2013/11/22

乾燥注意報

 ここのところ良いお天気が続いていますが、乾燥していますね。特に寒がりが揃っている我が家では暖房をかける頻度が高いので、お肌のカサカサが気になります。

 うちの中でも一番暖房が好きなのはネギで、電気ストーブを出したら真っ先に真ん前の特等席を独り占めしていました!エアコンの温風が当たる場所も好きで、床にベターっと溶けたお餅みたいに伸びて寝ています。そんなに風にあたったら鼻が乾燥しないのかなーと思って触ってみたら、案の定カピカピになっていました。猫や犬は寝ている時は鼻が乾いていますが、起きている時は濡れているのが正常だそうです。私も一応それをバロメーターとしてネギの体調をみているのですが、いっつも寝てるしいっつも温風にあたっているので、鼻はほとんどずっと乾いているんですよね。

 写真はお布団の真ん中でのんびりしているネギさん。エアコンをつけている間は温風の当たるところにいますが、エアコンを切ると私の布団の上に移動してきます。たまにエアコンを切ってから歯を磨いたりしていると、すでにネギがお布団の真ん中に寝ていることも。そんな時は体をくの字に曲げて寝るしかありません!

2013/11/12

タマユラ初のコンサートを終えて

 本番が終わって10日も経ってしまいましたが、ご来場いただきました皆様方、本当にありがとうございました!事務的なことも演奏もいろいろと反省点はありますが、無事に終えることができてホッとしています。

 今回はプーランクとヴィエルヌの曲集を全部自分たちで翻訳しましたが、ただ直訳しても意味が通じないものや隠喩も多く、訳した内容を詩の体裁に整えるのも一苦労でした。これには思いの他時間がかかってしまったこともあり、他の仕事へのしわ寄せが大きくて、ここ数日でようやく普段のペースに戻すことができた感じです。次回はもっと余裕を持って本番を迎えられるようにしないと!

 プログラムの中ではヴィエルヌが特に反響が大きく、その色彩感あふれる和声を堪能していただけたのではないかと思います!オルガン奏者としても有名な作曲家の作品には非常に和声が複雑なものが多くて、「こんなにいろいろ詰め込まれても!」と思うことがよくありますが、今回のヴィエルヌ作品も例に漏れず、まるで果汁がとめどなく溢れて滴り落ちる果物のようでした。とにかく美しい和声が畳みかけるように連なって、その分音数が多いので、二人とも音量のコントロールに苦心しましたが、また何度でも挑戦したい作品です。あの楽譜が絶版なんて、本当にもったいない!

 さて、タマユラ初のコンサートを終えて日々の仕事をこなしながらも、先日は友人の演奏会で使用する音源の録音をお手伝いしてきました!コンサート会場はプラネタリウムで、当日は私もご招待いただいて聴いてきましたが、自分がキーボードで録音した音源は音色を加工され、鐘のようなトイピアノのようなかわいい音になっていて、事前に知らされていたにもかかわらず結構ビックリしました。でも星空を見ながら星にちなんだ曲を聴くのはとても心地よくて、生の演奏と映像を使うような総合演出の企画ができたらいいなと、また一つ将来の夢が増えた感じです!

 写真は「憂鬱と絶望」のプログラム。これも本番前日の夜キンコーズに駆け込んで作ることになってしまったので、次回はもっと早くに取り掛かります。でも訳は頑張っただけあってかなりの力作になりました!

2013/10/18

音楽祭の陰でちょっとご機嫌ななめのネギさん

 先日の第3回南千住ぶらり下町音楽祭にご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!そして演奏家・スタッフの皆様、お疲れ様でした!

 今年は新しい試みとして演奏会場によって公演時間を分けましたが、お客様が無理なく全会場回れるようになってとっても良かったと思います。これも今までのお客様やスタッフからの意見を反映した結果で、第1回から参加させていただいている身としましては、年々成長していく様を身近に感じることができて、とても嬉しいです。音楽祭と言うと何か特別なもののような感じがするかもしれませんが、この音楽祭に限っては本当に地域のお祭りと変わりなく住民の方々の絆によって支えられていて、私まで南千住の住人になったような温かな気持ちにしてくれます。今後も続いて欲しい素敵な音楽祭!

 さて、その頃うちでは、ネギさんがちょっとふて腐れていました。今年の9月1日で5歳になり、少しずつ大人の落ち着きが出てきたのはいいのですが、なぜかどんどん甘えっこになって、私たちが忙しくなると構ってもらえないものだから、ご機嫌ななめになるのです。そんな時に顔を合わせると不満気に鳴くので、遊んで欲しいのか撫でて欲しいのか、あるいはお腹が空いているのかといろいろ試してみたのですが、一向にご機嫌は回復せず。何をしてもムッとした顔をしているので困ったなーと思っていたのですが、ある時早朝からの仕事で疲れて帰ってきて、お昼寝でもしようと明るいうちから寝室へ行くと、「待ってました!」とばかりにネギがついてくる。どうやらここのところ鳴いていたのは「一緒にお昼寝しようよー。」ということだったらしいのです。こちらは具合でも悪いのかと心配までしたのに人騒がせな!でも陽の当たるお布団の上(しかも真ん中!)でゴロゴロ言って目を細めている姿を見ると、ついつい「しょうがないなー。」という気になってしまうのだから、猫のゴロゴロパワーにはかないません。ちなみに、それからは寝室をアクセスフリーにして、ネギがいつでもお昼寝できるようにしました。

 写真はピアノの上で私の楽譜類の上に寝そべるネギさん。先日の音楽祭でご一緒した志田さんのところのみーちゃんが楽器の音が平気だったので、「ネギももし楽器の音が嫌いじゃなかったら、こんな風に練習中もそばにいるのかしら?」と思って撮った一枚です。もちろんピアノは弾いていません!弾いたら一目散に逃げていってしまいますからね。この時も私がピアノを弾かないか睨みをきかせています!

2013/10/12

声楽ブースの詳細プログラム

 いよいよ明後日に迫った南千住ぶらり下町音楽祭!練習はテノールの志田さんのお宅をお借りしたのですが、なんとそこにはみーちゃんというかわいい猫ちゃんが!ネギは楽器の音を怖がりますが、みーちゃんは全然平気みたいで、合わせの間も部屋を横切ったりしていて演奏しながらも癒されてしまいました。うーん羨ましい!ネギも練習中ピアノの上でまったりしててくれたらいいのにー。

 さて、今年の声楽ブースのプログラムをお知らせします!今回はオペラやミュージカルの名曲が多く、どこかで聴いたことのあるメロディが多いのではないかと思います。


《 第3回 南千住ぶらり下町音楽祭 》

〈声楽ブース〉
 ソプラノ:吉川真澄
 テノール:志田雄啓
 ピアノ:藤田朗子

曲目:
〈第1回公演〉 
 ロジャース/ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」より
   ザ・サウンド・オブ・ミュージック
   私のお気に入り
   ドレミの歌
   もうすぐ17歳
   エーデルワイス
   すべての山に登れ
〈第3回公演〉
 ヴェルディ/オペラ「椿姫」より「乾杯の歌」
 大場陽子/「お豆の物語」より
   1.開墾
   2.種まき
   3.草むしり
 ディ・カプア/オー・ソレ・ミオ
 古関裕而/高原列車は行く
 大場陽子/「お豆の物語り」より
   4.枝豆カーニバル
   5.大豆
 大場陽子/雪むすび
 ヴェルディ/オペラ「リゴレット」より「女心の歌」
 岡野貞一/故郷
〈第5回公演〉
 ヴェルディ/オペラ「椿姫」より「乾杯の歌」
 大場陽子/「お豆の物語」より
   1.開墾
   2.種まき
   3.草むしり
 ビゼー:オペラ「カルメン」より「花の歌」
 古関裕而/高原列車は行く
 大場陽子/「お豆の物語り」より
   4.枝豆カーニバル
   5.大豆
 大場陽子/雪むすび
 ララ/グラナダ

日時:10月14日(祝)
〈第1回公演〉    12時50分~13時20分
〈第2回公演〉    13時30分~14時
〈第3回公演〉    14時40分~14時40分
〈第4回公演〉    15時~15時30分
〈第5回公演〉    15時40分~16時10分
〈第6回公演〉    16時30分~17時
会場:南千住の5会場
〈声楽〉       西光寺(荒川区南千住5-16-19

チケット:前売りフリーパス1800円/フリーパス2000円
1会場券1000円/ペアチケット3800円
小学生以下は無料です。
ただし定員を超える場合はチケットをお持ちの方を優先します。
チケット販売:公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団 (03-3802-7111)
       BARBER'S SHOP AB (03-3802-2051)
       野田屋酒店森谷 (03-3801-6650)
       犬竹魚店 (03-3801-5223)
ボランティアのお問い合わせ・お申し込み:info@senju-sumidagawa.org

 声楽ブースでは第1・3・5回公演のみとなりますので、お間違えのないようお願いいたします。他のブースの出演者や会場についてはコチラでご確認ください。14日の天気予報は晴れで最高気温が24度と過ごしやすそうですので、皆様お誘いあわせの上、南千住の町歩きと音楽を楽しみにいらしてください!

