けてスリムになったくらいで入れるようには見えませんが、本人は不屈の根性で箱を変形させながら強引に侵入していきます。もう、箱が頭から外れなくなっても知らないんだから!

2012/06/26

「ないしょのサティさん」第1回目無事終了!

 先日の「ないしょのサティさん」の第1回目は、おかげさまで無事に終えることができました!特にサティの歌曲をまとめて聴く機会はなかなかないと思うのですが、お客様には濃厚なサティワールドを堪能していただけたことと思います!ご来場いただきました皆様には御礼申し上げます。第2回は7月15日。こちらはさらにレアなプログラムを用意していますので、皆様お誘い合わせの上聴きにいらしてください!

 写真は庭のミディトマトさんたち。大分実の数が増えて、一番最初についた実は色づいてきました!トマトは今回初めて育てましたが、強い色の植物には見てるだけでエネルギーをもらえそうです!葉からもかなり強いトマトの香りがするので、お世話した後は「何か不思議なにおいがする!」と手にうつった香りをネギがいつまでも嗅いでいます。

2012/06/22

ネギと一緒に

 毎日忙しくてなかなか更新できずにいますが、皆様お変わりありませんか?

 関東も入梅して雨の日が多くなりましたが、雨の日は割り切って家でゆっくり過ごすことにしています。とは言えやることはたくさんあって、あんまりのんびりはしていられないのですが、ネギを膝に乗せてお茶を飲みながら雨音を聞いたり、庭木の葉が雨に揺れるのをネギとボーっと眺めたり、どんな気候でも楽しく過ごせるのは、隣にネギがいてくれるからかもしれません。

 さて、今年の春は本当に忙しくて目が回りそうでしたが、それも今週末の演奏会でひと段落しそうです。共演の工藤あかねさんとはすでに何回か合わせをしましたが、サティのユーモアやエスプリをどう理解し表現するか、二人でいろいろ試しながら作り上げていく工程はとっても楽しい!しかもあかねさんは大の猫好きなので、ネギともたくさんたくさん遊んでくれます!ネギも女性が大好きなので、あかねさんに対してはすっかり甘えモード。

 それにしても、最近ネギをだっこする度に「ん?重くなった?」と思っていましたが、先日病院で体重を量ってもらったら300g増の4.8kg!ここ1~2年は4.5kgをキープしていたのに!ちょっと運動させないといけませんね。

 写真は暑くて廊下にべチャッと座り込んでいるネギ。なんだか溶けたお餅みたいな体型です!

2012/06/02

ないしょのサティさん

 昨年末、日仏会館のレクチャーコンサートでサティの歌曲をいくつか演奏しましたが、その時のお相手、ソプラノ歌手の工藤あかねさんに誘っていただき、再び二人でサティのコンサートを開くことになりました!

 しかも今回は2回公演で、第1回目では歌曲とピアノソロ作品を取り上げ、第2回目ではソクラテスの外見・在りし日の姿・臨終の場面を淡々と語った大作「3章からなる交響的ドラマ ソクラテス」と、サティを敬愛していたケージが「ソクラテス」から声楽パートを抜き出し、易の48通りのモードを組み込んだコンピューター・プログラムにより旋律を組み替えたピアノソロ作品「チープ・イミテーション」を演奏します!


《 ないしょのサティさん 》

ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

【第1回】

曲目:
3つの歌曲(1886)
  天使たち エレジー シルヴィ
「星たちの息子への3つの前奏曲」(1892 ピアノソロ)
  ~第1幕「天職」
4つの小さな歌曲(1920)
  悲歌 踊り子 シャンソン 別れ
讃歌(1891)
グノシエンヌ第4番(1891 ピアノソロ)
3つの愛の歌(1914)
  僕は砂粒にすぎないが 僕は生まれつきの禿頭 お前の装いは人目につかない
別の3つの歌曲
  花々(1886) シャンソン(1887) 中世の唄(1906)
3つの歌曲(1916)
  ブロンズの彫像 ダフェネオ(伊達男) 帽子屋
乾からびた胎児(1913 ピアノソロ)
  ナマコの胎児 甲殻類の胎児 柄眼類の胎児
潜水人形 (1923)
  ネズミの唄 憂鬱 アメリカ人の娼婦 詩人の唄 猫のシャンソン

日時:2012年6月24日(日) 14時開演(13時半開場)

【第2回】

曲目:
サティ/ソクラテス 3章からなる交響的ドラマ(1918)
  ソクラテスの肖像 イリソスの岸辺 ソクラテスの死
ケージ/チープ・イミテーション(1969 ピアノソロ)

日時:2012年7月15日(日) 14時開演(13時半開場)

会場:渋谷・公園通りクラシックス(150-0042 渋谷区宇田川町19-5 B1F)
チケット(1ドリンク付):当日3000円 前売り2500円 
ご予約・お問い合わせ:公園通りクラシックス(03-3464-2701 17時-22時 月曜休)
Mail:secretroom621@gmail.com(工藤)

 ピアノソロにはCMや映画のBGMなどでよく耳にする作品がありますが、歌曲はなかなか演奏される機会がないので、どうぞ皆様お誘い合わせの上ご来場ください!

2012/05/30

クラリネットとトランペットのマリアージュ!

