2014/12/10

札幌&名古屋の本番も無事に終わりました!

 今年は重めのプログラムの本番をたくさんこなしてきたような気がしますが、最後の大物だった札幌での月虹演奏会を無事に終え、来年3月に出演予定のオペラの告知イベントもつつがなく終了し、ようやく演奏のお仕事はひと段落しました!

 月虹演奏会は、ソプラノ歌手の岩淵久乃さん、私の妹でチェリストの藤田淳子、そして私の3人で、札幌の時計台ホールにて行いました。実はこの夏に非公開の本番でこの3人で演奏する機会があり、「せっかくだからもう一度やりませんか」と岩淵さんからお誘いいただいてスタートした今回の企画でしたが、この編成での作品はそうそうないため、いろいろとアレンジを加えつつ、手探り状態で作り上げたコンサートとなりました。ただ嬉しいことにチケットは早い段階から順調に売れ、当日はほぼ満席の状態で迎えることが出来、時計台ホールの温かみのある響きにも助けられて、ご来場のお客様には喜んでいただけました!あまりにチケットが売れすぎて当日券に回すだけの余裕がなくなりそうだったため、こちらのブログでは告知しませんでしたが、自分用のメモとして詳細を残しておきます。

《 月虹演奏会 》

ソプラノ:岩淵久乃
チェロ:藤田淳子
ピアノ:藤田朗子

曲目:
梁田貞/城ケ島の雨
ベッリーニ/優雅な月よ
ロッシーニ/約束
ブッツィペッチア/ロリータ
ヨハン・シュトラウス2世/歌劇「こうもり」より「アデーレのアリア」
フランク/チェロソナタ
ブラームス/2つの歌 作品91
フォスター/夢路より
アイルランド民謡/ロンドンデリー
梁田貞/昼の夢
ロウ/「マイ・フェア・レディ」より「踊り明かそう」

日時:11月28日(金) 19時開演 (18時半開場)
会場:札幌時計台ホール (札幌市中央区北1条西2丁目 TEL/011-231-0838)
入場料:一般3000円 学生1500円 (全席自由)
チケット取扱い:大丸プレイガイド (TEL/011-221-3900)
お問い合わせ:月虹演奏会事項委員会 (TEL/090-8637-5416)


 そしてもう一つ、来年3月公演予定のオペラの告知イベントが愛知県芸術劇場にて催され、それにもちょっとだけ出演してきました!これは愛知県芸術劇場による主催企画の見どころをご紹介するトークシリーズの一つで、当初予定していた聞き手役の方が急遽出演できなくなったため、制作・演出のお二方と私達演奏家も舞台上でトークに参加することとなり、演奏してはお話してと、結構忙しい本番となりました。

 演奏はいくつかのアリアをそのまま、それらをつなぐレチタティーヴォの部分は今回用に歌詞や演出を変え、1時間のオペラを20分にまとめ、歌手の方々と共に私も演出上のお芝居に参加しました。私は現代音楽を演奏する機会が多いため、演奏中に叫んだり口笛吹いたり体中かきむしったりと、これまでも演技をする機会は多かったのですが、今回は舞台上の出入りが多く、その間の流れは覚えておかなくてはいけなかったため、演奏以外のことで結構緊張しました。でも、現代オペラなど聴く機会の少ないだろうご高齢のお客様方にも喜んでいただき、その日のうちにかなりチケットが売れたようで、頑張った甲斐がありました!本公演の演出はまだ決まっていませんが、演出家の恵川さんには「ピアニストにも演技していただきますよ~」と言われているので、覚悟を決めて練習します!以下、自分用メモ。

舞台芸術により親しむための連続講座シリーズ・トーク
《 今様バレエ、オペラ、オペレッタ 》


聞き手・進行役:広渡勲
講師:福永綾子(オペラ制作)
    恵川智美(オペラ演出)
メゾソプラノ:加賀ひとみ
バリトン」大山大輔
ピアノ:藤田朗子

日時:12月5日(金)19時開演(18時半開場)
開場:愛知県芸術劇場小ホール
入場料:全3回通し券2400円 1回券1000円(全席自由)
チケット取扱い:愛知芸術文化センター内プレイガイド(TEL/052-972-0430)
お問い合わせ:愛知県芸術劇場(公益財団法人愛知県文化振興事業団)

 この日は名古屋に宿泊し、翌日は帰りの新幹線まで時間があったので、復元した本丸御殿を見に名古屋城に足をのばしました。まだ一部のみの公開となっていますが、復元された本丸御殿は壁全面に金箔があしらわれ、とても豪華で美しかったです!写真は襖絵のジャコウネコの母子。当時は毛皮と資料しかなく、ほとんど想像で描かれたそうです。そのせいか虎も豹も、若干ユーモラスな表情をしていて可愛いかった!