2013/10/04

タマユラの初リサイタル! 《 憂鬱と絶望 》



 今日の関東は11月上旬の冷え込み!昨日は暑くて大学でも冷房を入れてたのに、この落差で風邪をひかないようにしないといけないですね。

 ところで、新しいデュオ「タマユラ」の初リサイタル、詳細をお知らせいたします!

《 憂鬱と絶望 》

【タマユラ】
ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ケージ/ソネクス2
プーランク/当たりくじ(全7曲)
ワーグナー/ヴェーゼンドンク歌曲集(全5曲)
ヴィエルヌ/憂鬱と絶望(全10曲)

日時:11月3日(日) 14時半開演(14時開場)
会場:世田谷美術館 講堂(157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2)
料金:当日3000円 予約2500円
ご予約・お問い合わせ:ナヤ・コレクティブ(03-3921-4309 平日11時-17時)
E-mail:nayac@mc.point.ne.jp
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/
フリーダイヤルでのご予約:Confetti(0120-240-540 平日10時-18時)
※Confettiでのお取扱いの場合、チケットの支払・受け取りは、お近くのセブンイレブンになります。また、発券手数料はかかりません。

 なにやら意味深なタイトルのコンサートですが、これはヴィエルヌ作品の題名をそのままつけたものです。ヴィエルヌはフランスのオルガニスト・作曲家で、あまり知名度の高い作曲家ではありませんが、今回取り上げる「憂鬱と絶望」はヴェルレーヌの詩に作曲された10曲からなる歌曲集で、非常に美しい旋律と複雑な和声を駆使した素晴らしい作品です。実はこの曲集の楽譜はすでに絶版となっており、工藤さんが音楽大学の図書館を探してくれて、ようやく1冊だけ見つけることができました。しかも過去に貸し出された形跡がなく、もしかしたら日本初演になるかもしれない作品です!ワーグナーは今年生誕200年にあたり、世界中で取り上げられていますが、中でもしっとりとした「ヴィーゼンドンク歌曲集」を、同じく今年没後50年にあたるプーランクの「当たりくじ」は、子供を題材にした詩にプーランクらしい瀟洒なメロディが散りばめられ、ケージの「ソネクス2」は美しく澄んだ宗教的な曲の合間にとある作曲家の世俗的な作品を差し挟むという、ちょっと面白い構成になっています。

 当日は文化の日で、会場となる世田谷美術館のある砧公園は紅葉で美しく彩られていることと思います。そんな秋まっさかりの昼下がり、哀愁漂う美しい曲を堪能しにいらしてください!

2013/09/25

第3回南千住ぶらり下町音楽祭

 日に日に秋めいてきましたね。朝晩はひんやりする事が多くなってきて、寒がりが揃っている我が家では、昨日今シーズン初のお鍋を作って食べました!

 作ったのは日本酒で具を煮る酒鍋で、食べる前に沸騰したお酒に火をつけてアルコール分を完全に飛ばします。私の大好きなドラマ「孤独のグルメ」で紹介されていたものを料理人の友人が完璧に再現していたので、作り方を教えてもらったんですが、豚しゃぶなんてもう絶品!火がかなり高く上がるので、それだけは気をつけなければいけませんが、日本酒の甘味でお肉も野菜もとっても美味しく柔らかくなります。簡単だしお勧めですよ!うちではあまりの美味しさに、この秋冬何度となくリピートするだろうと、古くなった卓上コンロを買い替えたほど!

 さて、食欲の秋もいいけれど、秋と言えばやはり芸術!今年もまた下町のあちらこちらで、いろんな音楽が演奏されます!

《 第3回 南千住ぶらり下町音楽祭 》


〈アコーディオン〉南千住駅前(第1・3・5回公演)
 アコーディオン:木下隆也
〈バロック〉   大黒湯(第2・4・6回公演)
 オーボエ:渡辺佳代子
 チェロ:山本徹
 チェンバロ:山本庸子
〈声楽〉     西光寺(第1・3・5回公演)
 ソプラノ:吉川真澄
 テノール:志田雄啓
 ピアノ:藤田朗子
〈琵琶〉     満留賀そば店(第2・4・6回公演)
 琵琶:榎本百香
〈ヴィオラ〉   南千住第二中学校(第2・4・6回公演)
 ヴィオラ:村松龍

日時:10月14日(祝)
〈第1回公演〉    12時50分~13時20分
〈第2回公演〉    13時30分~14時
〈第3回公演〉    14時40分~14時40分
〈第4回公演〉    15時~15時30分
〈第5回公演〉    15時40分~16時10分
〈第6回公演〉    16時30分~17時
会場:南千住の5会場
〈アコーディオン〉 南千住駅前ロータリー(荒川区南千住7-1)
〈バロック〉     大黒湯(荒川区南千住5-23-14)
〈声楽〉       西光寺(荒川区南千住5-16-19)
〈琵琶〉       蕎麦満留賀(荒川区南千住7丁目11-5)
〈ヴィオラ〉      南千住第二中学校(荒川区南千住7-25-1)

チケット:前売りフリーパス1800円/フリーパス2000円
1会場券1000円/ペアチケット3800円
小学生以下は無料です。
ただし定員を超える場合はチケットをお持ちの方を優先します。
チケット販売:公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団 (03-3802-7111)
       BARBER'S SHOP AB (03-3802-2051)
       野田屋酒店森谷 (03-3801-6650)
       犬竹魚店 (03-3801-5223)
ボランティアのお問い合わせ・お申し込み:info@senju-sumidagawa.org

 例年とはシステムが変わり、公演を30分ずつの6回に分け、各会場によって奇数回と偶数回のどちらかで行われるようになりました。私が出演する声楽会場は第1・3・5回公演なので、素敵な歌声が聴きたいという方はこちらへどうぞ!声楽会場の詳しいプログラムは追ってアップします。またボランティアの方も募集しておりますので、イベント大好きな方はぜひぜひご参加ください!

2013/09/15

新しいチャレンジ!

 先日のコンサートが終わって、気がつけばもう1週間。当日はたくさんのお客様にご来場いただき、工藤あかねさんの楽しいトークのおかげもあって、とっても和やかな雰囲気でした!松平さんと工藤さんの演奏は素晴らしく、私自身もとても楽しく演奏できました!

 オペラアリアの伴奏の場合、本来ならばオーケストラが演奏するところをピアノで代奏するので、種々の楽器の音色を出すことやスケールの大きさなどを意識しつつ、ソロを引き立てることに専念します。ですが歌曲の場合は元々歌とピアノのために書かれているので、歌とピアノの関係は室内楽的になります。もちろんまったくの対等というわけではなく、あくまでソロと伴奏なのですが、テンポにしろ音色にしろ非常に敏感に影響しあいます。もしうまく息が合えば予想以上に素晴らしい結果になるし、うまくいかなかった時は悪い方に影響しあって悲惨なことになることも。

 実は私は学生の頃は歌の伴奏が苦手でした。自分で音楽をコントロールすることもできませんでしたが、相手も同じく若いので、なんだかちぐはぐなことになることが多く、何かがずれているという感覚に常につきまとわれていたからです。しかもその何かがわからなかった。でも最近は共演者にも恵まれて、少しずつ歌の伴奏の醍醐味が理解できてきて楽しくなってきました!