 気がついたらもう5月も終わり。あー、今月は本当に忙しかった!大垣での演奏会は大盛況でほとんど満席。クリニックにもたくさんの方が集まっていました!

 そして先週末は青森県弘前市にて、クラリネット奏者の横川晴児さん、トランペット奏者の関山幸弘さんと「華麗なクラリネットとトランペットの音楽祭」と題した演奏会に出演してきました!

 演奏会第1部は横川さん・関山さんと私の他、地元で活躍されているピアニストの工藤史子さんも加わり、室内楽を、第2部では弘前市吹奏楽団をバックに横川さんと関山さんが大活躍!津軽三味線奏者の笹川篁人さんをゲストに迎え、クラシックから映画音楽まで多彩なプログラムで、お客様にもとても喜んでもらえました!

 私も後半はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の2楽章をブラス伴奏で演奏しました。オーケストラ相手でも音量のコントロールには苦労しますが、ブラスには絶対に太刀打ちできないので、今回はちょっとだけPAを入れてもらい、ブラスの皆さんとバランスに注意しながらの演奏となりました。苦心した箇所もいくつかありますが、結果的にはとても素敵な響きになったと思います!普段ギンギンに演奏していらっしゃる市吹の皆さん、音量を落とすのはきっととっても大変だったことと思いますが、どうもありがとうございました! 

 それにしても、トランペットとクラリネットの組み合わせって、とっても珍しいんです!なぜなら音色や音量のコントロールに非常に高度な技術を求められるから。だからこの編成でのオリジナルの曲はほとんどありません。でもトランペットのスケールに対抗できる横川さん、クラリネットの繊細なアプローチに対応できる関山さんならできてしまうんですね。さすがトップアーティスト!ピアノを入れてのトリオの曲も何曲か演奏しましたが、お二方のやりとりに共演しながら聴き惚れてしまいました。実はドビュッシーがトランペット・クラリネット・バスーン・ピアノのためのソナタの構想をあたためていたのですが、残念ながら実現する前に亡くなってしまい、幻の曲となってしまいました。これがもし完成していたらどんな響きになったのかと想像するだけでも楽しいのですが、演奏はやっぱり大変だったんじゃないかなと思います。

 写真は私がいなくてもアマゾンの箱さえあればご満悦なネギさん。2週続けて2泊3日で留守にしましたが、どうってことなくいつも通りよく寝ていたようです。

2012/05/09

2012大垣音楽祭

 ゴールデンウィーク中とりかかっていた編曲も終わり、ようやく演奏に集中できると思っていたら、なぜか追いかけっこに嵌ったネギが夜な夜な鬼役を強要してきます。

 夜じゃないとパソコンを使った事務作業をする時間がないのに、こちらの都合なんてお構いなしのネギは挑発しては逃げの繰り返し。最初は誘いに乗って追いかけてあげるのですが、段々しんどくなってきて無視しはじめると、逃げ切った先の二階から「なんで追いかけてこないのさ!?」と言わんばかりに抗議の声をあげて、階段をトテトテとかけ降りてきます。そしてまた「挑発→逃げ→抗議」の無限ループへ。春だから浮かれ気味なのかしら?

  ところで、5月20日に出演する演奏会の詳細をお知らせいたします。ちょっと情報が少なくて滋賀だと勘違いしていたのですが、会場は岐阜県大垣市でした。2012大垣音楽祭のファイナルコンサートで、NHK交響楽団の金管奏者の方々と演奏します。

  《 2012大垣音楽祭 金管5重奏&ピアノ スペシャルコンサート 》

トランペット:菊本和昭・関山幸弘
ホルン:今井仁志
トロンボーン:新田幹男
テューバ:池田幸広
ピアノ:藤田朗子

曲目:
クラーク/トランペット・ヴォランタリー
ブラームス/ハンガリー舞曲より
ロータ/「ゴッドファーザー」より「愛のテーマ」
ドビュッシー/「ベルガマスク組曲」より「月の光」(ピアノソロ)
サティ/ジムノペディ第1番(ピアノソロ)
童謡メドレー                             他

日時:5月20日(日) 15時開演(14時半開場)
会場:大垣市スイトピアセンター文化ホール
(503-0911 岐阜県大垣市室本町5-51)
料金:指定席3000円 一般自由席2500円 高校生以下自由席1500円
お問い合わせ:(財)大垣市文化事業団(0584-82-2310)

  私は2曲のピアノソロと、金管5重奏+ピアノの童謡メドレーを演奏します。当日12時からは出演者のクリニックも開かれ、翌日には同メンバーによる地元小学校でのアウトリーチも行われます!

2012/04/30

障子に猫

  今日は朝から曇りがちの天気。でもここ数日とてもいい天気だったから、たまにはこういう日もないと。

  ゴールデンウィーク中は大学での授業は1日だけ。あとはレッスンの予定がいくつかありましたが、それも前半で全て片付いて、後は知人に頼まれた譜めくりのお仕事があるだけです。今回はピアノとヴァイオリンの譜めくりを同時進行でしなくてはいけない(!)ので、ピアニストとヴァイオリニストの間を行ったり来たりすることになります。今までそんな経験もないし、そういう風に譜めくりしているのも見たことありませんが、黒子に徹して頑張ります!