2014/11/06

タマユラ第2回公演無事終了!

 先日のタマユラ第2回公演「架空庭園の書~シェーンベルクとその時代」では、たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!当日は思った以上に会場の気温が上がってしまい、暑い中最後まであの重いプログラムにお付き合いいただいた皆様には、深く御礼申し上げます。

 今回は本当に趣味的なプログラムだったため、そんなに多くの方はいらっしゃらないだろうと、客席40の小さなサロンを会場に選びました。そこそこ宣伝もしたけれど前売り券はあまり売れず、「これは本当にこじんまりとした会になるなー。でも音響的にはお客様30人くらいがちょうどいいかも。」などと思っていたのですが、蓋をあけてみたら40人以上のお客様がいらしてくださり、急遽増設した席が奏者の真横で、あまりバランスよく聴こえなかったのではないかと申し訳なく思っております。

 それでも、歴史から消されかけた作曲家の作品を演奏することが出来、それにお客様が最後まで真剣に付き合ってくださり、本当に幸せな時間を過ごすことができました!反省点も多々ありましたが、目を反らしたくなるような歴史的背景を背負った作品を演奏する事に責任を感じていたので、無事に終えることが出来てホッとしています。

 歌曲を演奏する場合、歌手とピアニストは「ソリストとそれを支える伴奏者」という役回りになりますが、私達タマユラは奏者二人が対等な立場で演奏することをモットーとしています。だから歌唱パートはもちろんのこと、ピアノパートにも聞かせどころがあるプログラムを選ぶことが多く、結果としてアンサンブルやバランスに非常に気を使うことになります。そして、自分達が本当に演奏したいと思う曲しか選びません。言ってみればお互い見せ場のあるかっこいい曲しかやらないわがままデュオです。それでも回を追うごとにその姿勢を理解し、応援してくださる方々が増えていることに、感謝の気持ちでいっぱいです!好き放題のデュオですが、これからもよろしくお願いいたします!

 写真は勤務先の大学の敷地内で見かける野良にゃん。明るい茶トラが印象的だったので、勝手に金ゴマちゃんと名付けました。午後は陽が差す草むらで日向ぼっこしていることが多く、人懐こい金ゴマちゃんに会えた日は授業の疲れも吹き飛びます!実はタマユラ公演の1週間前から小さい本番が続き、午前中に授業、午後から夜にかけて本番、その後に次の日の本番の合わせ、というサイクルをつづけたところ、体力的にも精神的にもかなり消耗してしまったのですが、金ゴマちゃんが柵から手を伸ばせば届いてしまいそうな草むらで、人間を信じ切って寝ているのを見る度に、とってもとっても癒されていました!あ、もちろん、家ではちょっとツンデレなネギにも癒してもらっていましたよ!

2014/10/04

タマユラ第2回公演!

  今日はとても暑い一日でしたが、おかげで洗濯がはかどりました!うちの洗濯機は乾燥もできるのですが、私は外で干すのが好きなので、乾燥モードは緊急時しか使いません。お日様の匂いがする洗濯物って、私にとっては幸せの象徴みたいなものです!

