2012/06/29

リラ冷えと蝦夷梅雨

 今年の梅雨はあまり雨も降らず気温も上がらないので、なんとなく地元北海道の気候と似ている気がします。

 北海道には梅雨がないと言われていますが、6月には「蝦夷梅雨」という雨がちの時期があります。そのちょっと前の5月下旬には、徐々に上がっていた気温が低くなる時期があり、ちょうどその頃にライラックが咲き始めるため、この現象のことを「リラ冷え」いいます。リラとはライラックのフランス語読み。ライラックはラフマニノフが大好きだった花で、ロシアでは日本の桜のように春を象徴する花ですが、北に位置する北海道でも同じように春の花として愛されています。

 でも近年は温暖化の影響で、梅雨の時期は他の地域と同じくムシムシするようになってきたし、平均気温もどんどん上がっています。私が子供の頃はひと夏の間でも30度を越える日は数日だったし、お盆を過ぎると水温が下がって海水浴もできないくらいだったのに。この夏は暑くなると長期予報が出ているそうですが、もうこれ以上地元の夏が暑くなるのはやだなー。

 写真は大分夏毛に生え変わったネギさん。またしてもアマゾンの箱に入り込もうとしています。今回の箱はかなり薄いので、多少冬毛が抜けてスリムになったくらいで入れるようには見えませんが、本人は不屈の根性で箱を変形させながら強引に侵入していきます。もう、箱が頭から外れなくなっても知らないんだから!

2012/06/26

「ないしょのサティさん」第1回目無事終了!

 先日の「ないしょのサティさん」の第1回目は、おかげさまで無事に終えることができました!特にサティの歌曲をまとめて聴く機会はなかなかないと思うのですが、お客様には濃厚なサティワールドを堪能していただけたことと思います!ご来場いただきました皆様には御礼申し上げます。第2回は7月15日。こちらはさらにレアなプログラムを用意していますので、皆様お誘い合わせの上聴きにいらしてください!

 写真は庭のミディトマトさんたち。大分実の数が増えて、一番最初についた実は色づいてきました!トマトは今回初めて育てましたが、強い色の植物には見てるだけでエネルギーをもらえそうです!葉からもかなり強いトマトの香りがするので、お世話した後は「何か不思議なにおいがする!」と手にうつった香りをネギがいつまでも嗅いでいます。

2012/06/22

ネギと一緒に

 毎日忙しくてなかなか更新できずにいますが、皆様お変わりありませんか?

 関東も入梅して雨の日が多くなりましたが、雨の日は割り切って家でゆっくり過ごすことにしています。とは言えやることはたくさんあって、あんまりのんびりはしていられないのですが、ネギを膝に乗せてお茶を飲みながら雨音を聞いたり、庭木の葉が雨に揺れるのをネギとボーっと眺めたり、どんな気候でも楽しく過ごせるのは、隣にネギがいてくれるからかもしれません。

 さて、今年の春は本当に忙しくて目が回りそうでしたが、それも今週末の演奏会でひと段落しそうです。共演の工藤あかねさんとはすでに何回か合わせをしましたが、サティのユーモアやエスプリをどう理解し表現するか、二人でいろいろ試しながら作り上げていく工程はとっても楽しい!しかもあかねさんは大の猫好きなので、ネギともたくさんたくさん遊んでくれます!ネギも女性が大好きなので、あかねさんに対してはすっかり甘えモード。

 それにしても、最近ネギをだっこする度に「ん?重くなった?」と思っていましたが、先日病院で体重を量ってもらったら300g増の4.8kg!ここ1~2年は4.5kgをキープしていたのに!ちょっと運動させないといけませんね。

 写真は暑くて廊下にべチャッと座り込んでいるネギ。なんだか溶けたお餅みたいな体型です!

2012/06/02

ないしょのサティさん

 昨年末、日仏会館のレクチャーコンサートでサティの歌曲をいくつか演奏しましたが、その時のお相手、ソプラノ歌手の工藤あかねさんに誘っていただき、再び二人でサティのコンサートを開くことになりました!

 しかも今回は2回公演で、第1回目では歌曲とピアノソロ作品を取り上げ、第2回目ではソクラテスの外見・在りし日の姿・臨終の場面を淡々と語った大作「3章からなる交響的ドラマ ソクラテス」と、サティを敬愛していたケージが「ソクラテス」から声楽パートを抜き出し、易の48通りのモードを組み込んだコンピューター・プログラムにより旋律を組み替えたピアノソロ作品「チープ・イミテーション」を演奏します!


《 ないしょのサティさん 》

ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

【第1回】

曲目:
3つの歌曲(1886)
  天使たち エレジー シルヴィ
「星たちの息子への3つの前奏曲」(1892 ピアノソロ)
  ~第1幕「天職」
4つの小さな歌曲(1920)
  悲歌 踊り子 シャンソン 別れ
讃歌(1891)
グノシエンヌ第4番(1891 ピアノソロ)
3つの愛の歌(1914)
  僕は砂粒にすぎないが 僕は生まれつきの禿頭 お前の装いは人目につかない
別の3つの歌曲
  花々(1886) シャンソン(1887) 中世の唄(1906)
3つの歌曲(1916)
  ブロンズの彫像 ダフェネオ(伊達男) 帽子屋
乾からびた胎児(1913 ピアノソロ)
  ナマコの胎児 甲殻類の胎児 柄眼類の胎児
潜水人形 (1923)
  ネズミの唄 憂鬱 アメリカ人の娼婦 詩人の唄 猫のシャンソン

日時:2012年6月24日(日) 14時開演(13時半開場)

【第2回】

曲目:
サティ/ソクラテス 3章からなる交響的ドラマ(1918)
  ソクラテスの肖像 イリソスの岸辺 ソクラテスの死
ケージ/チープ・イミテーション(1969 ピアノソロ)

日時:2012年7月15日(日) 14時開演(13時半開場)

会場:渋谷・公園通りクラシックス(150-0042 渋谷区宇田川町19-5 B1F)
チケット(1ドリンク付):当日3000円 前売り2500円 
ご予約・お問い合わせ:公園通りクラシックス(03-3464-2701 17時-22時 月曜休)
Mail:secretroom621@gmail.com(工藤)

 ピアノソロにはCMや映画のBGMなどでよく耳にする作品がありますが、歌曲はなかなか演奏される機会がないので、どうぞ皆様お誘い合わせの上ご来場ください!