2010/03/16

テューバでシューベルト?


 今月は広島での演奏会の他にもう一つ大事な本番があります。こちらは前者と打って変わって現代曲のライブで、留学時代からのパートナーであるテューバ奏者の橋本晋哉が企画しているシリーズの6回目です。テューバというと、オケを低音で支える縁の下の力持ち的な存在というイメージがありますが、彼の演奏はものすごく身軽でアクロバティック、きっと今までのイメージが一新されること間違いなしです!

 今回は作曲家の山本裕之さんをゲストに迎え、自作・他作問わず演奏会全てをプロデュースしてもらおうという企画で、歴史の浅いテューバには縁がない時代の曲もアレンジしていただくなど、なかなか珍しい(演奏者にとっては過酷な)選曲になっています。もちろんただのアレンジにはとどまらず、特殊奏法バリバリ、楽器にもちょっとしたアレンジ(?)を加えてお送りいたしますので、どうぞお聴き逃しなく!

"Le tuba rencontre..."vol.6
《 Guest composer series "The tuba in my life" 》


作曲・企画:山本裕之
テューバ:橋本晋哉
ピアノ:藤田朗子

曲目:
J.S.バッハ / パルティータ イ短調 作品1013 (テューバソロ)
L.v.ベートーヴェン / ソナタ ヘ長調 作品17
F.シューベルト=山本裕之 / シューベルト超有名歌曲集 (委嘱作品)
G.マショー=山本裕之 / マショー三態 (委嘱作品)
田中吉史 / Aura di Bruno (2008)
山本裕之 / 輪郭主義I (委嘱作品)

日時:3月30日(火)19時開演(18時半開場)
会場:渋谷・公園通りクラシックス(150-0042 渋谷区宇田川町19-5 B1F)
チケット(1ドリンク付):当日3000円 前売り2500円 
ご予約・お問い合わせ:公園通りクラシックス(03-3464-2701 17時-22時 月曜休)
Mail : info@shinyahashimoto.net

 山本裕之さんからご提案頂いた今回の演奏会についての4つのキイ・ワードは、「テキストからの離脱」「ポリフォニーの解体」「舞曲の物質化」「オブリガートの剥離」です。また、田中吉史さんの「Aura di Bruno」はブルーノ・マデルナへのインタヴューをモチーフにした作品で、2008年に秋吉台にて初演しましたが、東京での演奏は始めてとなります。

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