 さて、1か月を切ったタマユラ第2回公演の詳細をお知らせしたいと思います!今回は、シェーンベルクの「架空庭園の書」を中心に、同時代のコルンゴルト、ウルマン、シュールホフの作品を取り上げます。

 実はこの4人の作曲家は皆ユダヤ系の出身で、第二次世界大戦中のナチスドイツの台頭により、シェーンベルクとコルンゴルトは亡命を余儀なくされ、ウルマンとシュールホフは強制収容所で命を落としました。彼らの作品はナチスによって退廃音楽というレッテルを貼られ、現在ではシェーンベルク以外は取り上げられる機会も非常に少なく、その名も知らない方が多いのではないかと思います。でも今回取り上げる彼らの作品は、どれも非常に美しく官能的で、私達は特にナチスの迫害を受けた作曲家というテーマでプログラムを決めたわけではないのですが、結果としてこのような作品が集まりました。そしてそれらを演奏するからには、彼らが生きた証をできるだけ多くの方にお伝えできればと考えています。

 《 タマユラ第2回公演 架空庭園の書 ~ シェーンベルクとその時代 》

【タマユラ】
ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

曲目:
コルンゴルト/不滅であること(全5曲)
ウルマン/5つの愛の歌(全5曲)
シュールホフ/5つの歌(全5曲)
シェーンベルク/架空庭園の書(全15曲)

日時:11月2日(日) 19時開演(18時半開場)
会場:サロンフェリーチェ(152-0012 東京都目黒区洗足2-16-21)
料金:当日3500円 予約3000円
ご予約・お問い合わせ:duo.tamayura@gmail.com

 特に収容所で亡くなった2人にとっては、お日様の匂いのする洗濯物なんて全く別世界のものだったかもしれませんが、彼らの残した作品を聴いてお客様の心が温かくなったら、きっと天国で彼らも幸せになてくれるのではないかと、そんなことを思いながら練習しています。

2014/09/30

タマユラ番外編 “Musée de la musique”

 関東は秋らしく空が高い日が続いていますが、皆さんがお過ごしの地域はどうでしょうか?

 先日、東葛飾高校でのコンサートに、タマユラとして出演してきました!声をかけてくださったのは、東葛飾高校の講師で作曲家の伊藤巧真さん。学校でのコンサートは大抵生徒を対象とした鑑賞教室なのですが、今回はPTA主催で父兄の方々もたくさん聴きに来てくださることだったので、恐る恐る現代曲をいくつかプログラム案に入れてお知らせしたところ、伊藤さんから「とっても面白いと思います!」とのお返事をいただいけたので、バロックから現代までの素敵な作品をチョイス!タイトルの“Musée de la musique”は、仏語で音楽博物館という意味。それこそいろいろな時代の作品を鑑賞して欲しいと思ってつけました。


《 タマユラ番外編〜マチネコンサート “Musée de la musique” 》

【タマユラ】
ソプラノ:工藤あかね
ピアノ:藤田朗子

曲目:
モーツァルト/オペラ「フィガロの結婚」より「恋とはどんなものかしら」
ヘンデル/オペラ「リナルド」より「私を泣かせてください」
シューベルト/鱒・野ばら・糸を紡ぐグレートヒェン
高橋悠治/長谷川四郎の猫の歌
ビゼー/オペラ「カルメン」より「不安にさせるものなどない」
ライヒ/クラッピング・ミュージック
ケージ/花
サティ/潜水人形・エンパイア劇場の歌姫・ジュ・トゥ・ヴ
グノー/オペラ「ファウスト」より「宝石の歌」
プッチーニ/オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」

日時:9月28日(日)14時開演
会場:東葛飾高等学校 音楽室

 今回は一般公開のコンサートではありませんでしたが、なかなかボリューミーなプログラム!歌詞の裏の意味などの解説や、アンコールの松平敬さん編曲の「見上げてごらん夜の星を」を入れると、きっちり2時間かかりました。現代曲の評判はどうだったかと心配でしたが、終演後のアンケートを見るとなかなか好評で、またこういう機会があったら取り上げていくようにと、背中を押してもらった気分です!

 写真は、終演後にいただいたフルーツのタルト!味はもちろんのこと、キラキラとした見た目が宝石のように綺麗でした!

 さて、これで次の演奏会の準備に取り掛かれます。次はいよいタマユラ第2回公演です!詳細は近々お知らせします。

2014/09/20

東京公演も無事終了!

 先日の小寺香奈さんのリサイタル、東京公演もたくさんの方にご来場いただき、本当に嬉しく思います!どうもありがとうございました!