 伴奏を職にしているピアニストは専門分野を持っていることが多く、例えば木管楽器の伴奏はよくやるけど弦楽器の伴奏はほとんどしないというように、一つの分野のプロフェッショナルを目指すことが多いのですが、私は歌も弦も管も、バロックもクラシックも現代も、みんなみんな同じように好きで、どこか一つに的を絞れません。なんて欲張りなんだろうと思うし、やっぱり一つの分野に絞っている人に比べるとレパートリーが少なかったりもしますが、いろんなことを知って経験したいのです。その気持ちを向上心と呼ぶほど努力家ではないので、多分好奇心が強いんですね。

 そんな私の新しいチャレンジとして、今回ご一緒したソプラノ歌手の工藤あかねさんと、「タマユラ」というデュオを組むことになりました!タマユラは漢字で書くと玉響。勾玉どうしが触れ合ってたてる、かすかな音のことを指します。工藤さんと私の持っている音楽はそれぞれ別のものですが、それぞれが交差して響きあう、そういうデュオを目指したいと思っています。11月には第1回のリサイタルを開きますので、また日が近くなったら改めてお知らせいたしますね!

 写真はお昼寝中のネギさん。ヘソ天で顔を隠しながら寝ています。のんびり屋の私は新しいことにすぐに対応できなくて疲れてしまうこともありますが、この寝顔を見ると疲れも吹き飛びます!「よーし、おかーさん頑張っちゃうぞ!」と思えるのだから、自分で言うのもなんですが、安いものです!(笑)

2013/09/06

猫の歌いっぱい!

 9月に入りましたね!今年の夏は忙しいのは分かり切っていたことですが、今月も予定がいっぱいでお休みするどころではなく、あっという間にまた大学の授業が始まってしまいそうです。普通の職業に比べたら夏休み・冬休みがあるだけありがたいとは思うのですが、休みでも依頼があれば仕事を入れちゃうし、休日を自分で設定するのは案外難しいものです。よし決めた!今月中にノンストップで10時間寝る日を作ります!それで日がな一日ネギとゴロゴロします!8月は音楽祭続きでネギにも寂しい想いをさせてしまったし、これも家族サービス。(笑)

 さて、9月はまた旅行が多いのですが、その合間をぬって歌の方々との演奏会があります。しかし、忙しくてなかなか告知できずにいたら、すでに本番2日前になっていました!チケットは完売に近い状態だそうで、当日券は出ないかもしれないのですが、予約はまだ間に合うかも?ご興味のある方はぜひ問い合わせてみてください!


《 松平敬・工藤あかね デュオ・コンサート 》

ソプラノ:工藤あかね
バリトン:松平敬
ピアノ:藤田朗子

曲目:
山田耕筰/かやの木山の・この道
滝廉太郎(山田耕筰編曲)/秋の月
モーツァルト/オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より「お手をどうぞ」
サティ/潜水人形・3つの歌曲(1916)・エンパイア劇場の歌姫
ラヴェル/ドゥルネシア姫に思いをよせるドン・キホーテ
ワーグナー/オペラ「タンホイザー」より「殿堂のアリア」・「夕星の歌」
武満徹(松平敬編曲)/三月の歌
ライヒ/クラッピング・ミュージック
ストラヴィンスキー/ふくろうと子猫ちゃん
伝ロッシーニ/猫の二重唱
高橋悠治/長谷川四郎の猫の歌
プッチーニ/オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
ヴェルディ/オペラ「椿姫」第2幕ジェルモンとヴィオレッタの場面

日時:2013年9月8日(日) 14時開演(13時半開場)
会場:ヒルサイドプラザ B1ホール
   (150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラス内)
料金:3500円(お茶とお菓子付 全席自由)
お問い合わせ:東京YWCA(03-3293-5424)・会場(当日のみ 03-3780-2029)
主催:「留学生の母親」運動を支える会

 共演のお二方とも東京芸大出身で、松平さんとは8月の秋吉台でも一緒でした。現代曲だけでなくクラシックの演奏も素晴らしい上、指揮や編曲もしてしまう多才な方です!工藤さんとは昨年6月のサティをとりあげたコンサートがご縁で「タマユラ」というデュオを組むこととなり、今回はデュオ結成後初の演奏となります。今年の11月にはタマユラとして初のコンサートも企画していて、今からいろいろ楽しみ!3人とも猫好きということで、今回はやたら猫の歌が多いですが、一番猫猫しい(?)のはロッシーニかなー。なんせ歌詞がミャアしか・・・、おっとこれ以上は実際に聴いてからのお楽しみ!


2013/08/28

二つ目の山も無事下山!

 ここ数年8月には「軽井沢国際音楽祭」か「秋吉台の夏」のどちらかに参加していますが、両方に参加したのは久しぶり!暑かったせいもあってかなり大変でしたが、なんとか無事に終えることができました。

 「秋吉台の夏」は秋吉台国際芸術村という素晴らしい施設で毎年8月に行われている現代音楽の音楽祭です。今回も作曲家講師陣によるレクチャーやレッスン、演奏家によるフリーディスカッションなど盛りだくさんの内容で、毎晩開かれるコンサートは首都圏でもなかなか聴けないプログラムが満載!私の担当はフリーディスカッションとコンサートだけでしたが、とても充実した毎日に受講生の皆さんが生き生きしていて、大変な思いをして準備した甲斐があったというものです!

 芸術村には素晴らしい響きのホールがあって、今回私がそこでのコンサートにと選んだ作品は、ホールの響きに合いそうなミュライユの「別れの鐘と微笑み」というピアノソロ。この作品はミュライユがメシアン追悼のために書いた小品で、大小様々な鐘のモチーフが何重にもなって響く美しい作品です。予想通り芸術村のホールに鐘の響きが広がって、弾いていても気持ち良かった!他にイサン・ユンのヴァイオリンとピアノのための「Gasa」、カーゲルの声と器楽(今回はテューバ・ヴィオラ・ピアノ)のための「Rrrrrrr...」を演奏しました。「Gasa」はイサン・ユンのどの作品にも言えることですが、内容的にもアンサンブル的にも非常に厳しい作品です。ものすごい緊張感が必要とされるので、それがうまくいけば迫力のある演奏に、失敗すればヒステリックなだけの演奏になってしまうのですが、今回はうまくいったんじゃないかな?カーゲル作品の演奏には「調律のあっているピアノ、または調律の狂っているピアノで」という指示があり、今回は調律していなくて若干ミョンミョンと変な音がしているピアノを使いました。4曲目は蒸気機関車での旅の歌で、汽笛や機関車の駆動音をCDで流しながら、楽器のリペアを本業としているスタッフさんに急ごしらえで作っていただいたベルを鳴らしたりと、目にも楽しかったのではないかと思います!

 他にもたくさん興味深いプログラムを素晴らしい演奏家の皆さんが演奏されましたが、今年の目玉の女声合唱団「暁」のコンサートは吸い込まれそうに美しい前半のプログラムと、とっても楽しい後半のプログラム、どちらも本当に素晴らしかった!今年のテーマは「声」ということでしたが、やはり人に一番うったえるのは人の声なんだなと改めて思いました。「暁」には声楽専攻の方だけでなく器楽や楽理の方もいらっしゃるそうで、私もあんな風に歌えたら楽しいだろうなと思いました。

 この音楽祭に私は留学中から関わらせていただいていて、初参加からなんと今年で10年目!そこに関わる方々とはもう家族のような感じで、私にとってはとても居心地の良い音楽祭です。現代音楽は一般のお客様には馴染みがないし、場所柄首都圏の現代音楽ファンも呼びにくい。さらに地元でも車がないと辿りつけないような立地条件で、良くも悪くもこじんまりとしていますが、ずっと続いていって欲しい音楽祭です。ピカソもサティも生前は評価してもらえなかったように、時代の最先端を行く芸術というのはなかなか受け入れてもらえません。それでも私たちは続けていきます。未来の音楽界のために、というのもあるけれど、結局のところ、自分が好きだから。

 写真は芸術村のお庭の一角。最近はガーデンウェディングなんかも行われているようで、色とりどりの花が咲き乱れていました。整然と植えられているのも綺麗だけれど、イングリッシュガーデンも素敵です!

2013/08/17

一つ目の山を下山!そして二つ目の山へ・・・

 軽井沢から帰ってきました!8日から15日までの1週間ですっかり体は現地の気候に慣れ、そこでさえも暑く感じていたのですが、自宅に戻ってきて軽井沢がどれだけ涼しかったか身に沁みます。一時の溶けてしまいそうな暑さでないとは言え、湿度が高いのは辛い!

