気がつくと料理をしている妹カップルの横に見知らぬ男の子がいて、できあがった料理をテーブルに運んでいた。もしかしたら妹の彼の友達かなと思ったけれど、今まで会ったことのある彼の友人達とはちょっと雰囲気が違う。その男の子は20代なかば、色白で黒ぶちのメガネをかけていて、背が高かった。「あれは誰?」とこっそり聞く私に「セロだよ。」と答える妹。「は!?」意味が分からなくて混乱する私に、妹は事も無げに「セロは人間になったの。すごく疲れるらしいけど、頑張れば元の姿にも戻れるんだよ。」と言った。そういえば料理中いつも台所の横で「僕にも味見させてくれないかな?」とスタンバイしているセロの姿が見えない。「君、本当にセロ?」私がこわごわ尋ねると「はい、僕セロです。」あっさりと彼は答えたのだけれど、そのあまりに綺麗な日本語に面食らってしまう。それでも平常心を保とうと「でも、人間の姿のままだとハグするのに抵抗あるよね。」と言ってみたら、うーんと何秒かうなった彼はポンっと犬の姿に戻った。「本当にセロなんだ・・・。」我が目を疑っていると、ぐったりとした様子のセロが「ふー疲れたー。」と言って、こてんと横になった。よく見ると、歯だけは人間のままだった。
今朝見たちょっと変わった夢です。私は夢の中ではどんなに非現実的な事が起きても夢だと気がつかないので、ファンタスティックな夢を見ると結構楽しめます。そのかわり怖い夢を見ると悲惨です。
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