 東京公演には、金管楽器・現代音楽・大学の関係者が多数来て下さっていたので結構緊張しましたが、会場の音響に大分助けられました。

 ユーフォニアムはベルが上を向いているため、よく響くホールほど音は上に向かい、それからホール全体へと響きます。ピアニストはユーフォニアムの音の立ち上がりを聴くと同時に、舞台上に降ってきた響きも一緒に聴きながらアンサンブルをすることになり、発音のタイミングや音量のバランスに非常に気を使います。でも今回はやりやすかったので、きっと杉並公会堂の小ホールはユーフォニアムに合っているのでしょうね。弘法筆を選ばずとは言いますが、やっぱり演奏しやすい会場が一番です!

 さて、東京公演の翌日には新たな企画の合わせのため、札幌に移動しました。来週には大学の後期授業が始まるので、しばらくは北海道の秋を満喫します!写真は大阪公演でいただいたプレゼント。ムーミンの付箋数種類と、ミーがプリントされた缶に入ったお菓子。かわいい!
  

2014/09/15

大阪公演終了!次は東京公演!

  
 先日の大阪公演にはたくさんの方にご来場いただき、心より御礼申し上げます!小さい会場でしたがほぼ満席状態で、お客様との距離も近く、緊張感のある演奏会だったと思います。お客様にはプロ奏者の方もたくさんいらっしゃいましたが、それぞれに温かい言葉をかけてくださり、また同年代の方々はコンサートの後片付けを手際よく手伝ってくださったりと、関西のプレイヤーの方々の強い絆にも関心しました。当日は進行がうまくいかなかったり、演奏面でもいろいろトラブルはありましたが、次の東京公演に向けての課題とさせていただきます!

 それにしても、前からお会いしたいと思っていた方とお話できたり、「元気にしているかな?」と思っていた友人と数年ぶりに再会できたりと、大阪公演では嬉しいことがたくさんありました!年々更新頻度が低くなっている私のブログですが、ここを見てきてくださった方もいて、もっときちんと情報をお届けしないととも思いました。

 さて、明日は東京公演です!ヴィシネグラツキーの「存在の日の2つのテーマによる瞑想曲」は3分音・4分音・6分音を使い分けるチェロパートをユーフォが演奏し、それをスクリャービンの影響が色濃いゴージャスなピアノパートが追います。山本裕之さんの「イポメア・アルバ」は夕顔の学名で、微妙にずれた音程とリズムが続くうちに輪郭がぶれているような不思議な感覚に囚われる作品。また今回委嘱した川上統さんの「ピューマ」は、ユーフォニアムの特殊奏法満載で、ネコ科大型肉食獣の唸り声や喉をゴロゴロ鳴らしている様子が面白い作品です!こちらはまだチケットが残っていますので、ぜひ聴きにいらしてください!


小寺香奈ユーフォニアムリサイタル
《 ディスカヴァリー・ユーフォニアム vol.1 》


ユーフォニアム:小寺香奈
ピアノ:藤田朗子

曲目:
デザンクロ/古典形式による小組曲
ヴィシネグラツキー/”存在の日”の2つのテーマによる瞑想曲 作品7
山本裕之/イポメア・アルバ
シュトックハウゼン/友情
ビーバー/ロザリオのソナタより第15番”聖母の戴冠”
シェルシ/マクノンガン
川上統/ピューマ(委嘱初演)

《 東京公演 》
日時:9月16日(火) 19時開演
会場:杉並公会堂 小ホール(167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15)
前売り料金:一般3000円 学生2500円 *当日券は各500円増し
ご予約・お問い合わせ:(株)ダク(03-3361-2211)
               (株)ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京
               (03-5909-1771 / tokyo@dolce.co.jp)
                M's Music Management (染野)
               (080-4141-7546 / pipipiyo-pc@pf6.so-net.ne.jp)

2014/09/07

小寺香奈さんのリサイタル

 9月に入って寒いのか暑いのがよく分からない日が続いていますね。でも練習中はヒートアップするので、冷房はもうしばらくかかせません!