 今年軽井沢国際音楽祭は例年より1週間ほど早く始まったため、今までとは違うことがいろいろとありました。まずは講習会会場と宿泊施設がいつもと違う施設になったこと。今までは受講生たちの宿泊施設・講習会場・講師陣の宿泊施設がそれぞれ別だったため、その移動にマイクロバスを使うなど結構苦労していたのですが、今年は受講生の宿泊所内にレッスン室を用意してもらえたので、受講生達の移動の負担がなくなりました。ただお盆前後の軽井沢はものすごく混むので、ちょっと離れたホテルから通う先生方は大変だったみたいです。「大変だったみたいです」と言うのは、私も受講生と同じところに泊まっていたから。ホテル側の手違いで一人だけそこの施設に泊まることになったのですが、おかげで朝も夜もゆっくりできたし、街中よりさらに涼しい山の上だったので、エアコンいらずで過ごすことができました。

 さらに時期がずれたことでいつもより受講生の人数が少なく、余裕をもったスケジュールでレッスンができたこと、空いた日に受講生とピアニストで室内楽に取り組めたことは、とってとっても良かったと思います!私もミヨーのクラリネット・ヴァイオリン・ピアノのための「組曲」というトリオを演奏しました。クラリネットクラスにはベテランピアニストの出羽真理さんも伴奏者として参加されていて、出羽さんはベートーヴェンのクラリネット・チェロ・ピアノのための「町の歌」というトリオを演奏されました。チェリストは聴講で参加していた高校生で、1日で曲を仕上げるとか室内楽を演奏するなんてまだ経験したことがないくらい若い子でしたが、出羽さんのサポートのもと、とっても音楽的に演奏していました!当初室内楽に関してはレッスンだけの予定だったのですが、同じ施設に泊まっている一般のお客様のディナータイムにゲリラライブを行ったりと、オプションとしてはかなり充実していたと思います。その講習会も14日の受講生コンサートで幕を閉じ、みんなが数日間でちょっとずつ成長したのを演奏を通して感じることができて、とても嬉しかったです!写真は受講生コンサートの会場のユニオンチャーチ。昨年まではステージの奥に壁があったのですが、建てた当時のままの姿に戻し、窓から光が差す気持ちの良い会場となりました!

 そして14日からはメインイベントのコンサートが大賀ホールにて開かれ、私も15日の「パリ・復興」と題した室内楽コンサートに出演しました。プログラムは二重奏から七重奏までとバラエティに富んでいて、そのどれにもピアノが入るという豪華さ!でもどの曲も非常にピアノの負担が大きいため、ピアニスト3人で分担して演奏しました。私が演奏したのはラヴェルのピアノトリオで、共演はヴァイオリン奏者の小林美恵さんとチェロ奏者のエマニュエル・ジラールさん。曲は4楽章形式で、どの楽章もこれでもかというほどラヴェルのエスプリが効いている美しい作品ですが、お互いのパートの拍子が違っているなど、非常にアンサンブルが複雑に書かれているため、奏者同志が信頼し合ってお互いのパートを知り尽くしていることが求められます。でも私とジラールさんは初共演な上、忙しい演奏家が合わせをできるのは多くて2回。かなり厳しい条件に、個人的には全然余裕がなかったのですが、小林さんとジラールさんが温かく支えてくださり、なんとか無事に演奏を終えることができました。いろいろ反省が残る演奏ではあったけれど、本当に愛してやまない作品なので、これからも回数を重ねてもっともっと自分のものにしていきます!

 さて、明日からは今夏二つ目の山登り。山口県の秋吉台国際芸術村にて開かれる、現代音楽セミナー「秋吉台の夏2013」に参加します!

《現代音楽セミナー&フェスティバル 秋吉台の夏2013 始原の声・未聴の声》

メイン・コンポーザー:湯浅譲二
コンポーザー:田中吉史
ゲスト・コンポーザー:木下正道・徳永崇・成本理香・若林千春
バリトン:松平敬
フルート:Mario CAROLI・村上景子・若林かをり
テューバ:橋本晋哉
ヴァイオリン:松岡麻衣子
ヴィオラ:般若佳子
ピアノ:中山敬子・藤田朗子
合唱指揮:西川竜太
合唱:女声合唱団「暁」(ピアノ:篠田昌伸)
ゲスト:防府少年少女合唱団

8月19日(月)「一緒に体験しよう-フルートの新たな世界!」ワークショップ
8月20日(火)「現代音楽・低音の魅力をフル体験!」ワークショップ
8月21日(水)「『秋吉台の夏 2013』講師陣によるガラ・コンサート」お話付コンサート
8月22日(木)「合唱団コンサート」お話付コンサート

日時:8月19日(月)~22日(木) 各コンサートとも19時半開演(19時開場)
会場:秋吉台国際芸術村ホール(754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉50番地)
料金:19日(月)~21日(水) 一般1000円 FN会員800円 高校生以下無料
22日(木) 一般1500円 FN会員1200円 高校生以下無料
お問い合せ・受講申し込み:「秋吉台の夏 2013」事務局 河添達也
               (0852-32-6317 kawasoi@edu.shimane-u.ac.jp)
コンサート・チケット予約:秋吉台国際芸術村
               (0837-63-0020 http://www.aiav.jp

 私は21日のガラ・コンサートにて、イサン・ユンのヴァイオリンとピアノのための「GASA」、ミュライユのピアノソロのための「別れの鐘と微笑み」、その他カーゲルの作品などを演奏します!現代音楽というと訳が分からないと思われがちですが、ちゃんとベートーヴェンやドビュッシーを通過してきた音楽が根底にあります。確かに難しい響きのものもありますが、楽しかったりかっこいい作品もたくさんあるので、ぜひぜひ聴きにいらしてください!

2013/08/06

いよいよ軽井沢へ!

 ずっとすっきりしない天気が続いていた関東ですが、いよいよ明日からは暑くなるようです。しかし私は爽やかな軽井沢へ出発します! 

 軽井沢国際音楽祭のコンサートは14日からですが、その前にアーティスト陣による講習会があり、私もその伴奏をお手伝いさせていただきます。今回はヴァイオリン・クラリネット・打楽器クラスが開設され、音楽と濃密に向き合う数日間を過ごし、最後にはそれぞれの成果を発表するコンサートもありますが、お勉強だけではつまらないので、中日にはバーベキューなどのイベントもあるんです!志を同じくする若い音楽家にとって、この講習会が一生の宝物になるよう、私達講師・ピアニスト・スタッフがフルサポートしますよー!

 そして15日のコンサートでは、私はラヴェルのピアノトリオを演奏します。この曲は母や妹と遊びで弾いた思い出深い曲で、それを素晴らしい共演者と演奏できる喜びを噛みしめながら練習してきました。得も言われぬ美しい和声と、ラヴェルの母親の出身地バスク地方の独特なリズム、3人で演奏しているとは思えない程のスケール!何もかもが特別で大好きな曲です!15日には他に、プーランクの六重奏やストラヴィンスキーの七重奏など、ピアノが入った大編成の作品があり、ピアノファンはもちろん、室内楽好きには堪らないプログラムになっています。ぜひぜひ皆様お誘いあわせの上、聴きにいらしくてください!


《 軽井沢国際音楽祭2013 パリ・復興 》

フルート:宮崎由美香
オーボエ:渡辺克也
クラリネット:Emmanuel NEVEU・横川晴児
ファゴット:CHOE Young Jin
ホルン:福川伸陽
ヴァイオリン:小林美恵・長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:Emmanuel Girard
ピアノ:出羽真理・野平一郎・藤田朗子

曲目:
ラヴェル/ピアノ三重奏曲 イ短調
プーランク/ヴァイオリンソナタ
ストラヴィンスキー/七重奏曲
プーランク/六重奏曲       他

日時:8月15日(木) 16時開演(15時半開場)
会場:軽井沢大賀ホール (389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東28-4)
軽井沢国際音楽祭ホームページ:http://kimf.net/

2013/07/31

ネギのお留守番訓練!

 ネギがペットホテルでパニックを起こして以来、1日も家を無人にしないようにしてきましたが、今年の夏は仕事の関係でどうしても留守にしなくてはならなくなり、とうとうペットシッターさんにネギの面倒をみてもらうことになりました。でもネギは知らない人が家に来ると、全身の毛が逆立ってしまうこともあるくらい怖がり。そこで1泊2日の実地訓練を決行することにしました!

 まずはシッターさん探し。こちらは日本ペットシッターサービスのホームページから、自宅近くの登録店を探しました。次にシッターさんとペットの相性チェックや世話内容の説明を受け、かかりつけの動物病院などをお知らせします。で、サービスを利用する数日前には自宅の鍵を預かっていただきます。最初、鍵を渡すのはちょっと抵抗があったのですが、シッターさんの人となりを見てお任せしても大丈夫な方だったので、安心してお願いすることができました。それに非常に珍しいことですが、ネギもすぐにシッターさんに懐いて、ペットの扱いはさすがだなーと感心してしまいました!

