2014/11/06

タマユラ第2回公演無事終了!

 先日のタマユラ第2回公演「架空庭園の書~シェーンベルクとその時代」では、たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!当日は思った以上に会場の気温が上がってしまい、暑い中最後まであの重いプログラムにお付き合いいただいた皆様には、深く御礼申し上げます。

 今回は本当に趣味的なプログラムだったため、そんなに多くの方はいらっしゃらないだろうと、客席40の小さなサロンを会場に選びました。そこそこ宣伝もしたけれど前売り券はあまり売れず、「これは本当にこじんまりとした会になるなー。でも音響的にはお客様30人くらいがちょうどいいかも。」などと思っていたのですが、蓋をあけてみたら40人以上のお客様がいらしてくださり、急遽増設した席が奏者の真横で、あまりバランスよく聴こえなかったのではないかと申し訳なく思っております。

 それでも、歴史から消されかけた作曲家の作品を演奏することが出来、それにお客様が最後まで真剣に付き合ってくださり、本当に幸せな時間を過ごすことができました!反省点も多々ありましたが、目を反らしたくなるような歴史的背景を背負った作品を演奏する事に責任を感じていたので、無事に終えることが出来てホッとしています。

 歌曲を演奏する場合、歌手とピアニストは「ソリストとそれを支える伴奏者」という役回りになりますが、私達タマユラは奏者二人が対等な立場で演奏することをモットーとしています。だから歌唱パートはもちろんのこと、ピアノパートにも聞かせどころがあるプログラムを選ぶことが多く、結果としてアンサンブルやバランスに非常に気を使うことになります。そして、自分達が本当に演奏したいと思う曲しか選びません。言ってみればお互い見せ場のあるかっこいい曲しかやらないわがままデュオです。それでも回を追うごとにその姿勢を理解し、応援してくださる方々が増えていることに、感謝の気持ちでいっぱいです!好き放題のデュオですが、これからもよろしくお願いいたします!

 写真は勤務先の大学の敷地内で見かける野良にゃん。明るい茶トラが印象的だったので、勝手に金ゴマちゃんと名付けました。午後は陽が差す草むらで日向ぼっこしていることが多く、人懐こい金ゴマちゃんに会えた日は授業の疲れも吹き飛びます!実はタマユラ公演の1週間前から小さい本番が続き、午前中に授業、午後から夜にかけて本番、その後に次の日の本番の合わせ、というサイクルをつづけたところ、体力的にも精神的にもかなり消耗してしまったのですが、金ゴマちゃんが柵から手を伸ばせば届いてしまいそうな草むらで、人間を信じ切って寝ているのを見る度に、とってもとっても癒されていました!あ、もちろん、家ではちょっとツンデレなネギにも癒してもらっていましたよ!