  5月に入ると地方での演奏会がいくつかあります。どちらもN響の管楽器の方々と一緒で、ひとつは5月20・21日と滋賀で、もうひとつは5月27日に青森で。青森の方は地元のブラスバンドとの共演もあり、プログラムも盛りだくさんです。滋賀の方はまだいろいろ未定で、ゴールデンウィーク中に1曲アレンジする予定。あんまり天気が良いと外に遊びに行きたくなっちゃうので、今日みたいな曇りがちな日はアレンジするにはもってこいです。

  写真は最近お気に入りのレターボックスの上にいるネギさん。障子のからの光に影絵のようです。ネギはすぐ奥にある障子に悪戯したりはしませんが、今朝見てみたら上手に横にひいて障子を開けていました。つい最近網戸も同じように上手に開けていたので、窓に関しては要注意!

2012/04/22

アンティークのスタインウェイでメシアンを

 昨日は厨房の横でダブルリードのお二方と演奏し、湿度の高さにいつリードが鳴らなくなるだろうとちょっぴりハラハラしながらの本番でしたが、会場に飾られた素敵な一筆書きと暖かいお客様方に助けられ、無事終えることができました!

  今回はアンティークのスタインウェイを入れている会場でのコンサートだったので、時代を追うプログラムを考え、バロックから現代までを演奏させていただきました。一番新しいプログラムだったメシアンですら、そのアンティークのピアノが制作された頃の作品だったので、音色がしっくりと作品に馴染み、演奏していても気持ちよかったです!

  昨日演奏したメシアンの「幼な児イエスの接吻」は、パリ音楽院の伴奏科に入学して一番最初に宿題に出された曲でした。実は私の先生はメシアンの作曲クラスの門下生で、先生のピアノの音はメシアンの作品を演奏するために生まれたようなキラキラした響きで、生徒達が同じ楽器でその音色を出そうとしても決して真似できない不思議な音でした。きっとメシアンの傍で長年勉強し、その作品を敬愛しているうちにそういう音に辿り着いたのだと思います。その先生も2年前に亡くなり、もうあのクリスタルの様な音を聴くことはできません。でもきっと先生の中にメシアンの音色が息づいていた様に、私の中にも先生の音色が染み込んでいることを信じて、これからも演奏していきたいと思います。 

 写真は聴きに来て下さったお客様からいただいた巣蜜と、イニシャルの縫い取りがしてあるハンカチ!巣蜜は蜂の巣そのもので、そのまま食べれるそうです。サクサクとした食感がやみつきになると聞いて前から一度食べてみたいと思っていましたが、すごく美味しそうで今から食べるのが楽しみ!ハンカチはイニシャルの横にかわいい猫の刺繍もしてあって、すごく素敵です!さらにネギにもと、キャットニップまでいただいてしまいました。プレゼントは何をいただいても嬉しいものですが、きっと時間をかけて選んでくれただろうものは、やっぱり格別に嬉しい!

2012/04/03

お酒と器と音楽と・・・

 今日は先日に増してものすごい嵐です。うちでは庭にたくさんの花を植えたばかりだったので、鉢は家の中に移動して、風に弱そうな花には囲いをかけました。背が低くてあまり風の影響を受けなさそうな花達には「何とか持ちこたえて!」と祈るばかりです。でも風の感じは冬とは全然違うので、みんな逞しく乗り越えてくれるはず。

 さて、新年度スタートです!昨年もいろいろありましたが、今年から教える大学も一つ増えて、授業に演奏に計画盛りだくさんです!春から夏まではコンサートが続きますが、まずはその第一弾をご紹介。

《 CONSERT in 押上文庫 vol.2 移り行く時代 》
        collaboration 一筆書き展

オーボエ:渡辺佳代子
ファゴット:永谷陽子
ピアノ:藤田朗子
画家:宮崎裕子

曲目:
テレマン/ファゴットと通奏低音のためのソナタ ヘ短調(ファゴット+ピアノ)
W.A.モーツァルト/アダージョ 作品580a(オーボエ+ピアノ)
ベートーヴェン/3つの二重奏曲(オーボエ+ファゴット)
シューマン/3つのロマンス 作品94(オーボエ+ピアノ)
タンスマン/ファゴットとピアノのためのソナチネ
メシアン/「幼な児イエスにそそぐ20の眼差し」より
      第15曲「幼な児イエスの接吻」(ピアノソロ)           他

日時:4月21日(土) 19時開演(18時半開場)
会場:お酒と器の下町サロン「押上文庫」(131-0045 東京都墨田区押上3-10-9)
料金:4000円(飲み物・肴・ご飯付き 要予約 先着20名)
ご予約・お問い合わせ:押上文庫(03-3617-7471)
Web:http://blog.goo.ne.jp/oshiagebunko


 昨年に続き、友人の渡辺さん・永谷さんとご一緒させていただきます。会場は若いオーナーが経営するお酒と器のサロンで、お酒もお料理も骨董品の器で饗されます。そして店内にはアンティークのスタインウェイ!実はオーナーは音大のピアノ科を卒業されているので、器やお酒だけでなく音楽にも造詣が深いんです。お料理の腕もピカイチで、どうやったらそんなにいろいろこなせるんでしょう?皆さんも音楽とお料理、お酒と器を愛でにいらっしゃいませんか?