 そして一抹の不安を残しつつも私と家人はプチ旅行へ。目的地は緊急事態でも車を飛ばせば3時間で帰れる南房総。本当は今時期ガリガリさらっていないといけないはずなのですが、「これもネギのため!」と心を鬼にして、フェリーに乗ったり山に登ったり、海の幸やら名産の枇杷やらを堪能し、一番のお目当てだったコツメカワウソの餌やりも体験しました!ふ〜楽しかった!

 留守の間シッターさんはネギの様子を写真付きメールで知らせてくださり、どうやらネギはすっかり信頼したようで、ずっとシッターさんの後をついてまわっていたのだとか。ごはんもトイレも順調で特に問題行動もなく、これなら仕事の間も大丈夫そうとホッとしました。

 写真はシッターさんが送ってくださったもの。私から見ると「何!この猫かぶりな表情は!」とちょっと可笑しくなるくらい、キュピンとしています。シッターさんにペットホテルでパニックになった話をしている時も、「余計な話しないでよー!」と、まるで家に初めて連れてきた彼女にお母さんが自分のかっこ悪い過去をばらしたかのような顔をされました。猫って家族以外の人にはあまり表情を見せないけれど、実は表情豊かなんですよね!

 さて、8月に入っていよいよ音楽祭が近づいてきました!ネギのお留守番ももうすぐです。でも今回は安心してお出かけできそう。お母さんはネギのごはん代を稼いでくるぞ!

2013/07/10

軽井沢国際音楽祭2013

 梅雨明けした途端にものすごい暑さが続いていますね。もう洗濯物を干すのにベランダに立つのもつらいほどですが、やっぱり晴れると気持ちが良いですね!

 さて、抜けるような青空に白い雲、爽やかな風とくれば軽井沢!そんな素敵な避暑地で、今年もたくさんの方と音楽に浸る5日間がやってきます!オープニングはブラスで華やかに、パリやオペラをテーマにした室内楽、豪華なソリスト陣を迎えてのオーケストラなどが続き、未就学のお子さんでも楽しめる楽器作りのワークショップとパーカッションコンサートまで、盛りだくさんの内容となっています!

 《 軽井沢国際音楽祭2013 》

フルート:宮崎由美香
オーボエ:渡辺克也
クラリネット:Emmanuel NEVEU・横川晴児
ファゴット:CHOE Young Jin
トランペット:菊本和昭・山本英司
ホルン:福川伸陽
トロンボーン:池上亘
テューバ:池田幸広
パーカッション:植松透・木下卓巳・斎藤美絵・長谷川友実・山下雅雄
ヴァイオリン:小林美恵・志村寿一・長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:Emmanuel Girard・木越洋
ピアノ:出羽真理・小森谷裕子・野平一郎・藤田朗子
ご案内役:山田美也子
オーケストラ:軽井沢国際音楽祭2013フェスティバル・オーケストラ
指揮:横川晴児
コンサートマスター:長原幸太

日時:8月14日(水)~18日(日)
会場:軽井沢大賀ホール・ユニオンチャーチ etc.
軽井沢国際音楽祭ホームページ:http://kimf.net/

 演奏会の詳しいプログラムなどはホームページにてご確認ください。私は15日の室内楽コンサートに出演しますが、詳しいお話はまた今度。

 それにしても、未就学のお子さんが入場できるコンサートは本当に少ないので、15・16日はたくさんのちびっこに来て欲しいなーと思っています。ただし楽器作りのワークショップには事前の申し込みが必要となります。申込用紙はホームページの「子どもたちのため音楽祭」コーナーにてダウンロードできますので、「その時期家族で軽井沢にいる!」と言う方は、ぜひぜひお子さんと一緒に楽しみにいらしてください!

2013/06/25

追悼とハプニング

 ここのところスコールのような大雨がピンポイントで降ることが多いですね。先日のライブの日もまさにそういう天気で、そんな中たくさんの方に聴きにきていただけて大変嬉しく思います。どうもありがとうございました!

 今回のライブは、共演のクラリネット奏者、山根孝司さんの恩師であるボイケンス先生の追悼のため企画されたものでした。ボイケンス先生は長く闘病生活を送っていらっしゃったのですが、「演奏できなくなるくらいなら生きていも意味がない。」という強い意志のもと、安楽死を選ばれたそうです。

 日本で法的に認められていない安楽死は、残される者をとても複雑な気持ちにさせます。でも、会いたい人にはきちんと会って最後のお別れをして、苦痛を感じずに逝くというのは、理想の形でもあるかもしれません。それが法的に認められて人々の理解を得ているのは、個人を尊重する歴史があるからこそなのでしょう。

 そんな大事なライブだったにも関わらず、当日は今までに経験したことがないハプニングが発生してしまいました!実は今回のピアノはこの春に低音の弦が切れて新しい弦を張ったそうなのですが、そのキーの音程がかなり狂った状態になっていて、当日リハーサルを始めてみたらほとんど四半音(半音のさらに半分の音程)低くなっていたのです。慌てて知り合いの調律師さんに連絡したものの、専門の工具がないと音程を直すことはできず、しかも運の悪いことに、今回のプログラムでは8曲中5曲がその音から始まり、曲中でも何度となく使用するキーだったため、急遽オクターブを変えたり、その音を弾かずにどうにかやり過ごしたりと、非常に気を使うことになってしまいました。おかげでリハーサルは全然集中できなかったのですが、どうあがいても仕方がないことなので、本番は腹をくくってできるだけの対応をしました。楽譜にはその音だけ青いマーカーで印をつけていたので、私の真後ろの席のお客様には真っ青な楽譜の書き込みが見えたのではないかと思います。これまでにも鍵盤が下がったままだとか、弦が切れたままだとか、グランドピアノの脚が1本折れてて斜めに傾いているとか、いろんなピアノを弾いてきましたが、今回のは今までで一番しんどいハプニングでした。

 でも、山根さんの演奏は素晴らしく、それに自然と引っ張っていただけて、音楽的にはとても集中して演奏できたと思います。たまに音程の狂ったキーに触ってしまって、出てくる音の気持ち悪さにびっくりしてミスをすることもありましたが、こういうハプニングを乗り越えて少しだけ成長できたような気がします。かと言って、もう一度音程が狂ったピアノで本番を迎えたいかと聞かれれば、絶対にノーですが!

 写真はある大学の中庭に放置されていたテューバ。長年雨風にさらされて真っ黒で、まるで古老のような渋さを感じさせます。きっと音はもう出ないだろうけれど、このままオブジェとして皆に愛されるのもいいし、潔く金属の塊に戻るのもいいのかなと、なんとなく人になぞらえて考えてしまいました。

2013/06/20

暑いときには・・・

 台風の影響もあって被害の出ている地域もあるようですが、皆さんがお住いのところは大丈夫でしょうか?

 関東は梅雨入りしてからも雨の量が少なくて、蒸し暑い日が続いてます。暑いのが苦手な私にはちょっと辛いですが、そんなことばかり言っていられないので、冷たいものでクールダウンして頑張ります!

