2010/06/10

ライラック

 今日は久しぶりに地元のオーケストラの演奏会を聴いてきました。プログラムはロシアと北欧の作曲家の作品だけ、その中でもあまり演奏される機会のない隠れた名曲を取り上げていて、北国の凍てつくような景色とそこに住む人々の熱い情熱を思い起こさせるような素敵な曲を堪能してきました!

 今日の演奏会のホールは広い公園の中にあって、終演後に建物を出ると、ホールの灯りに慣れた目には周りは真っ暗闇に見えます。そんな中ふと香ってきたのがライラックの花。ライラックは今日のコンサートでも演奏されていたラフマニノフの大好きな花だったそうです。日本人にとって桜が春を告げる花であるように、ロシアではライラックが春の象徴だそうで、ラフマニノフはライラックという歌曲を書き、さらにそれをピアノソロ用にもアレンジしています。ライラックの香りのように甘く美しい旋律で始まり、私も何度か演奏していますがお客様にはとても喜んでもらえます。

 写真は実家のライラック。この樹の花は青に近い淡い紫ですが、白や濃い赤紫の花をつける樹もあって、色のバリエーションは紫陽花に似ています。

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