2010/09/16

お墓参り

 先日久しぶりにお墓参りに行ってきました。毎年お盆の頃は音楽祭と重なっていてなかなかお参りできないのですが、今年は他の家族も忙しくて行けなかったというので、大分時期はずれではありましたが、母と妹と一緒にお参りしました。

 数年前、祖母が亡くなって間もなくのこと。祖母が何か言いたげな様子でじっと私を見つめている夢を見たことがありました。その時の祖母は、実家の仏間で裸に打掛ひとつ羽織っていて、とても寒そうでした。やけにリアルな夢で、その日はそれが気にかかってしょうがありませんでした。

 そしてその日の夜、練習をしようとピアノ用の離れのドアノブを回した途端、内側のドアノブが外れて落ちてしまったのです。今まで一度もそんなことはなかったし、もしや泥棒でも入って何か細工でもしたのかと思い、とりあえず自宅に戻ったのですが、懐中電灯を持って自宅を出る際に玄関の鍵が半開きの状態でひっかかってしまい、今度は自宅にも入れなくなってしまいました。時期は冬、私は薄着。荷物は自宅に置いてきてしまったので携帯電話もなく、自宅の窓のあちこちを試してみましたがどこも開けられずに、結局寒さに震えながら大家さんを呼びにいき、古いネジ式の鍵がついた窓を力づくでこじ開けていただいて、なんとか自宅に入ったのです。

 その後大家さんに付き添っていただいて離れにも行ってみたのですが、そちらも特に異常はありませんでした。でも何となく気になったので実家に電話をしてみると、着道楽だった祖母が生前大切にしていた着物をその翌日に売る手はずになっていて、仏間に何十枚も広げていたというのです。それを聞いて、すぐに仏壇にお線香と熱いお茶をあげて、「着物はどうしても売らないといけないけど我慢してね。」と祖母に言い聞かせるよう、家族にお願いしました。

 祖母は私をとてもかわいがってくれたので、全然怖いとは思いませんでしたが、何か伝えたくて亡くなった方が夢枕に立つというのは本当にあることなのかもしれないと思った一件でした。それからお仏壇に手を合わせる回数が増えたのは、言うまでもありません。

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