 写真は赤福氷。甘めの抹茶シロップがかかった氷の下には、伊勢名物の赤福が2つ隠れています!普通の赤福とは製法を変えているそうで、あんもおもちも氷の下でも柔らかく、とっても美味しかったです!この氷は赤福茶屋という赤福直営の喫茶店でしか出していないので、近畿・東海地方を訪れた際にはぜひ食べてみてくださいね!ちなみに私は名古屋で仕事の合間に食べに行きました。

 さて、明後日には天眞庵での本番があります。忙しくてなかなか大曲にじっくり取り組む時間を取れないのが悩みですが、音楽家の方はどなたもそういう状況の中で自分の演奏を作っていくので、残りあとちょっとの時間、音楽に真摯に向き合おうと思います。

MUSICA LIBERTA TOKYO
 Live at 天眞庵! Vol.17

クラリネット:山根孝司
ピアノ藤田朗子

曲目:
ドビュッシー/第一狂詩曲
ブラームス/クラリネットソナタ第2番 作品120-2
ピエルネ/カンツォネッタ
ゴーベール/ファンタジー
デ・ブック/即興曲
モーツァルト/「クラリネット協奏曲 作品622」より第2楽章
ウェーバー/「グランドデュオコンチェルタント」より第2・3楽章
ルトスワフスキ/舞踏前奏曲

日時:6月22日(土) 19時開演(18時半開場)
会場:長屋茶房「天眞庵」(131-0044 東京都墨田区文花1-6-5)
料金:5000円(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)
お問い合わせ:長屋茶房「天眞庵」(090-2673-5217 12時-19時 水・木曜休)
Web:http://tenshinan.jp/

 以前お知らせしたプログラムに、モーツァルトのクラリネット協奏曲第2楽章が加わりました。モーツァルトの協奏曲はたくさんありますが、クラリネット協奏曲は本当に大好きな素敵な曲です。

 モーツァルトの最後の交響曲は第41番「ジュピター」で作品551、最後のピアノ協奏曲は第27番で作品595、オペラ「魔笛」ですら作品620。クラリネット協奏曲はモーツァルトの最晩年の作品だけあって、すでに老練の域に達している美しい作品です。この作品の数曲後には未完の遺作となった「レクイエム」があり、わずか35歳の若さでモーツァルトは帰らぬ人となりました。

2013/06/01

永遠に巡る環の中で

 スーパーなどで青梅を見かける季節になりましたね!アルコールが全く飲めない体質にも拘わらず、気まぐれで漬けた梅酒が一向に減らないのですが、懲りずに今年は梅シロップを作ってみようかとワクワクしている今日この頃です。

 さて梅雨入りしてちょっとじめじめしていますが、ネギさんは相変わらずお気に入りの毛布の上にいることが多いです。この夏は仕事で1週間ほど家を留守にすることになり、とうとうネギのお世話をペットシッターさんに頼むことになりそうです。

 ペットホテルは全くダメになってしまった臆病なネギのこと、シッターさんとうまくやっていけるか心配だったのですが、顔合わせに来てくれた女性はとっても優しく猫の扱いにも慣れていて、ネギが今までにないくらい早く打ち解けたので、このままお願いすることになりそうです!でも夏の本番前に一度1泊2日くらいのトライアルをしてみないとなー。また音楽祭の最中に呼び戻されることのないように、今回は入念に準備しますよ!

 ところで、3月にご一緒させていただいたクラリネット奏者の山根孝司さんと、近々また共演させていただくことになりました。会場も3月と同じ天眞庵で、先日お亡くなりになった山根さんの先生に捧げるコンサートです。

MUSICA LIBERTA TOKYO
 Live at 天眞庵! Vol.17

クラリネット:山根孝司
ピアノ:藤田朗子

曲目:
ドビュッシー/第一狂詩曲
ブラームス/クラリネットソナタ第2番 作品120-2
ピエルネ/カンツォネッタ
ゴーベール/ファンタジー
デ・ブック/即興曲
ウェーバー/「グランドデュオコンチェルタント」より2・3楽章
ルトスワフスキ/舞踏前奏曲

日時:6月22日(土) 19時開演(18時半開場)
会場:長屋茶房「天眞庵」(131-0044 東京都墨田区文花1-6-5)
料金:5000円(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)
お問い合わせ:長屋茶房「天眞庵」(090-2673-5217 12時-19時 水・木曜休)
Web:http://tenshinan.jp/

 自分の年齢が上がるに連れ、お世話になった先生方も高齢になり、悲しいお別れが増えてきました。でも、先生方に教わったことは自分の中に脈々と流れていて、その人がいなくなってしまっても、そのスピリットは私の中にとどまり続けます。それはこれからも生徒さん達に受け継がれて永遠に音楽の中に存在するし、その環の一部に自分がいることをとても幸せに思います。

2013/05/10

コクトーフェスティヴァルとプレゼント!

 今年はジャン・コクトーの没後50年。8日に出演したコンサートは江戸川区音楽協議会が企画したコクトーフェスティヴァルのサロンコンサート第一弾で、コクトーに縁のある作品や、彼が活躍した時代の作品などを集めたものでしたが、オンド・マルトノの不思議な音色とあいまって、お客様にはパリの古き良き時代を感じてもらえたのではないかと思います!

 コクトーは詩人・画家・劇作家などたくさんの面を持ったマルチタレントで、留学時代には、芸術に関わるいたるところでその名前を耳にしました。私の知っている音楽家にも、絵も料理もプロ並みの人や、合気道の有段者などがいますが、コクトーほどいろんなことをやっている人は見当たりません。本当に驚嘆に値する才能の持ち主だと思います。

 そんなコクトーの天才ぶりは、江戸川区のコクトーフェスで垣間見れることと思います。サロンコンサートでは同時代の作曲家たちのピアノ作品、コクトーの戯曲にプーランクが音楽をつけたモノオペラ「人間の声」などが続き、その合間に音楽とファッションなどを取り上げた講座が開かれます。秋にはコクトーが監督した映画が上映され、上映前にはミニコンサートやトークショーなどのイベントも!他に中国雑技団演じるサティのパラード(コクトー台本)、プーランクの「仔象ババールの物語」、ミヨーの「屋根の上の牡牛」の上演など、もう本当に盛りだくさん!チケット代も安いうえに、リピーター割引まであって至れり尽くせりです。もしコクトーやその時代のフランス・パリがお好きなら、ぜひぜひ足を運んでみてください!

 写真はお客様からのプレゼント。お菓子は谷中のしっぽやの焼きドーナツとラデュレのギモーヴ。しっぽやのドーナツは猫のしっぽをモチーフにしていて、いろんな柄があってかわいい!ギモーヴはフランスのマシュマロ。正確にはマシュマロと材料が違って、食感も少しジューシーです。ラデュレはマカロンで有名ですが、ギモーヴもあったとは知りませんでした!どちらも美味しくて幸せ~!

 そして「ピアノマニア」。これは一流のピアニストと調律師のドキュメンタリー映画。日本でも劇場公開していたのですが、見逃して後悔していたんです。嬉しいなー!今週末は予定がいっぱいなので来週にでもゆっくり見る予定!

2013/05/05

子供の日

 今日は快晴、青い空が広がっています!目的地も決めずにドライブしていたら、大きな道の駅を見つけたので寄ってみました。そこの池の上に渡されたロープにはたくさんの鯉のぼりが泳いでいて、気持ちよさそうだったー!マンションのベランダに飾ってあるようなこじんまりとした鯉のぼりも仲良し家族みたいで好きですが、やっぱり大家族だと壮観です!

 いよいよ明日でゴールデンウィークも終わって、普段の生活に戻りますね。忙しい間は「時間ができたらあれもしたい、これもしたい」と思っているのですが、いざお休みになるとのんびりしてしまう私は、7日から心機一転頑張る所存です。そんな私の休み明け仕事第一弾はこちら!

《 第140回 サロンコンサート 1920年代のパリ~電気にしびれて! 》

オンド・マルトノ:久保智美
ピアノ:藤田朗子

曲目:
プーランク/愛の小径
ケクラン/リリアンのアルバム
ミヨー/組曲
ラヴェル/ソナチネ
プーランク/エディット・ピアフを讃えて
メシアン/美しき水の祭典
クルーズ/ALS(オンドソロ)
サティ/3つのメロディ

日時:5月8日(水) 19時開演(18時半開場)
会場:タワーホール船堀 小ホール(134-0091 江戸川区船堀4-1-1)
料金:1000円
お問い合わせ・申込み:江戸川区音楽協議会(03-3659-1920 小倉)

 メシアンはプロジェクターでパリ万国博覧会の映像を流しながら演奏する予定でしたが、都合により演奏のみとなりました。楽しみにしてくださっていた皆様には申し訳ありません。でも久保さんによるオンド・マルトノの解説などもありますので、どうぞお楽しみに!

2013/05/03

野菜とお花と!

 今回のゴールデンウィーク、大学の授業のある日はあんまりお休みにならなかったので、連休という感じもしないのですが、それでもちょっとだけのんびりとしています。

 連休初日には野菜とお花の苗を植えました。野菜は去年育ててみてうまくいったトマト・バジル・唐辛子と、新顔のクレソン。トマトとバジルは一緒に植えるとお互いの生育を助けるコンパニオンプランツなので、一株ずつ交互に植えてみました。

 お花は小さくて花がふんわり広がるものをいくつか。家にあるイチゴのコンパニオンプランツのボリジも植えました。これでイチゴがいっぱいなってくれるといいなぁ。

 去年植えたスペアミントは大分成長したので、葉を摘んではミントティーにして飲んでいます。同じくセージはミントよりもっと成長して、今紫色の花が咲き始めているところですが、クセが強いので料理にはたくさん使えないなと思っていたら、なんとうがい薬にもなるのだそうです!実は数日前から喉が痛いので、今度セージでうがい薬を作ってみようと思います。

 さくらんぼもそろそろ色づき始めました。去年植えたけどあんまり元気がなかったルッコラが今年は順調に育ってくれているし、朝顔の種もそろそろ植えないと!忙しいけれどいろいろ楽しみです!

