2010/09/10

ピアノの森

 ずっと友人から勧められていた漫画「ピアノの森」。私は仕事以外では意識的にピアノの音を避けるし、ピアノに関する小説や映画もあまり見たいとは思わないので、この作品もずっと読まないでいたのですが、先日ふと気が向いて読み始めたところ、すごく面白くて一気に最新巻まで読んでしまいました!

 「ピアノの森」はモーニング誌上で現在も連載中の青年漫画です。私はこれまでにもピアノを題材とした漫画や小説をいくつか読んだことがありますが、この作品の心理描写は本当にリアルで、小学生の主人公がコンクールで演奏するシーンなんて、「ああ、舞台裏はこんな感じだったな。」と自分の過去を重ね合わせてハラハラドキドキしてしまいました!多少オーバーなところや現実にはあり得ない展開もあるのですが、主人公の少年やその友人達、多くのピアニストの葛藤や苦悩に共感します。

 2007年には映画化もされているので、そちらをご覧になった方も多いと思いますが、映画では主人公の生い立ちなど原作の重い部分はあまり描かれていません。辛いストーリーも多いので気軽に読める作品ではないかもしれませんが、どっしりと腰を落ち着けて深い作品を読みたい方はぜひ原作を読んでみてください!

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