 ところで、近々ユーフォニアム奏者の小寺香奈さんのリサイタルに出演します。小寺さんは芸大の後輩にあたる方ですが、意欲的に新曲を委嘱してユーフォニアムのレパートリーを開拓している若手演奏家です。今回は大阪と東京の2回公演で、ユーフォの為に書かれた川上統さんの新作の他、バロック時代のビーバーのヴァイオリンソナタや、微分音の追求者として音楽史に名を残しているヴィシュネグラツキーのチェロとピアノの為の作品、また先頃サントリーのサマーフェスティヴァルで注目を集めたシュトックハウゼンの作品など、探求心いっぱいの興味深いプログラムとなっています!


小寺香奈ユーフォニアムリサイタル
《 ディスカヴァリー・ユーフォニアム vol.1 》


ユーフォニアム:小寺香奈
ピアノ:藤田朗子

曲目:
デザンクロ/古典形式による小組曲
ヴィシネグラツキー/”存在の日”の2つのテーマによる瞑想曲 作品7
山本裕之/イポメア・アルバ
シュトックハウゼン/友情
ビーバー/ロザリオのソナタより第15番”聖母の戴冠”
シェルシ/マクノンガン
川上統/ピューマ(委嘱初演)

《 大阪公演 》
日時:9月12日(金) 19時開演
会場:ドルチェ・アーティスト・サロン大阪
    (530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町1-1共信梅田ビル9F)
前売り料金:一般2500円 学生2000円 *当日券は各500円増し
ご予約・お問い合わせ:(株)ドルチェ楽器大阪店
               (06-6377-1117 / infod@dolce.co.jp)
                M's Music Management (染野)
               (080-4141-7546 / pipipiyo-pc@pf6.so-net.ne.jp)

《 東京公演 》
日時:9月16日(火) 19時開演
会場:杉並公会堂 小ホール(167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15)
前売り料金:一般3000円 学生2500円 *当日券は各500円増し
ご予約・お問い合わせ:(株)ダク(03-3361-2211)
               (株)ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京
               (03-5909-1771 / tokyo@dolce.co.jp)
                M's Music Management (染野)
               (080-4141-7546 / pipipiyo-pc@pf6.so-net.ne.jp)

2014/08/31

秋吉台終了!

 すでに8月も31日!あっという間に夏が終わってしまいそうです!

 今年の夏はそんなに忙しくならない予定だったので、ネギとのんびりお昼寝したり、フラッと思い立ってドライブに出かけたりできるかなーと思っていたのに、現実はそうはあらず。原因は秋吉台の音楽祭のプログラム!今年のプログラムは殺人的とも思えるほどの大変さで、朝から晩まで譜読みと練習の嵐でした。お昼寝どころかまっとうな睡眠時間も取れないくらい切羽詰まり、受験生のようにみっちり練習したせいで始まる前からフラフラな状態。もちろん現地に入ってからはさらにハードなスケジュールで、4日連続で本番があるというのはこれまでに経験したことがなかったかも。でも杉山さんの指揮法講座や作曲家立ち会いのリハーサルは本当にたくさんの発見があって、クタクタになったけれどとっても楽しく実りある6日間でした!

 その間シッターさんにお世話をお願いしたネギも、元気に6日間乗り切ってくれましたが、さすがに寂しかったのか、帰ってからはものすごく甘えられました。もうちょっと目が合えば「抱っこして!」と寄ってくるし、通りがかりに頭を撫でただけでゴロゴロ言うなんて、クールな子猫時代からは考えられません!ネギは9月1日で6歳になりますが、このままどんどん甘えっ子になっていくのかしら?

 写真は秋吉台の音楽祭の講習会資料と、秋吉台芸術村のロゴがデザインされた飴、それに差し入れの島根県のSuper大使・吉田君のチョコレートパイ。実は昔から蛙男商会さんのブラックなフラッシュアニメが好きで、吉田君が出てくる「鷹の爪団」も好きですが、最初期作品の「菅井君と家族石」や「古墳ギャルのコフィー」が特に好きです!