 写真は畳の上でうたた寝中のネギさん。しっぽも短いし脚は体の下に格納しているし、ほぼツチノコです。

2013/04/25

電気にしびれて!

 年度初めのバタバタもようやく落ち着いて、気がつけば今週末からはゴールデンウィーク!今回はあんまり休みがとれず、普段とそう変わらずに業務をこなす予定ですが、1日くらいは近場にお出かけしたいなと思っています。関東は寒い日が多かった4月ですが、そろそろ暖かくなってくれるといいですね。

 さて、連休明けてすぐに、オンド・マルトノ奏者の久保智美さんと江戸川区音楽協議会主催のサロンコンサートに出演します。オンド・マルトノはフランスの電子楽器ですが、今回は特にフランスものを集めたプログラムとなっていますので、フランス好きの方はぜひ聴きにいらしてください!

《 第140回 サロンコンサート 1920年代のパリ~電気にしびれて! 》

オンド・マルトノ:久保智美
ピアノ:藤田朗子

曲目:
プーランク/愛の小径
ケクラン/リリアンのアルバム
ミヨー/組曲
ラヴェル/ソナチネ
プーランク/エディット・ピアフを讃えて
メシアン/美しき水の祭典
クルーズ/ALS(オンドソロ)
サティ/3つのメロディ

日時:5月8日(水) 19時開演(18時半開場)
会場:タワーホール船堀 小ホール(134-0091 江戸川区船堀4-1-1)
料金:1000円
お問い合わせ・申込み:江戸川区音楽協議会(03-3659-1920 小倉)

 1920年代の古き良き時代の素敵な作品を、その時代に生まれたオンド・マルトノの音色と共にお送りします。メシアンの「美しき水の祭典」は、1937年のパリ万国博覧会の音と水と光の芸術イベント「光の祭典」のために書かれた曲で、今回はスクリーンに当時の映像を写しながらの演奏になるそうです!

2013/04/19

フェルメールの絵のような

 先日急にぽっかりと時間があいたので、昔住んでいた町にドライブがてら遊びに行きました。目的地に着いた頃には陽も傾きかけて、風も強くかなり寒かったのですが、久しぶりに海をたっぷり眺めて満足しました!

 私が海沿いに暮らしたのはその町が初めてで、それまで海が恋しいなんて思ったことは一度もなかったのですが、一度住んでしまうとやっぱり好きになってしまうものですね。今はまったく海から離れた地域に住んでいるので、時たま無性に海が見たくなります。

 海沿いをドライブして、昔よく通ったカフェでお茶を飲んで、夕食はお世話になった方々と一緒に食べたのですが、すでに第二の故郷のような居心地の良さでした。いや、パリが第二の故郷になるとしたら第三かな?

 住めば都とはよく言ったもので、今では現在住んでいる町も気に入っています。私はこれまでに何度も引っ越しをしていて、その度に「新しい町にお気に入りのカフェやレストランは見つかるのかしら?」と思うのですが、案外素敵なところってたくさんあるんですよね。パリに住んでいた頃はどこに住んでも手痛い仕打ちにあったものですが、今思い出すとそれも良い思い出です。歳とってから経験したくはないけれど!

 写真は先日訪れた海。ちょっと雲が多かったのですが、たまに空から夕陽が差して綺麗でした。よく「パリの空の色は他と違う」とパリっ子は言いますが、私はあまり違いを感じたことがなくて、パリでも東京でも探せばフェルメールの絵のような素敵な色合いの空を見つけることができます。

2013/03/26

あれで遊びたい!


 先日のライブでは、久しぶりに深い交流を楽しみました!毎回のことですが、みんな忙しくてあまり準備ができないまま本番を迎るので、神経を研ぎ澄ませてお互いを感じようとすると、相手の意識の中に入り込んだような混じり合ったような不思議な感覚になります。なんと言ったらいいかなー、意識が混ざって一つの生き物にになったような感じ。あの瞬間がたまらなく好きです。

 それにしても、春だというのに寒いですね。残念ながら都内の桜は電車の中からちらっと見ただけで、うちの近所の桜の開花を待っているのですが、田舎で気温が低いせいかなかなか満開にはなってくれません。そこへ昨日の雨が降ったので、大分ちっちゃったかな。今日はまだ外に出てないので、後で見に行ってみます!

 暑い日があったかと思えば、冬のような気温の日もあって、ネギの冬毛はまだフサフサです。今も寒がりのネギは私の膝の上ですが、足を組んでネギを乗せて、ネギの顔に腕が当たらないよう体をひねってキーボードを打つのは結構大変です。たまに腕が当たると「邪魔なんだけど?」みたいな顔をされますが、お互いあったかいから良しとします。

 写真はいただいたお花に興味津々のネギ。なんかマッチョに写ったので、そのまま懸垂できそうに見えますね。「あれで遊びたい!」と思ったら、本当に懸垂しかねないくらいの好奇心です。 

2013/03/17

春ですね!

 春です!いろいろなことが一段落して、みんなが新しい年度の始まりにウキウキする季節です!写真はうちの佐藤錦の花。青い空に淡いピンクがよく映えます。

 1月は学内の試験と卒試、2月は入試、そして毎年頭を悩ませる確定申告も期日ギリギリに済ませ、ようやく春を満喫する気分になりました。今回私が教えていた学生達は、中学入試から大学院入試まで全員合格したのも春を満喫できる理由の一つかもしれません。ふー、肩の荷が下りました!

 さて、気がつけば次の演奏会まであと1週間を切りました。素敵なカフェ兼蕎麦屋「天眞庵」さんのライブに出演します!

MUSICA LIBERA TOKYO
  Live at 天眞庵!vol.16
 《 生と死のクラリネット 》

クラリネット:伊藤圭
バセットホルン:山根孝司
ピアノ:藤田朗子

曲目:
メンデルスゾーン/協奏的小品第1番 作品113
モーツァルト/歌劇「魔笛」より 6つのアリア
シューマン(ミヒャエルス編曲)/5つの練習曲(カノン風小品) 作品56
メンデルスゾーン/協奏的小品第2番 作品114
ラモー/「コンセール形式によるクラヴサン曲集」より ブコン

日時:3月22日(金) 19時半開演(19時開場)
会場:長屋茶房「天眞庵」(131-0044 東京都墨田区文花1-6-5)
料金:5000円(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き )
お問い合わせ:長屋茶房「天眞庵」(090-2673-5217 12時-19時 水・木曜休)
Web:http://tenshinan.jp/

 何やら意味深なタイトルですが、どれも素敵な曲ばかり!共演のお二方はN響のクラリネット奏者で、山根さんとはクラシックも現代も幾度となく共演していますが、伊藤さんとは今回初めて。当日は伊藤さんがクラリネットを、山根さんがバセットホルンを担当されます。クラリネットはよく知られていますが、バセットホルンはそこまでメジャーな楽器ではないので、今回のライブで間近で見聞きできるのは貴重かもしれません。ホルンと言ってもクラリネットと同じくシングルリードの楽器で、クラリネットを長くしたような見た目で音も似ています。管が長い分クラリネットより低い音域が出るので、クラリネットに比べると男性的かもしれません。ちなみにメンデルスゾーンの2曲はクラリネット・バセットホルン・ピアノという編成で書かれたオリジナル作品です。

 会場の天眞庵は昔ながらの長屋を改築した素敵なカフェで、カフェガイドにも載るくらい人気の高いお店。でも決して若い人向けではなく、どちらかというと地域の文化的なお客さんが集まるような落ち着いたお店です。週末にはクラシックやジャズのライブも開かれ、2階のスペースでは英会話教室や書道教室、易占術なんて珍しい教室も開かれています。でもなんと言ってもマスターの人柄でお客さんが集まるような素敵な空間で、たまに店の端っこで野良猫がお昼寝してたりするのんびりしたところなので、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね!

