2012/04/30

障子に猫

  今日は朝から曇りがちの天気。でもここ数日とてもいい天気だったから、たまにはこういう日もないと。

  ゴールデンウィーク中は大学での授業は1日だけ。あとはレッスンの予定がいくつかありましたが、それも前半で全て片付いて、後は知人に頼まれた譜めくりのお仕事があるだけです。今回はピアノとヴァイオリンの譜めくりを同時進行でしなくてはいけない(!)ので、ピアニストとヴァイオリニストの間を行ったり来たりすることになります。今までそんな経験もないし、そういう風に譜めくりしているのも見たことありませんが、黒子に徹して頑張ります!

  5月に入ると地方での演奏会がいくつかあります。どちらもN響の管楽器の方々と一緒で、ひとつは5月20・21日と滋賀で、もうひとつは5月27日に青森で。青森の方は地元のブラスバンドとの共演もあり、プログラムも盛りだくさんです。滋賀の方はまだいろいろ未定で、ゴールデンウィーク中に1曲アレンジする予定。あんまり天気が良いと外に遊びに行きたくなっちゃうので、今日みたいな曇りがちな日はアレンジするにはもってこいです。

  写真は最近お気に入りのレターボックスの上にいるネギさん。障子のからの光に影絵のようです。ネギはすぐ奥にある障子に悪戯したりはしませんが、今朝見てみたら上手に横にひいて障子を開けていました。つい最近網戸も同じように上手に開けていたので、窓に関しては要注意!

2012/04/22

アンティークのスタインウェイでメシアンを

 昨日は厨房の横でダブルリードのお二方と演奏し、湿度の高さにいつリードが鳴らなくなるだろうとちょっぴりハラハラしながらの本番でしたが、会場に飾られた素敵な一筆書きと暖かいお客様方に助けられ、無事終えることができました!

  今回はアンティークのスタインウェイを入れている会場でのコンサートだったので、時代を追うプログラムを考え、バロックから現代までを演奏させていただきました。一番新しいプログラムだったメシアンですら、そのアンティークのピアノが制作された頃の作品だったので、音色がしっくりと作品に馴染み、演奏していても気持ちよかったです!

  昨日演奏したメシアンの「幼な児イエスの接吻」は、パリ音楽院の伴奏科に入学して一番最初に宿題に出された曲でした。実は私の先生はメシアンの作曲クラスの門下生で、先生のピアノの音はメシアンの作品を演奏するために生まれたようなキラキラした響きで、生徒達が同じ楽器でその音色を出そうとしても決して真似できない不思議な音でした。きっとメシアンの傍で長年勉強し、その作品を敬愛しているうちにそういう音に辿り着いたのだと思います。その先生も2年前に亡くなり、もうあのクリスタルの様な音を聴くことはできません。でもきっと先生の中にメシアンの音色が息づいていた様に、私の中にも先生の音色が染み込んでいることを信じて、これからも演奏していきたいと思います。 

 写真は聴きに来て下さったお客様からいただいた巣蜜と、イニシャルの縫い取りがしてあるハンカチ!巣蜜は蜂の巣そのもので、そのまま食べれるそうです。サクサクとした食感がやみつきになると聞いて前から一度食べてみたいと思っていましたが、すごく美味しそうで今から食べるのが楽しみ!ハンカチはイニシャルの横にかわいい猫の刺繍もしてあって、すごく素敵です!さらにネギにもと、キャットニップまでいただいてしまいました。プレゼントは何をいただいても嬉しいものですが、きっと時間をかけて選んでくれただろうものは、やっぱり格別に嬉しい!

2012/04/03

お酒と器と音楽と・・・

 今日は先日に増してものすごい嵐です。うちでは庭にたくさんの花を植えたばかりだったので、鉢は家の中に移動して、風に弱そうな花には囲いをかけました。背が低くてあまり風の影響を受けなさそうな花達には「何とか持ちこたえて!」と祈るばかりです。でも風の感じは冬とは全然違うので、みんな逞しく乗り越えてくれるはず。

 さて、新年度スタートです!昨年もいろいろありましたが、今年から教える大学も一つ増えて、授業に演奏に計画盛りだくさんです!春から夏まではコンサートが続きますが、まずはその第一弾をご紹介。

《 CONSERT in 押上文庫 vol.2 移り行く時代 》
        collaboration 一筆書き展

オーボエ:渡辺佳代子
ファゴット:永谷陽子
ピアノ:藤田朗子
画家:宮崎裕子

曲目:
テレマン/ファゴットと通奏低音のためのソナタ ヘ短調(ファゴット+ピアノ)
W.A.モーツァルト/アダージョ 作品580a(オーボエ+ピアノ)
ベートーヴェン/3つの二重奏曲(オーボエ+ファゴット)
シューマン/3つのロマンス 作品94(オーボエ+ピアノ)
タンスマン/ファゴットとピアノのためのソナチネ
メシアン/「幼な児イエスにそそぐ20の眼差し」より
      第15曲「幼な児イエスの接吻」(ピアノソロ)           他

日時:4月21日(土) 19時開演(18時半開場)
会場:お酒と器の下町サロン「押上文庫」(131-0045 東京都墨田区押上3-10-9)
料金:4000円(飲み物・肴・ご飯付き 要予約 先着20名)
ご予約・お問い合わせ:押上文庫(03-3617-7471)
Web:http://blog.goo.ne.jp/oshiagebunko


 昨年に続き、友人の渡辺さん・永谷さんとご一緒させていただきます。会場は若いオーナーが経営するお酒と器のサロンで、お酒もお料理も骨董品の器で饗されます。そして店内にはアンティークのスタインウェイ!実はオーナーは音大のピアノ科を卒業されているので、器やお酒だけでなく音楽にも造詣が深いんです。お料理の腕もピカイチで、どうやったらそんなにいろいろこなせるんでしょう?皆さんも音楽とお料理、お酒と器を愛でにいらっしゃいませんか?