2012/03/31

久々の動物園!

 今日は春の嵐で、関東はすごい風が吹いています。庭の佐藤錦が綺麗に咲いていたのに、それも全部散ってしまって残念。でもこうやって天候が上下しながら春に近づいていくんですよね。佐藤錦はじっくり鑑賞できなかったので、まだ咲いていないソメイヨシノにかけますか!

 ところで、先日久々に動物園に行ってきました!子供の頃は動物特有の匂いが苦手で、行ってもそんなに楽しめなかったのですが、大人になってからは動物たちのちょっとした仕草や表情がかわいくてたまりません!今回はちょっと気温の低い日に行ったので、春休みとは言え人も少なく、のんびりと2時間かけて園内を見て回りました。今回のお目当てはホワイトタイガーで、大きいピンクの肉球とか立派なひげとかに見とれてしまいました!ネギを飼い始めてからは、ライオンでもヒョウでも大きな猫みたいに見えちゃって、本来の獰猛さをつい忘れて「わーかわいいー!」ってなってしまいます。絶対そんな機会はないだろうけれど、抱っこしがいありそう~。

 写真は柵の近くで日向ぼっこしていたシロフクロウのハクのじ君。名前が渋くていい感じ。寒かったからか小さく丸く縮こまっていて、目をつむると完全に真っ白になってしまうんです。他にもヤマアラシが何匹も折り重なって寝ていたり、ペンギンがものすごく元気だったり、寒いなりに楽しめた一日でした!

2012/03/24

トイレに真剣

 お食事中の方がいたらごめんなさい。今日はトイレのお話です。

 猫はとても綺麗好きで、成猫で健康ならトイレの問題はほとんどありません。ネギも仔猫の頃から数えるほどしか失敗しなかったし、ご飯も出した分を全部食べてくれたし、そういう意味では全然手のかからない子でした。

 写真はネギのトイレ。ドーム型なので砂をかいても部屋に飛び散りません。ただネギにとっては屋根部分もトイレと一体らしく、用を足したあとは砂だけでなく壁も天井も丁寧にかきます。時には15分くらいかいているので、よっぽど神経質なのかも。写真を撮った時はちょうどトイレシートを取り替えたところだったので、においが気になったのか慌ててトイレ前の床をかいていました。必死な様子がちょっとかわいくて、遠くからこっそりパチリ。

2012/03/18

チェブラーシカxバンホーテン!

 今年の冬は寒さが厳しくて、お茶を飲む回数が普段よりも増えたような気がします。うちにはコーヒーや緑茶・紅茶の他にハーブティーや蕎麦茶も常備していますが、ちょっとホッとしたい時にはココアが一番!

 写真はこの冬限定発売のバンホーテンのココア缶で、かわいいチェブラーシカのイラスト入り!チェブラーシカは日本でもアニメ化されていますが、もともとはロシアの絵本の登場人物で、熊だか猿だかわからない正体不明という設定です。とってもかわいいのでたくさんのグッズが出ていますが、まさかバンホーテンとコラボしているとは!ココアを飲みきったら何を入れようかな?

2012/03/13

e-Tax

 大学の年度末の事務処理や確定申告に追われて、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。せっかく授業がなくてもこういろいろあると、結局忙しさは普段とそう変わりません。でもこれで事務的な仕事はひと段落したので、ここから先は家の中のことと、4月からの授業や演奏会の準備にとりかかります!

 ところで、今回の確定申告では初めてe-Taxを利用しました。すでに使い始めていた周りの方からは、数字を入力していくだけの簡単作業と聞いていましたが、私はかなり苦戦して送信するまで半日ほどかかりました。まず事前に揃えなくてはいけないものが多いし、画面はいくつもウインドウが開いて見づらいし、何か問題があっても対処法がわかりにくい。あれはパソコンが苦手な方には扱えない代物だと思います。せっかく便利なシステムなのに、もうちょっとどうにかならないのかなぁ。カードリーダーも買ったし電子証明書の有効期限までは使うつもりだけど、このまま改善されないんだったら郵送の方が楽かも。

 そんなことをしているうちに、気がついたらキッチンの佐藤錦が咲いていました!今年は気温が低めなので庭の木の蕾はまだまだ開く気配がないのですが、うちのキッチンには一足先に春が来たようです!桜は可憐で凛としていて大好きです!佐藤錦は花が開くとすぐに葉も出てきて、あっという間に桜餅のような色合いになってしまうので、私の中では「かわいい」から「美味しそう」になってしまうのですが、今はまだ葉が出ていなくてとってもかわいいです!

2012/03/03

桃の節句

 今日は桃の節句、雛祭りですね!私の周りにはこの時期に女の子を出産した友人が多く、みんな桃にちなんだ名前をつけてもらって、とってもかわいいです!桃子ちゃんとか桃香ちゃんとか、そのものずばり桃ちゃんという子もいます。みんな新しく雛人形を買ってもらったり、お母さんの実家から受け継いだ雛人形を飾ったりと、この時期女の子のいる家は華やかです!

 私の実家にも祖母が母に買った古い雛人形があり、私と妹が小さい頃には母と3人で毎年飾っていたのですが、最近はこの時期に帰ることもなくどうしているのかわかりません。もしかしたら押入れの奥にしまい込んだままかも。今年は機を逃してしまったけれど、次回3月に帰省する際にはちゃんと飾らなくては!