2013/02/22

猫の日

 今日は2月22日、猫の日です!インターネット上にはたくさんのかわいい猫たちの画像や動画で埋めつくされていますね。うちも早速ネギの写真をご紹介。

 今日は天気がとても良かったので、白菜を干してスープを作りました。オリーブオイルでニンニクとホールペッパーを炒めて、そこに干した白菜と鶏ガラスープを入れて煮込むだけ。とってもシンプルですが、太陽の光でギュッと甘味が凝縮された白菜はすごく美味しい!

 そのオリーブオイルの香りでそれまで寝ていたネギがムクッと起き上がり、レンジ下で立ち上がってウニャウニャ言って、いつものごとくマタタビを嗅いだのと同じ状態になりました。でも料理中は危ないので台所から締め出すと、しばらくはドア越しに不満そうに文句を言っていましたが、あきらめたのか大人しくなったので、そーっと見てみたらふて寝中でした。そこをパチリ。まあ、ふて寝だろうと何寝だろうと、寝たら最後、子猫の様な寝顔になっちゃうんですけどね。そして私はそんな寝顔を見るととっても幸せになります!猫の日とかネギの誕生日には、元気で長生きしてくれたらなーと願わずにはいられません。

2013/02/12

猫アンカ

 2月になって少しずつ木々の芽が膨らんできましたが、まだまだ寒い日が続きますね。先日所用で四国に行ったのですが、瀬戸内の海に面した丘ではもう菜の花が咲いていて、一足先に春の訪れが感じられました。関東も早く暖かくならないかな。

 四国では親戚の家に泊めてもらいましたが、そこにはかわいいシーズーの女の子がいたので、たくさん一緒に遊びました!ちょうどシャンプーしたばかりで、フワフワの真綿みたいな毛や、とても柔らかい舌にちょっとビックリしました。いつも慣れているのは、短毛でちょっとごつい毛に大きくて長い舌のセロや、カシミアみたいな毛とザラザラで痛いネギの舌だからかな?仕事柄聴覚は人より鋭いはずだけど、案外触覚が敏感というか、自分にとって触り心地って結構重要なファクターなんだなーと、ワンコと遊びながら思いました。

 その子はよっぽどフレンドリーだったのか、初めて会ったその日にお布団の中に入ってきてくれて、動物好きの私としてはなんとも幸福な四国滞在だったのですが、ここのところの寒さのせいか、とうとうネギも朝方お布団に潜り込むようになってきたんです!いわゆる「猫アンカ」ですね。と言ってもほんの10分くらいだし、なぜか私のお腹の上に乗るのでかなり苦しいのですが、満足そうにゴロゴロ言ってる姿を見ると、どける気にはなれません!写真はそんな私のお腹の上でのんびりするネギさん。目がとろ~んとしています。

2013/01/19

収録は緊張する!

 昨年の秋は一般公開の本番の合間にそうでないものも多数こなしていました。そのうちの一つがNHK-FMの収録で、本田聖嗣さんがナビゲーターを務める「NHK-FM リサイタル・ノヴァ」に、デュオのあいかたでもあるテューバ奏者の橋本晋哉が出演することとなり、私もその伴奏で参加させていただきました。

 「NHK-FM リサイタル・ノヴァ」は昨年春から始まった新しいプログラムで、前番組の「NHK-FM 名曲リサイタル」と同じく若手演奏家のハーフリサイタルを放送していますが、以前と比べて一番変わったのはトークタイム。前はお客様を入れての一発録音ということもあり、1日に放送される2組のリサイタルの合間にインタビュー形式の短いやり取りがあっただけでしたが、新しくなってからはお客様を入れず、支配人と呼ばれるナビゲーターがゲストと1対1で音楽にまつわるトークを展開します。そのトークにあわせてプログラムもより個人的なものを選べるようになったので、今回橋本は4曲中2曲に現代曲を選びました。トークには橋本のみが参加していますが、ナビゲーターの本田さんとは橋本も私も留学時代からの友人なので、その分他の出演者よりも親密なトークが聞けるのではないかと思います。

《 NHK-FM リサイタル・ノヴァ 》

テューバ:橋本晋哉
ピアノ:藤田朗子

曲目:
シューマン/アダージョとアレグロ
ドビュッシー(橋本晋哉編曲)/変わり者のラヴィーヌ将軍
川島素晴/3つの習作
山本裕之/輪郭主義Ⅰ

日時:1月27日(日)20時20分~21時

 シューマンの作品はもともとホルンとピアノのために書かれたものですが、今では他の多くの楽器で演奏されます。演奏される機会も多くクラシックファンにはおなじみの曲ですが、その分一番音楽的に苦労しました。ドビュッシーの作品はもともとピアノソロの曲ですが、低音部のおどけたメロディがテューバにぴったりで、演奏していても聴いていても楽しい1曲です。

 邦人作曲家の2曲はいわゆるバリバリの現代曲。川島さんの曲は賑やかで楽しく、テューバとピアノのあらゆる奏法を駆使しています。3曲目にはテューバ・ピアノ両パートに声やハンドクラップなどの指示があり、演奏している方はてんてこ舞いです。対して山本さんの曲は特殊奏法を一切使いませんが、とても集中力を要する作品です。この曲では1拍を3等分・4等分・5等分したリズムが同時進行し、縦がほとんどかみ合いません。加えてテューバは半音のさらに半分の音程である四半音を演奏しているため、ピアノとの音程もかみ合わず・・・。その中でそれぞれの声部が似たようなラインを描くことにより、まるで輪郭がぶれているようなずれが曲中続きます。

 今回のプログラムは今までに演奏したことがある曲ばかりでしたが、収録はやっぱり緊張します。以前のような一発録りではないものの、収録で完璧を目指すと何度録り直してもどこかが気になってしまうんですよね。写真はスタジオの収録風景。マイクがあるだけで緊張してしまう私には、1回演奏して終わりの普段のステージが向いているみたいです。

2013/01/14

トイプーより大きくて重いけど柔らかい

 今日の関東は湿った雪が降っていて、かなり寒いです。こんな日にお仕事だったら大変ですが、今日はラッキーなことに何の予定もなかったので、暖かい部屋でネギをモフモフしています。

 最近のファブリック製品にはとても柔らかくて暖かいものが多いですよね。出始めの頃のフリースから比べるとかなり進化したものが多いように思います。先日ソーイング専門店に行ったら、布地のコーナーに毛足が長く暖かくて布地を見つけました。「数年前はこんな生地見かけなかったなー。」と思いながら名前を見ると、プードルファーという札が。確かに触り心地がプードルみたいで柔らかい!でもやっぱり私はネギの毛の手触りが一番好き。いつまでも触っていたくなるあの柔らかい毛は、どんな織物よりも気持ちいい!

 写真は知床のパティスリー「シレトコファクトリー」のドーナツ。穴から覗いているパンダが激カワです!上野のエキュートでは、どこのお菓子屋さんでもパンダをモチーフにした看板商品を出していますが、これもその一つ。写真は手前が抹茶あずきで、奥がかぼちゃ。ついついパンダに目が行きがちですが、普通のドーナツに比べると2倍くらいの厚みがあって、小さなシフォンケーキのような姿です。焼きドーナツなのでヘルシーだし、女性へのプレゼントにはぴったりですね!

 甘いもの大好きなネギさんは、もちろんこのドーナツを食べてる時もおねだりにきたのですが、最近とうとう体重が5㎏を超えてしまったので、あんまりあげることはできませんでした。それこそトイプードルより大きくて重い!その分だっこしがいはあるのですが、10分も膝に乗せていると足が痺れてきます。

2013/01/01

Bonne année 2013 !!

 新年あけましておめでとうございます!ここ数年地元でお正月を迎えることが多いので、真っ白な雪景色に気持ちも一新。キラキラした雪に後押しされて、早速今年の目標を決めました!

 具体的な内容は秘密ですが、今年は仕事面だけでなく健康面の目標もたてました。不規則になりがちな生活もきちんと見直さないといけないですね。長く演奏活動を続けるために今から努力しなくては!

 2010年の元旦から始めたこのブログも、無事に3周年を迎えました。大学で教えるようになって予想以上に忙しくなり、なかなか頻繁には記事をアップできませんが、今年もどうぞよろしくお願いします。

 写真は相変わらず箱好きなネギさん。このダンボール箱はジャストサイズで特にお気に入りなようです。いたずらを叱られそうな時や、かまってほしくてちょっかいを出しては逃げる時なんか、ダーっと走っていってこの箱に入ります。そんな時は絶対に引っ張り出されちゃうんですけどね!