先日の演奏会直前のこと。練習していると窓の外から聞き覚えのある猫の鳴き声が。「あの情けない鳴き方はなんとなくネギに似ているような?」とは思ったものの、うちの近所には野良猫も多いため、きっと発情期の他の猫だろうとほっておきました。
しばらくして外の空気を吸いに家の外へ出ると、夕闇の中を走るぽっちゃりとした白い猫を見かけました。「見かけない子。て言うかネギそっくり!」と思い、ふと不安になって普段からネギが外を眺めているお風呂場の窓を確認しに行くと、なんとちょっとだけ網戸が開いていて部屋にはネギの姿が見当たりませんでした!
「これはやばい!!」と、すでに暗くなりかけていた庭を懐中電灯で照らしながら必死に名前を呼び続けていたら、猫嫌いなお隣さんの敷地から「ウ、ウニャ~・・・」と微かに聞こえる弱々しい声。懐中電灯で照らすと、茂みの奥に目をまん丸に見開いてこれでもかというくらい耳を後ろにふせたネギの姿が!驚かせてもっと奥へ逃げ込んでしまってはまずいと、そーっと手を出して臭いをかがせながら「お母さんだよー。」と声をかけると私のことが分かったようだったので、「えいっ!」と首の後ろをつかんで捕獲成功!
実はネギは前にも一度脱走を試みたことがあったのですが、その時は低い位置の窓から出井入りしていて、ネギは好きな時に外に出て、私が家の中で名前を呼んだら慌てて部屋に戻っていたらしいのです。でも今回は高い位置の窓から脱走してしまったため家に帰りたくても戻れなかったようで、私が練習中に聞いた声がネギだったとしたら1時間は庭をウロウロしていたことになります。怖がりのネギは庭から外へは出て行かなかったようですが、私には気づいてもらえないし家には入れないし、きっとガクガクブルブルしながら茂みに隠れていたはず。家に入れてあげると、よほど緊張していたのか水をガブ飲みしていました。
ネギもドキドキして疲れたとは思いますが、ただでさえ疲労がピークに達していた私も捕獲騒動ですっかりさらう気もなくしてぐったりしてしまいました。一度目の脱走で懲りた私はネギにマイクロチップをつけさせているのですが、お風呂場の網戸もガムテープでしっかり固定して開かないようにしたのは言うまでもありません!
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