 写真は知人のお母様が手作りした、とってもかわいい吊るし雛。旅行先で見かけて「自分でも作れそう」と思って試行錯誤しながら作ったそう。写真だと分かりませんが稚児の髪の毛は三つ編みになっていて、まるで売り物のように精巧です!

2012/03/01

3月です!もうすぐ春です!

 昨日の関東は大雪に見舞われましたが、今日は一転して暖かく春らしい天気でした。おかげで洗濯も庭仕事もはかどります!

 今日は庭の桜の木を剪定しました。早咲きの佐藤錦には膨らんで薄緑色の葉がみえている芽がたくさんついていましたが、お隣さんの敷地に入っているものや、一階の屋根を越すほど伸びている枝を中心に、結構ばっさり切りました!おかげで大分すっきりしたのですが、切った枝の新芽がかわいそうだったので、元気のいいものを選んで瓶に生けています。室内でも咲くといいなぁ。

 植木の剪定は結構難しくて、将来的に育てたい樹形をイメージしながらはらう枝を決めていきます。大きな剪定をする場合は春の芽吹きに向けて力を貯めている今時期に行わないといけなかったり、切り口は病原菌などに感染しやすいので癒合剤を塗って腐食を防いだり、いろいろと決まりごともあります。どの世界もそうですが、植木ひとつ育てるにしても奥が深いんです。これまで本気で木の世話をしたことがなかったけれど、新しくいろんなことを知るのは面白いし楽しい!

 写真は佐藤錦の小枝。陽あたりのいいところに置いておけば元気になるかな?もし花が咲いたら写真をアップしますね!

2012/02/23

のんびり

 朝晩はまだまだ寒い日が多いですが、日中の陽の光には大分春の兆しを感じられるようになってきましたね!先日までの過密スケジュールから開放されても、しばらくは朝早く目が覚めてしまっていたのですが、ここのところようやく寝坊できるくらいにリラックスしてきました。

 これからしばらくは譜読みに追われて一日が終わるということもなさそうなので、ほったらかしになっていたいろいろをしています。昨日は運転免許の更新と電子申告に必要な証明書の申請、今日はヘアカット。たまっていた洗濯物もクリーニングに出したし、買い換えなきゃと思っていた通勤用の鞄も買って、欲しかった日用品をのんびりウインドウショッピングしたり、ネギと思う存分遊んだり、しばらくはろくに出来なかった基礎練習もしています。庭の手入れと春の演奏会に使うプログラムのアレンジもしなきゃいけないし、映画もしばらくぶりに見に行きたいなー。あと大掃除!年末にはほとんどできなかったので、年度末に頑張ります!

 写真は先日の演奏会でいただいたゴディバのチョコレート。これまでラグジュアリーな感じのラッピングしか見たことなかったのですが、このボックスはとってもかわいい!バレンタイン・ホワイトデーのシーズンだからかな?他にもいろいろいただいちゃったので、しばらくはティータイムをリッチな気分で過ごせそうです!

2012/02/22

猫の日

 今日は2月22日で猫の日ですね!毎年この日とネギの誕生日には、ネギが元気に育ってくれたことにしみじみ感謝してしまいます。

 実はネギは半年ほど前の血液検査で肝臓が悪いことがわかり、それから毎日薬を飲ませています。おかげで少しずつ数値もよくなり、このまま順調にいけば最終的には薬を飲まなくてもよくなるそうですが、飼い主としてはいろいろ心配。肝臓が悪くても痛みは感じないそうなので、それだけは不幸中の幸いですが、早くよくなって欲しい。

 ネギはここのところ甘えっ子で、特に起きぬけは撫でるとすぐに喉を鳴らします。そのゴロゴロをもっと近くで聞きたくてネギの脇腹にそっと耳をあてると、音が振動として直接身体に伝わってきて、まるで母親の心音を聞いているみたいに安心できます。時間に余裕のある朝はそうやってしばらくネギのお腹に耳を当てているのですが、その間ネギは手や顔を舐めてくれるので、恋人同士にでもなったみたいな気分です。

 写真はぐうぐう寝てるネギ。最近は食欲旺盛だし、よく寝てよく遊びます。このまま順調に回復して、ずっと元気でいてくれるといいなぁ。

2012/02/19

満員御礼!

 昨日はトランペット奏者川田修一さんのリサイタルでした!東京で若い音楽家が集客するのは本当に大変なことですが、当日は立ち見のお客様も出るほどの盛況ぶりで、川田さんの人気と実力が伺えます。寒い中ご来場いただきました皆様には厚く御礼申し上げます!

 今回はプログラムにも趣向を凝らし素敵な曲をたくさん入れていたので、演奏する方はちょっと大変でしたが、お客様には楽しんでいただけたようで嬉しく思います。ピアノは会場のサイズにしては大きすぎるくらいのヤマハのフルコンサートグランドで、音量のコントロールに多少気を使いましたが、川田さんは私がやりたいことを全部自然に汲み取ってくださるので、とっても楽しくアンサンブルできました!

 終演後は関係者で打ち上げ6時間!関係者には国立音楽大学出身の若い方が多かったこともあり、国立の学生の飲み会に参加した気分で楽しかった~!