以下は自分用メモ。


現代音楽セミナー&フェスティヴァル
《 秋吉台の夏2014 作曲における時間概念 》
メイン・コンポーザー:湯浅譲二
コンポーザー:杉山洋一・鈴木治行・徳永崇・田中吉史・成本理香
ゲスト・コンポーザー:木下正道・今井智景

指揮:杉山洋一
フルート:村上景子
テューバ:橋本晋哉
ヴァイオリン:松岡麻衣子
ヴィオラ:笠川恵
チェロ:山澤慧
ピアノ:黒田亜樹・中山敬子・藤田朗子

8月20日(水) 《 オープニング・コンサート 》
湯浅譲二 / 二つのパストラール (ピアノ:藤田朗子)
杉山洋一 / ファンファーレ (テューバ:橋本晋哉)
田中照通 / 唄 (フルート:村上景子)
杉山洋一 / 間奏曲Ⅱ (ピアノ:黒田亜樹)
シャリーノ / 「6つの奇想曲」よりⅠ,Ⅱ,Ⅵ (ヴァイオリン:松岡麻衣子)
ヘンツェ / ブレントンへ (ヴィオラ:笠川恵)
クルターク / しるし 作品5 (ヴィオラ:笠川恵)
北爪裕道 / グラデーション (チェロ:山澤慧)
武満徹 / 雨の樹素描 Ⅱ (ピアノ:中山敬子)

8月21日(木) 《 徳永崇、成本理香、田中吉史+湯浅譲二 》
徳永崇 / 御祝方式 (テューバ:橋本晋哉 ピアノ:藤田朗子) *世界初演
徳永崇 / 鎧の着け方 (フルート:村上景子 チェロ:山澤慧 ピアノ:中山敬子)
徳永崇 / 音戸の舟歌 (ヴァイオリン:松岡麻衣子)
成本理香 / トレース 0 : デュオ (ヴィオラ:笠川恵 チェロ:山澤慧)
成本理香 / トレース Ⅱ : 3つの曲線 (ピアノ:藤田朗子)
田中吉史 / 指と息の遊び (フルート:村上景子)
田中吉史 / ヴィオラとピアノの通訳によるL.B.へのインタビュー
       (ヴィオラ:笠川恵 ピアノ:藤田朗子)
田中吉史 / チャーリーズ・メロディ (ピアノ:黒田亜樹)
湯浅譲二 / プロジェクション・トポロジク (ピアノ:中山敬子)

8月22日(金) 《 杉山洋一、鈴木治行+湯浅譲二 》
杉山洋一 / 舟歌Ⅰ ヴィオラと任意の3本のリムのための (ヴィオラ:笠川恵)
杉山洋一 / バガテルI (ヴァイオリン:松岡麻衣子)
鈴木治行 / 二重の鍵 (ヴァイオリン:松岡麻衣子 ピアノ:藤田朗子)
鈴木治行 / 透明な白 (フルート:村上景子 ピアノ:黒田亜樹)
鈴木治行 / 句読点Ⅰ (チェロ:山澤慧)
湯浅譲二 / チューバ・ローカス (テューバ:橋本晋哉) *世界初演

8月23日(土) 《 クロージング・コンサート 》
湯浅譲二 / ソリテュード・イン・メモリアム T. T.
       (ヴァイオリン:松岡麻衣子 チェロ:山澤慧 ピアノ:中山敬子)
河添達也 / 弦楽三重奏曲
       (指揮:河添達也 ヴァイオリン:松岡麻衣子 ヴィオラ:笠川恵 チェロ:山澤慧)
湯浅譲二 / チェロとピアノのプロジェクション (チェロ:山澤慧 ピアノ:藤田朗子)
杉山洋一 / 間奏曲Ⅷ “スーパー・アダージェット” (ピアノ:黒田亜樹)
田中吉史 / ブルーノのアウラ、あるいはチューバとピアノの通訳によるインタヴュー
       (テューバ:橋本晋哉 ピアノ:藤田朗子)
アラッラ / J. H. のためのリチェルカーレ
       (指揮:杉山洋一 フルート:村上景子 テューバ:橋本晋哉
ヴァイオリン:松岡麻衣子 チェロ:山澤慧 ピアノ:黒田亜樹)
ベンジャミン / ヴィオラ、ヴィオラ (ヴィオラ:笠川恵・李亘)

日時:8月19日(火) ~24日(日) 各コンサートとも19時開演(18時半開場)
会場:秋吉台国際芸術村ホール(754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉50番地)
料金:20日(火)~23日(土) 一般1000円 FN会員800円 高校生以下無料
お問い合せ・受講申し込み:「秋吉台の夏 2013」事務局 河添達也
                 (0852-32-6317 kawasoi@edu.shimane-u.ac.jp)
                  コンサート・チケット予約:秋吉台国際芸術村
                 (0837-63-0020 http://www.aiav.jp)

2014/07/05

2014年も半分経過!

