2011/08/25

楽しかったー!

 ここ1週間ほど音楽祭に参加するため軽井沢に滞在していました!最初の5日間はアーティストが講師を務める講習会が開かれ、私も伴奏者として若い音楽家達が真剣に学ぶのをサポートしつつ、受講生と一緒に多くのことを吸収することができました。

 そして22日から始まったメインコンサート。22日は当音楽祭の特徴でもあるフランスものばかりを集め、いろんな作曲家の作品を少しずつ味見させてもらうようないいとこどりのプログラム。大震災で被災された方々と大賀ホールの産みの親である大賀典雄氏への追悼の意を込め、プログラムには載っていないメシアンの「時の終わりの四重奏曲」からヴァイオリンとピアノだけの美しい終曲で始まり、普段はあまり耳にしない小品や大編成の室内楽など、どれもボリュームはそんなにないのに大満足の一晩でした!23日はNHK交響楽団のコンサートマスター篠崎史紀さんプロデュースのプログラムで、ローランドの電子オルガンにソプラノとトロンボーンをが加わり、それぞれ美しい演奏と篠崎さんの軽妙なトークを楽しませてもらいました!この日のアンコールはマロさん(篠崎さん)のカリスマ性溢れる演出がかっこよかったなー!

 24日の室内楽コンサートには私も出演しましたが、どのプログラムも本当に楽しかった!出演順直前の「もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル」は楽屋でしか聴けませんでしたが、見事な演奏に聴き惚れてしまいました!この曲はオーケストラ版より小回りが利く分ティルの性格がよく現れていますが、どのパートも気が休まる瞬間もないくらいのヴィルトゥオーゾ!そして私が演奏に参加した「ピーターと狼」は、9重奏+語りという大編成なのに指揮者なしで、どの奏者がいつキュー出しをするのか覚えるのがとても大変でした。でも野平多美さんの素晴らしい編曲のおかげで室内楽とは思えない厚い響きがし、登場人物達に合わせてかわいかったり恐ろしげだったりする山田美也子さんのナレーションに、お客様もすっかり引き込まれていたのではないかと思います。そして圧巻だったのは最後の「兵士の物語」。ナレーションのミッシェル・ワッセルマンさんは曲間に日本語でのあらすじ、曲中では仏語と使い分けていらっしゃいました。ワッセルマンさんは長く京都にお住まいのため、話す日本語は京訛りのやわらかい響きなのですが、母国語の仏語になると途端に力強く、人格が入れ替わったようでとてもおもしろかった!この曲は多くの言語で演奏されますが、日本語・仏語の二本立ては世界初だったかもしれません。どのプログラムも合わせは前日1日だけでちょっと不安でしたが、素晴らしい演奏者に恵まれ、お客様には3曲それぞれに楽しんでいただけたことと思います!残念ながら私は24日の本番の後に自宅に戻りましたが、音楽祭はこの後28日まで続きます。お近くにお寄りの際はぜひ軽井沢国際音楽祭に遊びに来てください!

 写真はホテルに持ち込んだ電子ピアノ。さらえる時間はそんなにないのですが、ちょっとした音確認くらいはできるので、超ハードスケジュールのこの音楽祭にだけは持っていくことにしています。

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