 さて、もはや恒例となりつつある感の本番に限ってのハプニングですが、今回は開演10分前にネックレスの留め金が壊れてしまい、考えあぐねたすえにチェーンを固結びするという、おおよそフォーマルなドレス姿からは想像できない暴挙で難をしのぎました。客席と舞台の高さが一緒な上距離も近かったので、もしかしたらどなたか気づかれた方がいたかもしれませんが、演奏中に外れることもなく終演後もスルリとほどけたので、よしとします!写真がそのネックレス。もし終演後にうまくはずせなかったら引き千切る覚悟で結びました!これからはドレスだけじゃなくてアクセサリーも事前にチェックしなくっちゃなー。

2012/02/15

たくさんの応援に元気をもらって

 今日は18日のプレコンサートとして、トランペット奏者川田修一さんの故郷にて演奏会に出演してきました!

 地元では彼の恩師やご家族・友人などたくさんの方が川田さんのことを応援していて、昔のエピソードなどを聞かせてもらっているうちに、私まで一緒に応援してもらったような温かい気持ちになりました。やっぱりふるさとっていいですね!18日の本番までは残すところあと2日となりましたが、気持ちを新たに頑張ります!


 《 コンサートシリーズ巧 #4 川田修一 トランペットアラカルト 》

トランペット:川田修一
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ジョリヴェ/華壮曲
ヘンデル/オラトリオ「メサイア」より
  「わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる…」
  「シオンの娘よ、大いに喜べ…」
スクリャービン/前奏曲 作品11-9(ピアノソロ)
ファリャ/7つのスペイン民謡
ゲディケ/演奏会用練習曲 作品49
フォーレ/夢のあとに
ラヴェル/水の戯れ(ピアノソロ)
ピルス/トランペットソナタ

日時:2月18日(土)14時開演(13時半開場)
会場:ヤマハ銀座コンサートサロン(104-0061 東京都中央区銀座7-9-14 6F)
チケット:当日3000円 前売2500円
お問い合わせ:ヤマハ銀座店 管打楽器売場4F(03-3572-3134)

 前回お知らせした時はまだ曲順が決まっていませんでしたが、当日は上の順番で演奏します。それとプログラムもちょっとだけ変更があります。それにしても曲数が多い!今回はいろんな種類のラッパを使うので、音色の違いも聞きどころです!

2012/02/13

疲れが出ると・・・

 ここ数日疲れが出たのか頭痛がして寝込んでいました。もうすぐ本番なのに練習できないと気が焦りますが、しばらく安静にしていたおかげで大分元気になってきたので、明日からは通常営業!

 仕事が詰まってくると大量の楽譜を短時間で読まなくてはいけないため、頭と眼に疲労がたまります。最初のうちは眼がかすむくらいで済むのですが、そのうち頭痛やめまい、最終的には常に乗り物酔いしているような吐き気がし出します。楽譜を速読する人はメニエール病という回転性のめまいが続く病気になりやすいのですが、私のこの症状もその何歩か手前という感じじゃないかと思います。大抵はきつい仕事が続いた直後になるので今回も気をつけていたのですが、本番前になってしまうとは!でもなんとか回復したので、ここから本番までは休んだ分取り戻します!

 写真は大好物のプリンを必死の形相で舐めているネギさん。具合が悪くてもこういう姿を見ているとちょっと和んで元気になります。

2012/02/09

お風呂上りのマイブーム!

 今日は某音大の実技試験で10人ほど伴奏してきました。あとは18日のリサイタルが終われば半年ぶりにまとまった休みがとれそうです!忙しいことはありがたいことですが、職業柄プライベートと仕事の区別がつきにくいし、この半年は息つく間もなくてちょっと大変でした。

 そんな風に忙しい時はお風呂に入ってリラックスする他ない!私は熱めのお風呂が好きで、我が家の設定温度は夏が42度、冬は43度。熱いのであまり長くは入っていられないのですが、とにかく身体の芯から温まりたいので、ザッと入って温まったらパパッと上がってしまいます。そしてお風呂上りには炭酸水を飲むのが日課だったのですが、最近飲んでいるのはカゴメのトマッシュ!昨年末から期間限定で発売されている炭酸トマトジュースです。ジンジャーやレモンも入っていて、よっぽど苦手な人でなければトマトジュースと気がつかないくらいあっさりしていますが、トマトのコクもあって期間限定なのがもったいないほど。年末に30缶入りのケースを一箱注文したのですが、まだ売っているのを見つけたので昨日もう一箱注文しました。確か販売は1月末までだったのでそろそろ店頭でも見かけなくなるはず。まだ飲んでいない方は見つけたらぜひトライしてみてください!

 写真はトマッシュと、私と同じくトマッシュファンのソプラノ歌手、工藤あかねさんからいただいたト音記号の形をしたかわいいクリップ。彼女とは昨年末にサティのレクチャーコンサートでご一緒しましたが、夏前にもう一度二人でサティを演奏する予定!

2012/02/03

新しい手袋!

