2010/05/27

現代音楽

 先日、6月1日のライブに向けて、オンド・マルトノ奏者の久保さんと練習をしてきました。久保さんのお宅は音楽家専用のマンションで、自宅にも小さな防音室があるのですが、合わせはいつも敷地内の共同サロンでします。サロンはガラス張りになっていて、私達が合わせをしていると、よくマンションの住人達が「あの楽器はなんだろう?」と覗きにくるのですが、音楽家でもなかなか生のオンド・マルトノを目にすることはないので、きっと近所でも評判になっているのではないでしょうか?

 写真はライブで演奏するミュライユの曲の一部。いわゆる現代曲です。現代曲は自分のパートを演奏するのも大変ですが、アンサンブルとなると相手のパートも理解しないといけません。音はもちろんリズムも複雑で、これを頭に入れるのはかなり数学的な作業です。私の場合は、まず自分のパートを徹底的に理解して指定のテンポで演奏できるまで練習したら、自分以外のパートを演奏してみます。その次に全員のパートを同時に演奏して作品の構造を把握します。後は共演者の呼吸やその会場の響きにあわせた間をとることなどにしか気を払いません。つまりクラシックの作品を演奏する時と全く同じ手順なんです。作品の捉え方は一緒、演奏中に注意していることも一緒。要は作曲家の表現したい内容と手段が時代と共に変化しだけで、私にとってはクラシックも現代曲も大きな差はありません。

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