 大分長い間お休みしてしまいました。この間何回か本番があったのですが、パソコンを開けば仕事ばかりで告知も出来ずじまい。でもようやく山を越えたので、ブログも再開したいと思います!

 私はブログを出演コンサートメモのかわりにもしているので、春からここまでのコンサート情報も少しずつアップしたいと思います。こういう記録はとても大切で、教職に就く時などは過去の出演コンサートや講習会の詳細を全部提出しなくてはならない場合が多く、多くの音楽家が表などにまとめて記録しています。私はまだピアニストだからいいけれど、オーケストラプレイヤーともなるとオケの一員として出演したコンサートの詳細まで求められ、本当に膨大な量の情報になるので、普段からまめに記録しておかないと大変なことになります。さらにチラシとプログラムはコンサートに出演したことの証明になるので、これも全部保存しなくてはいけません。我が家にも年ごとに関係書類をまとめたファイルが何冊もありますが、これから永遠に増えていくのかと思うとちょっとクラクラします。楽譜やCDもそうですが、捨てるわけにもいかないので、家の中はもので溢れんばかり。そろそろ新しい棚買わないとダメかなー。

 写真はケーキを包んでいたフィルムを舐めているネギさん。いつもお菓子を味見させるわけではありませんが、良い子にしている時はちょっとだけご褒美。乳製品大好きなネギはかなり必死な様子で舐めていますが、そんな時の真剣な表情が好きです。この後満足したネギは、本棚に入りきらず床に積んでいた楽譜の山の上でダッシュして遊んで、せっか仕分けしておいた楽譜をぐちゃぐちゃにしていました。楽譜の上でダッシュすると足場がスライドして、トムとジェリーのワンシーンのように楽譜が後ろに飛んでいくのですが、それが楽しかったみたい。また整理することを考えるとちょっと億劫ですが、ネギの運動になっていると思えばいっか。

2014/03/23

佐藤錦咲きました!

 ついこの間まで寒い日が続いていたと思ったら、あっという間に春になってしまいましたね!

 うちの庭の佐藤錦も満開で、青い空に薄いピンクが透けてとても綺麗です!桜は染井吉野が好きですが、こちらはまだあとちょっとかかりそうなので、先に佐藤錦でお花見をしています。いいですねー、桜!日本の春はやっぱりこれでなくっちゃ!

 私が通っていた芸大上野キャンパスは道路を挟んで美術学部と音楽学部に分かれているのですが、この道路が桜並木なんです。私は大学入学のために上京するまで地元の小さな桜しか見たことがなくて、「桜の花はなんだかさみしげだなー」なんて思っていたのですが、入学式の後に学食から眺めたこの桜並木の花吹雪にすっかり魅せられてしまい、一緒にいた友人が心配するくらい、いつまでもそこから動けませんでした。その時の桜はまるでピンクの牡丹雪のように後から後から降ってきて、ひどく胸が締め付けられたのを覚えています。それからは、春はできるだけ東京で過ごすようになりました。お花見の名所は人が多くてとてもゆっくり見る気になれないので、大抵は近所の公園とか川沿いの並木道を散歩するくらいですが、どんなに忙しくても春には桜を堪能するだけの時間を作ります。留学の間はこれができない年もあって、本当にさみしかった。帰国する時は周りの友人から「日本よりフランスの方が絶対に音楽環境はいいよ!」と何度も言われましたが、毎年桜を見られるというだけでも、帰ってきた甲斐があったというものです。

 今年も大学の授業が始まる前に、一日はゆっくりと桜を眺める日を作る予定です。まずは近所のお稲荷さんの立派な染井吉野さん達の勇姿を眺めにいきます!

2014/02/22

猫の日!