 各地で大雪の被害が出ていますが、関東は幸い大きな天候の変化もなく、寒いのさえ我慢すれば普段どおりの生活です。でもこの寒さ、本当に厳しいですね。もともと冷え性で冬は指が冷えて困るのですが、この冷え込みはさすがにきつい。外出時には何枚も着込んで、カイロを常備して、ドライジンジャーやしょうが飴を食べてなんとかしのいでいます。

 もちろん手袋も必携グッズですが、ずっと愛用していた手袋に穴を発見してしまい、これでは明日の仕事に響いてしまうと、今日の仕事帰りに立ち寄ったデパートで手袋を2つ買ってきました。ひとつは仕事用で黒の羊皮。中はニットでとても温かい!もうひとつが写真のカラフルな手袋で、指先がオープンになっているタイプ。真冬や本番前には向きませんが、外出時には携帯電話を使うことが多いので普段用に。どちらももう安くなっていて、なかなかいいお買い物ができました!

 余談ですが、インターネットで手袋を探していたら、指先まで電熱線が入っていて内蔵の充電池でそれ自体が発熱するものを発見!ただしすでに売り切れていたし1万円以上していましたが、そのうちお世話になる日が来るかも。見た目は全然ファッショナブルではないのであまり気は進みませんが、背に腹はかえられないからなー。

2012/01/29

トランペットアラカルト!

 もうすぐ1月も終わりですね。今年はこのまま春まで例年より低い気温のままなのだそうですが、そんな寒さも吹き飛ばす若手トランペット奏者と近々一緒に演奏します!

 川田修一さんとは彼が大学卒業したばかりの頃に何度か演奏したことがあるのですが、始めて彼の演奏を聴いた時に、あまりに自然に楽器を鳴らしているのに驚いてしまいました。私は昔から縁があってよくトランペットの伴奏をしていましたが、トランペットは技術的にも精神的にも本当にコントロールが大変な楽器です。でも彼はまるで身体の一部のように吹いていて、「日本人でもこういう演奏する若手が出てきたんだ!」とかなり衝撃的でした。あれから数年経ち、さらにスケールアップした川田さんとの共演がとっても楽しみ!

 《 コンサートシリーズ巧 #4 川田修一 トランペットアラカルト 》

トランペット:川田修一
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ヘンデル/オラトリオ「メサイア」より
  「シオンの娘よ、大いに喜べ…」
  「わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる…」
ゲディケ/演奏会用練習曲 作品49
スクリャービン/前奏曲 作品11-9(ピアノソロ)
ベーメ/トランペット協奏曲 作品18
ジョリヴェ/華壮曲
ファリャ/7つのスペイン民謡
イベール/即興曲
ラヴェル/水の戯れ(ピアノソロ)
ピルス/トランペットソナタ

日時:2月18日(土)14時開演(13時半開場)
会場:ヤマハ銀座コンサートサロン(104-0061 東京都中央区銀座7-9-14 6F)
チケット:当日3000円 前売2500円
お問い合わせ:ヤマハ銀座店 管打楽器売場4F(03-3572-3134)

 楽しい小品をたくさん集めたトランペットによるアラカルト。きっと身も心も温かくなること間違いなしのコンサートですので、たくさんの方のご来場をお待ちしています!会場は80席限定のサロンのため、ご予約はお早めに!

2012/01/27

ハーブ3種

 毎日寒いですね。うちの庭にはまだ先日の雪が残っていて、寒さに強いはずのヴィオラもすっかり元気をなくしていますが、秋のうちに家の中に避難させたハーブ達は元気に育っています。

 写真左手がローズマリー、奥がイタリアンパセリ、手前の小さなビンで水耕栽培しているのがペパーミント。ローズマリーは肉料理によくあいます。それに小さな薄紫の花がたくさん咲いて、見ていても楽しい!本当は裏庭のグランドカバー用にと買ってきた苗ですが、まだ小さいのでとりあえず家の中で育てています。イタリアンパセリは普通のパセリに比べると苦味がきつくなく、イタリア料理には欠かせません!包丁で刻んでしまうと香りが飛ぶので、ハサミで細かく切るのがいいそうです。ペパーミントは地植えしていたのですが、どんどん弱ってきたので、小さな葉を摘んでビンに入れておいたらこんなに大きくなりました!もうこのビンじゃ手狭なので、そろそろ小さなポットにでも移してあげないと。

 ハーブ達はキッチンの窓辺で育てています。直射日光は当たらない場所ですが、気温にさえ気をつけていればちゃんと元気に育ってくれるみたいで、地植えするより枯れるリスクが少ないかも。ベランダではイチゴも育てていますが、こちらは雪をかぶっちゃったからどうかな?かわいい白い花は咲かせているので、観賞用としてはいいのですが、できれば甘い実も食べたい!

2012/01/23

1月の修羅場は乗り切った!

 今日で1月の大きなお仕事は終わり!12月中旬からずっと、きつめのスケジュールできつめのプログラムの練習に追われ、それに加えて私生活でも忙しくてパンク寸前だったのですが、なんとか乗り切ることができました。

 基本的に私は怠け者だし自分の弱さもよく分かっているので、苦しくなってくると「頑張れ!あとちょっとだから!」と自分を叱咤激励し、亡き祖母に「見守っていてね。」とお願いします。祖母は若い頃油画を描いていましたが、親の反対もあって本格的に美術の道には進みませんでした。その分母や私と妹が音楽を志すのを応援してくれて、祖母と母の二大バックアップにはどれだけ助けてもらったかわかりません。しかも祖母には今でも「普段どおり弾けますように!」と無理難題をお願いしているのだから、天国で「いつまでも甘えて!」と思っているかもしれない。でもそうお願いするだけで安心できるのだから、不思議なものです。

 写真はお気に入りの毛布の上に丸くなって沈み込んでいるネギ。後ろ脚が相変わらずウサギみたいです。ネギも安心しきって寝ているので、今度は自分が誰かを守る側になったんだなーと思います。あ、普通は子供の寝顔とか見てそう思うのか。

2012/01/16

寒いと食も進まない!

