2011/09/03

ハッピーバースデー☆ナイーブボーイ!!

 いろいろあってすっかり忘れていましたが、ネギは9月1日で3歳になりました!ネギを保護したのは3年前の10月初旬。その時点で生後1ヶ月くらいだったので、切りよく9月1日をネギの誕生日にしました。吐き癖を心配もしましたが、3歳まで元気に育ってくれてよかった!

 さて、すっかり大人の貫禄のネギさん、と言いたいところですが、実は音楽祭の最中にとんでもない事件が起こったのです。

 それは講習会が始まって2日目のこと。同じく仕事で家をあけていた家人から携帯に何度か着信がありました。私はなかなか仕事を抜けられず、夕方になってからようやく連絡することができたのですが、なんとネギが動物病院のホテルでパニックを起こして大変なことになっているというではありませんか!

 ネギはもともと怖がりで私達以外の人には懐かない子でしたが、今まで預けていたホテルでは問題を起こしたことはありませんでした。後で考えたら、前のホテルはネギを保護した時からお世話になっている動物病院に併設されていて、お世話をしてくれるスタッフさんもネギのことを小さい頃からよく知っている方ばかりだったので、嫌々ながらも一応受け入れていたということだったのかもしれません。とにかく新しい病院やホテルには全然馴染めなかったようで、スタッフさんが世話もできないほど威嚇したそうです。

 家人は山口県での仕事の最中で23日の夜に、私は24日の夜に帰る予定だったのですが、23日までネギが精神的に耐えられないだろうという獣医さんの判断で、私が1泊だけ自宅に戻ることにしました。幸い連絡をもらって2日後の夜は何の予定もなかったため、新幹線で自宅へ戻ってネギを引き取り、翌早朝に軽井沢に戻りました。その翌日には家人が予定を切り上げて早めに帰宅しました。

 ネギは大分汚れていましたが、ちゃんとご飯も食べていたし体調には問題ありませんでした。ただ引き取りにいった時は私のこともわからない状態で、聞いたことがないような低い唸り声をあげ、憔悴しきっているのに目だけは異様に光っていて、見た瞬間は思わず泣きそうになってしまいました。「ネギー、お母さんだよ」と呼びかけながらゆっくり近づき、ケージ越しに手を近づけてにおいを嗅がせたらようやく私だとわかったみたいだったので、抱きかかえてケージに移しタクシーで自宅まで戻りました。その間ネギはもう威嚇の声は上げませんでした。

 ホテルではスタッフさんがトイレの始末もできないほどの有り様で、ネギの体にはひどい匂いが染み付いていましたが、そばについていてあげないと不安がるので、少しだけ体を洗ってその晩は一緒の布団で寝ました。多分本当に怖かったんだと思いますが、あんなに甘えてきたのは後にも先にもその時だけで、「怖い思いをさせてしまってごめんね」と誤りながら撫でていたら、緊張がほぐれたのかそのうちぐっすり眠ってくれました。

 翌朝になるとネギは大分落ち着いた様子だったので、餌と水をたくさん置いて私は軽井沢に戻りました。本当は心配で連れていきたいくらいでしたが、仕事だとそういうわけにもいきません。今回は周りに協力してくださる方がたくさんいたので一時的に抜け出すことができましたが、それ自体本当に稀なケースですし、これからはペットシッターを頼んでネギが一番リラックスできる状態を作っていかなくてはと思います。

 で、すっかり元気になった現在。あんなに甘えたのは全然覚えていないのか、今日も腕をがっぷり噛まれました。本人は手加減しているつもりなんだろうけれど、寝ている最中に噛むのは反則!でも元気になったからよしとするか。写真は本棚に上ってご満悦そうなネギさん。むっちりと本棚からはみ出ている様が騙し絵のよう。

2 件のコメント:

  1. ネギちゃん、お誕生日おめでとうございます!! それにしても大変なことでしたね。軽井沢から新幹線での一時帰宅は、結構な手間ですよ。先生方や事務局の方々、生徒さんも理解がある方々で良かった。ネギちゃんも家族であることを解って頂けて。 うちのヤムヤムも新宿にある母親のマンションに連れて行ったとき、パニックを起こしました。姿勢を低くしてそこいら中を徘徊し、自分が今いる時空をよくわかっていない様子。目が飛び出て、見ているのが恐かった。愛するものが苦しんでいる様子を見るのは本当につらい。藤田さんもさぞつらかったことでしょうね。でも、人と小さな生命はこんなてんまつを通して絆を強くしてゆくのだと思います。今はネギちゃん、平気な顔をしていても、ネギちゃんのこころには
    強く刻まれたはずです。藤田さんと橋本さんが一緒にいてくれる所が自分の居場所だと。

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  2. Daisukeさん
    おかげさまでネギはようやく元気になってきました。ホテルから帰ってしばらくは、お客様が来るとすぐに隠れていたのに、今日来た知人には興味津々で近づいていっていました。少しずつではありますが、精神状態も安定してきているようです。でもケージの中で唸りながら目だけ爛々と光らせているネギを見たときは、本当にショックで辛かったです。ヤムヤムちゃんもそういうことがあったんですね。ペットを飼っていない人にはなかなかわかって貰えないのですが、ほとんど我が子のようなものだから、その子が苦しい思いをしているのは本当に悲しいですよね。音楽祭では周りの方の理解があって本当に助かりました。うちは前にDaisukeさんに教えていただいたシッターさんの通える範囲には入っていないのですが、調べてみたら家の近くにも良さそうな方がいらしたので、次回から留守にする時はその方に来ていただこうと思っています。

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