 各大学の試験で忙しかった1・2月、ネギとはなかなかゆっくり遊んであげることができませんでした。そのうえ寒さも加わったせいか、ネギは私が寝ていると必ずお布団に潜りこんでくるようになりました。

 そしてお布団の中では絶対に私の胸の上で寝るのですが、これが重くて!それでも慣れてくるとネギを乗せたままなんとか寝られるようになりましたが、今度は寝返りが打てないのがつらい。数日間は我慢して身動きせずにいたのですが、普段横向きで寝ることが多い私にとって仰向けというだけでもしっくりこないのに、だんだんと尾てい骨が痛くなってきたので、先日とうとう無理やり横を向いてみたんです。それでも頑張って脇腹に踏ん張る4.5kgのネギ。バランスをとるために爪は立てるし、それでもグラグラしてるし、最終的には腹が立ったのか噛みついてきたのですが、試験のあれこれでクタクタだった私は無視を決め込み、しばしの無言の格闘の後、あきらめたネギは布団から出て行きました。そして翌朝、私の布団の上でグーグー寝ているネギ発見。て言うか、そこでも良いなら最初からそこで寝ればいいのに!でも甘え声で鳴いてゴロゴロ言われると、ついつい「しょうがないなー。」ってなってしまうんですよね。もう私も立派な猫バカです。

 写真は14日の大雪の時のもの。洗面器に雪を盛ってネギに見せたら、興味津津で顔を突っ込んでいました。寒くて逃げるかと思っていたのですが、やっぱり好奇心旺盛なんですね。3度目の大雪の予報が出ていた19日は遠方での本番があり、当日帰宅できない可能性が出てきたため、急遽48時間タイマーのついた自動給餌機を買ってきたのですが、買った途端に雪から曇りの予報になってしまい、ホッとしたような残念なような。まあ、ここ数年2月には必ず本番の日に雪の予報が出るので、また来年使ってみようと思います。ネギには猫の日のプレゼント、ということにしましょう。

2014/01/04

おせち!

 ここ数年、お正月は実家で過ごすことが多かったのですが、今年は自宅で新年を迎えました。実家でみんなでテレビを見ながら賑やかに年を越すのも好きですが、自宅でのんびり静かに新しい年を迎えるのも結構好きです。

 そして元旦の夜は知人宅のおせちパーティーにお呼ばれしてきました!今回は初めて頼む某有名ホテルの和洋中3段重ねだそうですが、味に華やかさがあって、どれもとっても美味しかったです!おせちは甘めで同じような味付けが多いので、私はそんなにたくさんは食べられないのですが、ここのは全然飽きがこなくて、あれもこれもとつい箸が伸びてしまいました!

 写真は手前から和・中・洋と並んだお重。人数は全部で5人でしたが、ほとんど食べてしまいました!フランスでは友人と派手に騒いで新年を迎えますが、私は日本のお正月の方が断然好きです!

2014/01/01

Bonne année 2014 !!

 あけましておめでとうございます!年末から関東はとってもいい天気が続いていますが、今日もよく晴れています!元旦から日本晴れなんて気持ちいいですね!

 うちの近所には小さなお稲荷さまがあるのですが、昨年はお正月の時も人っ子一人いなくて、せっかくご近所なのに寂しいなーと思っていました。でも初詣には行きたかったので、今年はちょっと離れた神社に車で向かったのですが、その途中でお稲荷さまの前を通ったらたくさんの参拝者の姿が!慌てて引き返して車をおき、「もしかしてお狐様に化かされてて本当は誰もいなかったらどうしよう?」なんて思いながら歩いて行ったら、ちゃんと人がたくさんいてホッと一安心。人とすれ違えないくらい狭い参道の両脇に、提灯と幟の赤が闇に浮かんで、いつもよりも厳かで美しい佇まいのお稲荷さまに、今年一年が良い年になるようお願いしてきました!お参りの後は焚火にあたりながら氏子の方々が振舞う甘酒をいただいて、ちょっと体が温まったところで帰ってきました。うん、良い一年のスタートが切れたような気がします!

 写真は昔のネギの写真を加工したもの。お稲荷さまのお賽銭箱にはネギの分も入れてきたので、今年一年もきっとこんな風に暖かい光に守ってもらえることでしょう!