 今日は曇りがちな天気で、昼間でも寒かったですね。私の勤める大学では節電のため暖房を控えているので、気温の低い日は先生も生徒もコートを着ながら授業をしています。特にピアノは朝一番には本当に冷え切っていて、弾けば弾くほど手が冷える!

 寒いのが苦手なのは動物も一緒で、普段ネギの餌と飲み水は廊下に置いているのですが、一時冷え切った廊下に出るのを億劫がって餌を残すことがありました。最初は理由に気づかなくて、どこか調子でも悪いのかと心配したのですが、暖かい部屋に餌を置いてみたところいつもの食欲に戻ったので、それからは長い間外出する時以外は部屋の中であげるようにしています。

 写真は暖かい室内で水を飲んでいるネギさん。ネギ用の餌皿は、しっかりした木製の土台にステンレスのお皿が2つ嵌っていて、かなり使い勝手の良いものです。ただし大きくて場所をとるのが難点で、これを部屋の中に置きっぱなしにしていると結構な確率でつまづきます。できれば早く廊下に戻したいのですが、ネギの様子を見るに桜が咲く頃までは部屋の中かな?

2012/01/14

ディープな夜

 昨晩の演奏会はとってもディープなプログラムにも関わらずたくさんの方が聴きに来てくださり、演奏する私達も聴いてくださるお客様も熱い音楽を一緒に堪能できたのではないかと思います。寒い中足を運んでくださった皆様、どうもありがとうございました!

 演奏会は杉山さんの超絶技巧テューバソロで始まり、響きの海に吸い込まれてしまいそうな木下さんのトリオ、そして最後に重く熱く、それでいて静かなウストヴォルスカヤのトリオ。私は今回木下さんの作品もウストヴォルスカヤの作品も初めて演奏しましたが、どちらも構造的に共通する部分があり、まったく違う響きの2作品なのに、並べて演奏すると不思議としっくりきて面白かった!昨日の会場は小さなサロンでしたが、次回は響きの良いホールで演奏してみたい2作品です。

 写真は聴きにきてくださった方からのプレゼントで、液状の絆創膏。前回の記事に書いた怪我のことを心配して持ってきてくださったのですが、こんな便利なものがあるんですね!少しタッチが変わるそうですが、ちょっとした傷だったらカバーできるのだそうです。幸いスライサーの傷はほとんど治っているので、次回何かあった時には使わせていただきます!

2012/01/07

東京私的演奏協会

 お正月に妹の彼(プロの料理人!)が作ってくれた牛肉のたたき。そのつけあわせにと玉ねぎをスライスしていたら、右手薬指と小指の肉をスライサーで削いでしまいました。幸い傷は浅いので日常生活には問題なく、ピアノも穏やかな曲なら弾けるのですが、激しい曲はまだちょっと無理そう。あかぎれひとつでも演奏できなくなっちゃうのだから、困ったものです。

 そんな状態ではありますが、今年初の本番が近づいています!昨年末のコンサートに続き現代音楽ですが、今回はかなりコアなファンが多いウストヴォルスカヤをプログラムに入れているので、現代ものの演奏会にしては珍しく早めの予約が入っています。ウストヴォルスカヤはロシアの女流作曲家で、ショスタコヴィチの弟子であり愛人でもあると噂された人。今回はピッコロフルート、テューバ、ピアノのための「コンポジション第1番」を演奏します。激しさと静謐さを兼ね備えたこの曲、弾くとまだちょっと傷が痛みますが、本番までには気合で治す!

 《 第75回・東京私的演奏協会 -木下正道プロデュース- 》

フルート・ピッコロフルート:多久潤一郎
テューバ:橋本晋哉
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ウストヴォルスカヤ/コンポジション第1番(ピッコロフルート+テューバ+ピアノ)
木下正道/昼の中の眠りの群島 V(フルート+テューバ+ピアノ)
杉山洋一/ファンファーレ(テューバソロ)

日時:1月13日(金)19時半開演
会場:渋谷ステュディオ(150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目1-10)
チケット(終演後ワインパーティー付き):1500円
ご予約:info@musicscape.co.jp

 東京私的演奏協会、素敵な名前ですよね。ネーミングはシェーンベルクが1919年から3年間ウィーンで催した「私的演奏協会」からとっているのだそう。この会は、約1時間のライヴ 、終演後に演奏家とワインパーティ、1500円の入場料が特徴で、最大約40席の狭い空間の中でじっくり本物の音楽をご堪能いただけます。今回は作曲家の木下正道さんのプロデュースで、彼の素晴らしく美しい作品「昼の中の眠りの群島 V」は関東初演となります。基本的に予約制となっていますので、気になった方はどうぞ早めのご予約を!