2010/01/22

ムッシューポワローと仲間達

 よくネギの名前の由来を聞かれるのですが、実は私もはっきり覚えていないんです。でも留学中から「猫を飼うなら名前はネギ」と決めていました。

 パリでは周囲に猫を飼っている友達が多く、夏にどこにも出かけず家に残っていたりすると、ヴァカンスに出かける友人達からよく猫を預かって欲しいと頼まれました。一番多く預かったのは黒猫のチルチル。ヴァイオリン奏者とヴィオラ奏者の日仏カップルの猫ちゃんです。フランス人にとってヴァカンスはとっても重要で、ちょっと長めの休みになるとすぐに旅行に出てしまいます。その度にチルチルとは2週間くらい一緒に生活をしていたし、最初にホームステイしていた家にも真っ黒で綺麗なジャミというおばあちゃん猫がいました。ジャミは人が大好きで、誰か来ると大きなしわがれ声で鳴きながら廊下を走ってきます。よくお世話になっていたマダムの家にもミンカちゃんというかわいい女の子がいました。まだミンカちゃんが仔猫の頃ですが、練習しているピアノの中を一生懸命覗いていたり、一緒に演奏していたテューバ奏者の楽器ケースにもぐりこんでしまったりと、とても好奇心旺盛な子でした。私の祖母も猫が好きで、祖母の家に遊びに行く時は、ヨモというキジトラ猫が庭で仔猫達の面倒をみているのを眺めるのが楽しみでした。

 こうやって振り返ってみると、私の人生には猫との接点が多いような気がします。それにしても、私が関わった猫達はちょっと変わった名前の子ばかり。

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